
アンニョン!古家です。ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか?ちょうど先日、ソウルに仕事で出かけた際に、ソウルの桜の名勝"汝矣島"は桜が散り始め…そんな幻想的な風景の中、カップル達は"ある曲"をスマートフォンの外部スピーカーで再生させながら、散歩していた姿がとても印象的でした。その曲というのがBusker Buskerの"桜エンディング(벚꽃 엔딩)"。
4月のK-POPシーンは、まさにこのBusker Buskerの"桜エンディング"一色に染まった1ヶ月でした。
Mnetの国民的人気オーディション番組「スーパースターK」のシーズン3で準優勝した、もともとは韓国インディーサウンドの中心地と言われる弘大(ホンデ)を拠点に、ライブ活動を展開していたという3人組バンドのBusker Busker。今韓国でオンライン、オフライン共にヒットチャートを席巻しています!大大大ヒット中です!フォークユニットと言っていいでしょう彼らは、とにかくその繊細で温かいサウンドと歌詞の世界観に、韓国の人達はハマっているみたいですね。
先日、さいたまスーパーアリーナで行われたMnet M COUNTDOWNのライブで、日本のステージに初めてたった彼らでしたが、その反応の良さには本人達もそうとう驚いたようです。韓国の人々を魅了する、そのヴォーカル兼ギターのチャン・ボムジュンの生み出す、ほっこりサウンドの源泉は一体どこにあるんでしょうか?実は、その秘密が、M COUNTDOWNの記者会見で明らかになりました!チャン・ボムジュンは、あの!日本のバンド"風味堂"が好きだったんですよ!2000年にデビューしたピアノトリオバンド"風味堂"のもつ雰囲気に確かに通じるものがありますね(良いセンスしてます!)。さてこの大ヒット中のファーストフルアルバム「第1集」ですが、5月12日から海洋博覧会が開かれる都市"麗水(ヨス)"を歌った曲"麗水の夜の夢"もヒットするなど、季節的に"桜はエンディング"を迎えましたが、これからはよりこの曲が注目されしばらくはBusker Busker旋風が続きそうですね。
そんなBusker Buskerのヒットで霞んでしまったその他の新作ですが、イ・スンギの新作が面白いですね!3月6日にシングル『恋愛時代』で日本デビューを飾った国民の弟、イ・スンギ。4月18日には、初のベストアルバム「Lee Seung Gi - The Best」が日韓同時にリリース(これって、謳い文句の世界ではこれまでも良くありましたが、実際に同時リリースされたのは初めてではないでしょうか?!)され、日本では、4/17付オリコンアルバムデイリーランキングで6位にランクイン。そして、韓国ではさらにセールス絶好調!やはり、韓国を代表する男性シンガーですね。このベストアルバムを聴いて、改めていい歌手だなぁと思いました。そして、いよいよ6月1日(金)には日本武道館での公演と、まだまだ日本におけるイ・スンギの忙しい春が続きますね。
一方インディーシーンでは、注目の2作品がCDセールス好調です!まずは…覚えていますか?Nellです。かつては韓国のCOLDPLAYなんて呼ばれていたモダンロックバンドのNell。メンバーの除隊などがあって、2008年にリリースした第4集「SEPARATION ANXIETY」発表以降となる4年ぶりのニュー・アルバム「Slip Away」をリリース。これが"CD"は売れています(配信では苦戦しているようですが…)。素晴らしい完成度です。じっくり時間をかけて作られたアルバムであることが聴いていただければわかります。タイトル曲の「そして、残されたものたち(그리고, 남겨진 것들)」では、誰もが持つ「人生の苦しみや辛さ」をNellならではの視点で描いていて、そのNell特有の歌詞でも、韓国の多くの若者の共感を呼んでいます。 ちなみにこのミュージックビデオが良く出来ていまして、この作品に出演したソン・ジェリムの演技も話題になっています。高視聴率をたたき出した、ドラマ「太陽を抱いた月」にも出演していたソン・ジェリム。その姿はぜひ、動画サイトで見てみてください。
そしてもう1枚は、個人的にその完成を待っていた!2年半ぶりの新作です。第3集「SOUNDS GOOD」以来となる、2人組ポップロックユニット"PEPPERTONES"が、第4集「Beginner's Luck」をリリースしいきなりのヒットとなっています。PEPPERTONESと言いますと、お恥ずかしいのですが…僕が自分で作ったインディーズレーベル"OLD HOUSE"の第1弾アーティストとして、2008年末にアルバム「HELLO WORLD」で日本デビューも果した、韓国の"シンバルズ"、韓国の"ピチカート・ファイブ"といえるいわゆる渋谷系ユニットですが、最近ではSMエンターティンメントのガールズグループ"f(x)"に曲を提供したり、メンバーのシン・ジェピョンがラジオDJデビューするなど幅広い活躍を見せている、韓国インディー界を代表するアーティストです。今回の新作は、"新しい環境音楽"を目指したようで、PEPPERTONESらしいギターの心地よいサウンドと、ドラムマシーンで組み立てたビートが今回のアルバムでも満載です。ただ今作は、全ての楽曲で彼ら自身がリードヴォーカルを務めているのも聴き所で、これはこれまでのアルバムではじめての出来事ではないでしょうか(これまでの作品では、ほとんどの曲で女性ヴォーカルをフィーチャーしていたので、彼らの"歌"は控えめだったんです)。前作、第3集がちょっと方向性が見えない作品だったので、これからPEPPERTONESはどこに向かっていくのか?!正直心配だったんですけど、今作は彼らの初期のサウンド(まさに"シンバルズ"的サウンド!)に近いコンセプトになっているので、渋谷系サウンドが好きな人であれば気に入ってくれること間違いありません!日本ではこういう音楽をやってくれるアーティストが本当に減ってしまったので、こういったアーティストは寧ろ新鮮に迎えられるのではないでしょうか。超オススメです!