共聴とは

工事業者様をはじめ、建設業者、設計事務所、施工業者様へのページです。
より良い受信環境を提供するために、ご協力をお願い致します。

CS(スカパー!)チューナーの入力レベルについて

社団法人電波産業会(ARIB)で定められたCSデジタルチューナー(CSデジタル受信装置)の標準規格(望ましい仕様)は、以下のとおりです。

CS-IF入力の入力信号レベル -61dBm~-28dBm (1mW=0dBm)
<ARIB STD-B1より>

ARIBで策定されている表示はdBm表示ですが、工事、レベルチェッカー等で一般に使用されているのはdBμです。
CSデジタルチューナーの望ましい入力信号レベルをdBμに換算すると、
47.75dBμ~80.75dBμ
となります。

なお、この入力レベルを満たすには、館内のケーブルロス、ユニット(分岐器、分波器、分配器等)などのロスを考慮する必要があります。
その上で、宅内配線、降雨マージン等のレベル損失を考慮すると、壁面端子で57dBμ以上(BL規格)を確保することをお勧め致します。そのためにはBL優良住宅部品や同等性能以上の機器の採用、低損失機器の採用と接続箇所の施工品質の統一化をぜひお願い致します。

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共聴工事にあたって

デジタル放送は、CN比の劣化があっても“誤り訂正”による補正が行われるため、一定のレベルまで画質の劣化(フリーズ、ブロックノイズなど)を画面で確認することはできません。
ケーブルの接続についても、アナログ放送の施工以上に精度を上げることによって信号の劣化を防止する必要があります。接続部分のインピーダンスの不整合によっては、定在波比が大きくなり、デジタル信号が正確に伝送されず、チャンネルによっては画面にノイズが出たりフリーズしたりする等の現象が発生する可能性がありますので、高品質の信号を伝送できるよう工夫をお願い致します。

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アンテナ

CSはBSに比べて衛星からの出力電力が小さいため、十分なCN比を確保するには、BSより口径の大きいアンテナをお勧め致します。
離島を除く地域では、75cm口径で電気通信技術審議会答申の回線稼働率99.8%以上を確保できますが、伝送距離が長く分配数が多い共聴システム、また雪害地域においては90cm以上をお勧め致します。

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アンテナ方向調整

正しくアンテナ方向調整が行われてないと、受信レベルが低下してCN比の低下を招きます。物件の所在地により、適切な偏波角、仰角、方位角に合わせてください。
CN比はアンテナ受信時にほとんど決まってしまうため、アンテナ方向調整を行う際には、測定器やチューナーレベル表示機能を使用し、確認を行ってください。CN比は19dB以上を確保してください。

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同軸ケーブル

CSデジタル放送は広帯域伝送を行うため、携帯電話やPHSなどが使用する周波数と一部重なり混信を起こす場合があります。ケーブルは、CS-IF帯域が保証されている低損失のFBタイプなどのケーブルをご選定ください。幹線はS7C、それ以外はS5Cが目安です。

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増幅器(ブースタ)

増幅器への入力レベルが低い場合、増幅器自信の内部雑音によりCN比の低下を招き、受信障害を起こす原因となりますので、入力レベルは適正レベル(実力入力レベル内)に合わせてください。
増幅器の定格出力レベルを超えると、複数の信号間で各信号周波数及び2倍の周波数との和、差の関係にある成分が発生し(相互変調)、それが受信チャンネル内に一定のレベル以上で発生すると障害となります(相互変調妨害)ので、ブースタの各帯域ごとに適正入力レベルとなるよう設計してください。
定格値内であっても、BS-IF帯域やCS-IF帯域内に一定以上のレベル差があると、ブースタを多段カスケードした場合にCN比の低下や歪が起こり、受信障害が生じる場合があります。ブースタのカスケード段数は2段を目安としてください。

