
金田はじめ
(カネダハジメ)
赤澤 燈
学生時代は【銭形平一】と並ぶ落ちこぼれだと思われていたが、それはあなたの自己プロデュースだ。
初めて授業を受けた時に、自分が一番優秀なことは理解した。
ただ、できない人間だと思われていた方が周りが油断するだろう。
あなたは、敢えて悪い成績を取り、周りから侮られるような行動をとった。
そんな事をするには理由がある。
あなたの両親は犯罪組織アドラーに捕らえられ、あなたは両親の安全を引き換えに、探偵学校エルキュールに潜入し、
代表である【ぽわろう先生】の殺害を命じられている。
そのために本来の夢である医者になるための医大への進学を一年間だけ猶予して、探偵学校に入学した。
早く【ぽわろう先生】を殺して両親を助けたかったが、なかなか隙を見せない。
手をこまねいているうちに卒業式を迎えてしまった。
今日こそ殺さないと両親が危ない。
あなたはアドラーから送られてきたナイフセットを自分のカバンに入れ、覚悟を決めて今日を迎えた。
卒業式当日の行動
Timeline
7:30 頃
朝早く学校に来ると、カバンからナイフを取り出し、すぐに実習室に向かう。
実習室では様々な探偵術を学んだが、その中でも変装術の授業は、あなたの心を捉え、メキメキその腕をあげていった。
それも全部、今日のための努力だ。
実習室の変装ツールを使い、【銭形平一】に変装する。
これで、あなたが目撃されても、あなたの行動だとは思わないだろう。
8:15 頃
【ぽわろう先生】が登校してきた。
部屋に入っていくのを確認し、あなたはドアを開け部屋の中に飛び込む。
【ぽわろう先生】は入り口に背中を向けて立っていた。
そのままの勢いでナイフを背中に突き立てた。
後ろを向いたままだったから、変装した意味はなかったかもしれない。
熱心に探偵術を教えてくれた先生の姿を思うと心が痛んだが、両親の命には変えられない。
ナイフを抜くと大量の血が吹き出て、あなたが着ている【銭形平一】の衣装にも少し血がかかってしまった。
部屋を出て、実習室へ戻る途中に教室を熱心に覗き込む【明智小四郎】の姿を見かけた。
教室の中で何があるのか、こちらには全く気づいていなかった。
8:20 頃
あなたは再び実習室へ向かい服を着替える。
血まみれの服と凶器のナイフを処理しなくては。
血まみれの服は実習室の中にあった衣装ケースの中に紛れさせておいた。
あとで回収に来れば大丈夫だろう。
それにこの服は本物の【銭形平一】がよく着ている服だ。
万が一見つかっても【銭形平一】が疑われるだろう。
凶器のナイフを処分するのも、この顔のままの方がいいかもしれない。
8:30 頃
【銭形平一】の姿のまま、卒業式が行われる講堂の隣のゴミ捨て場へと向かう。
ナイフはここに捨てておこう。
ナイフについた指紋は拭き取っておいたし、万が一見つけられても、捨てたのは【銭形平一】だ。
あなたが疑われることはないだろう。
講堂では、卒業式の準備が進められていた。
講堂の窓から【家達しろく】がこちらを見ているのに気づいた。
【銭形平一】の姿がこの時間に、ここにいた事をちゃんと覚えておいてほしい。
8:45 頃
再び実習室へと戻り、今度こそ顔の変装を解いて自分自身に戻る。
もうすぐ卒業式が始まる。講堂へ向かおう。
9:00 頃
卒業式が始まる時間だが、一向に始まろうとしない。
【ぽわろう先生】の助手が講堂に飛び込んできて、先生が何者かに殺された、と全員に告げた。
捜査が始まるかと思ったが、なぜか警察も呼ばれず家に帰らされた。
すぐに犯罪組織アドラーに連絡を取る。
【ぽわろう先生】は殺した、両親を返せと伝えたが確認をするから少し待てと言われる。
その後
1ヶ月後、ようやくアドラーから連絡が来た。
どうやら、あなたは任務を達成したと判断されたようだ。
明日、両親は解放される。
そうしたら本来の夢である医者になるために大学へ進んで、自分の人生を取り戻そう。
今日を問題なく過ごせばいい、そう考えていたのに…
ただここまで隠してきたんだ、きっとこの時間もうまく乗り切れる。
乗り切らないと両親の命が危なくなる。
隠し通すしか、ごまかし通すしかないんだ!
そのためには、自分自身の行動を説明できないといけない。
8:15に学校に来て、1年間の思い出を振り返るために学校の中を見て回ったことにしようか。
その時に、8:15に教室の前で【明智小四郎】を、8:30に【銭形平一】をゴミ捨て場で目撃したことにすれば、なんとか誤魔化し切れるんじゃないだろうか?
他の探偵について知っている事
Knowledge
①【工藤俊】は、なぜ探偵になりたいのだろう?
授業などかなり投げやりな態度で参加していたし、やる気はあまり感じられなかった。
ただ成績はいつもかなり良かったように思える。
少しだけ自分と近いものを感じた事もある。
②【明智小四郎】は【家達しろく】に過剰な対抗意識を燃やしていた。
毎回、成績で負けていたのは、かなりの屈辱だっただろう。
学校で学んだこと
Study
座学よりも実技に重点を置いた実習が多かった。
実習では、尾行や変装、ピッキング、格闘術など探偵にとって必要な技術を叩き込まれた。
探偵としても有用な能力だが、これを極めれば優秀な泥棒にもなれそうだ。
あなたの荷物について
Items
荷物は卒業式の事件の時に回収された時のままだと言う。
だとしたら、犯罪組織アドラーから送られてきたナイフが入っていた空っぽのナイフケースが入っているはずだ。
誰かに見られるのなら、何か言い訳を用意しておかないとピンチに陥りそうだ。
心当たりがない、誰かに入れられたのかもしれないとでも言っておくか…。
もしかしたら展開次第ではもっといい言い訳が思いつくかもしれない。
ちょっと考えておこう。
あとは実習で使用する探偵ツールや最終テストの答案が入っていたはずだが、1ヶ月前の事だから、あまりよく覚えていない。
あなたの目的
Purpose
①あなたが犯人投票で最多票を得ない事―達成で+5P