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分岐器、分波器および分配器、直列ユニット

CS-IF帯域の対応機器であり、妨害電波の影響を受けにくい高いシールド性能(遮へい効果)を備えた機器を使用してください。

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ブロックコンバータ

ブロックコンバータにBS、CSを入力する時には、各入力レベルを合わせるように注意してください。レベル差がある場合、受信障害が起こる場合があります。

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機器の接続、その他

アンテナ部や増幅器において、受信レベルおよびCN比に問題がなくても、伝送過程においてインピーダンスの不整合や劣化によって受信障害が起こります。

同軸ケーブルの配線

  1. 同軸ケーブルをステープル等で固定する場合、強く固定しすぎるとケーブルが変形し、信号の損失や劣化を起こす原因になります。
  2. 同軸ケーブルを極端に折り曲げると、誘電体が変形してインピーダンスが変化するため、ケーブル内で反射波が発生し、受信障害の原因になります。
  3. 2軸・3軸で配線を行う場合、伝送電波名および行先表示札を同軸ケーブルにつけることで、その後のメンテナンス等に役立ちます。

コネクタ処理

コネクタはBS-IF、CS-IF帯域での性能が保証されているF型コネクタ(C-15型(ピンタイプ)接栓)を使用してください。また、屋外でケーブル接続を行う場合は、防水F型コネクタ(C-15型)を必ず使用し、さらに防水処理を行ってください。

空き端子の処理

分岐器、分波器、分配器の空き端子を開放したままにしておくと、そこから妨害波が飛び込み受信障害の原因となりますので、空き端子には必ずダミー抵抗器を取り付けてください。

  • 現在、アンテナメーカー様等で規模に応じたシステムパターンが確立されていますので、システムの設計にはアンテナメーカー様等とご相談ください。

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共聴方式

共聴方式は、視聴者の方には「共聴タイプ」と説明しています。(こちらをごらんください。)
また、共聴システムの具体的な設計については、アンテナメーカー様等にお問い合わせください。

タイプ1

ブロックコンバータを使用した、BSと混合が可能な方式です。
スカイサービス(JCSAT-4)の伝送には、この方式を使用します。

タイプ2

スカパー!のパーフェクTV!サービス(JCSAT-3)で1本の同軸を占有します。LNBの局部発信周波数は、偏波ごとに異なるものを使用します。
BSを伝送するにはもう1本の別の同軸が必要で、ここにスカイサービス(JCSAT-4)を伝送すれば、スカパー!の全チャンネルが伝送可能です。
・・・同軸A(タイプ2) : スカパー!のパーフェクTV!サービス(JCSAT-3)全部
・・・同軸B(タイプ1) : BS+スカパー!のスカイサービス(JCSAT-4)全部

タイプ3

タイプ1の拡張版で、拡張ブロックコンバータ方式とも呼ばれています。
パーフェクTV!サービス(JCSAT-3)の伝送に使われます。
拡張部分として、垂直偏波(V)を選択すればタイプ3-1、水平(H)ならタイプ3-2です。

マスプロ2600MHzシステム

スカイサービスおよびパーフェクTV!サービスの2衛星からのすべての信号を、1本の同軸ケーブルに収めて伝送するために、約2600MHzまでの高い周波数を使う共同受信設備です。
対応した共同受信設備の導入が必要なことに加え、高い周波数を使うため、既存の同軸ケーブルより、高性能な同軸ケーブルに張替えをし直す場合があります。プレミアムサービスのすべてのチャンネルを視聴することができます。
チューナーの前に専用のブロックコンバーターが必要となります。

新2軸

スカイサービスおよびパーフェクTV!サービスの2衛星からの信号を、1本の同軸ケーブルに収めて伝送する共同受信設備です。対応した共同受信設備の導入が必要ですが、既存の同軸ケーブルをそのまま流用できる特徴があります。ただし、プレミアムサービスの一部のチャンネルは伝送されていないので視聴することができません。チューナーの前に専用のブロックコンバーターが必要となります。(さらに、BSとスカパー!e2を伝送するための同軸ケーブルが必要となり、合計2本となることから新2軸と呼ばれます)

3軸

スカイサービスおよびパーフェクTV!サービスの2衛星からの信号を、それぞれ1本づつ、合計2本の同軸ケーブルに収めて伝送する共同受信設備です。プレミアムサービスのすべてのチャンネルを視聴することができます。チューナーの前に衛星切替器が必要となります。(さらに、BSとスカパー!e2を伝送するための同軸ケーブルが必要となり、合計3本となることから3軸と呼ばれます)

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リンク

共聴システムの設計、機器の仕様等について(アイウエオ順)

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ご注意とお願い

各チャンネルごとのトラポン(周波数)については、委託放送事業者または電気通信役務利用放送法における放送事業者および受託放送事業者から開示許諾を得ていないため、当社からは開示できません。