演じる蜂野は、どういうキャラクターですか?

IQが高く、日本の最高峰の大学に通っていますが、感情がなく心が乾ききった人。そんな彼が(平埜生成さん演じる)獅子戸に出会い、変わっていきます。

W主演の平埜さんとの初共演はいかがでしたか?

平埜くんはとてもいい俳優さんでした。寒い中、薄着でボコボコに殴られなくてはいけないときにも、弱音を吐かず集中していて、芝居に対する強い情熱を感じましたね。撮影中も、演技をしている感じがなくて、“獅子戸”そのもの。ふとした瞬間に、「あ、獅子戸だ」って、ハッとくるんです。そして、好きだぁって(笑)あ、好きって変な意味じゃないですよ(笑)

ちなみに、ユナクさんも、撮影中はカメラの前以外でも蜂野モードでしたか?

そうですね。僕は、普段はツンデレでもないし、礼儀正しいタイプだと思うんですけど、スタッフさんに対してもツンデレになっていましたね。いつもなら「ユナクさん、おはようございます」って挨拶されたら、「はい!」と答えるけど、今は「うい~」とか「ういっす」って答えたり(笑)

監督は「近キョリ恋愛」などヒット作を連発する熊澤尚人さん。監督さんはどんな方でしたか?

一言でいえば、信じられる人でした。作品を作るとき、監督、すなわちリーダーの存在というのはとても大切なんです。監督さんによっては「自分で何とかしなきゃ」と思うときもあるのですが、熊澤さんは、「この人を信じて演技をすれば間違いない」と思わせてくれます。撮影が始まったころ、原作と監督さんの描きたい世界観が少し違って、どちらに寄せて演技をすればいいかわからず、迷っていたんです。でも、撮影が進むうちに、「あ、監督にはそういう意図があったんだ」「こういう狙いがあったんだ」とわかってきて。監督さんの世界観を信じて、最後まで撮影できました。

印象的なセリフはありましたか?

ぼくのセリフではないのですが……。蜂野が主従関係をハッキリさせるために獅子戸に言わせる「ニャン」というセリフです。「おもしろいな」「僕も言ってみたいな」と思っていたら、回が進んでいくと、僕もある人物に「ワン!」って言うんです。ハイ!じゃなくてワン。獅子戸の「ニャン」と蜂野の「ワン」は、ドラマの見どころの一つだと思います。

用心棒集団の中でも高い戦闘能力を持つ蜂野。外連味なアクションも見どころです。

現実とテレビの世界の間というか、漫画的な要素も残しつつ、リアリティもあるアクションが多いのが特徴ですね。アクションシーンもたっぷりとあるので楽しめると思います。血や傷のメイクがリアルだし、あそこまで激しいアクションはBSスカパー!でしか見られないと思いますよ(笑)

蹴ったり、殴ったり……普段穏やかなイメージのユナクさんですから、攻撃をするときには少し躊躇したりもしたのでは?

リアリティを大事にしたかったので、撮影では本当に蹴ったり殴ったりしました。中途半端にやると、何度も取り直ししなくてはいけなくなるので、精魂込めて「ボコっ」と一発。最初のころは、カットの声と同時に「平埜くん、ごめんね」と言っていたのですが、最後の方は肩にぽんと手を置いて、うなずくだけでした。男っぽいでしょ?

平埜さんはどう思っていますかね?

どうでしょう? 本当は怒っているかも(笑)

ドラマ『バウンサー』は、4月14日よりBS!スカパー!でオンエアされます。4月は始まりの季節です。何か始めようとしている人たちへ激励の言葉をお願いします。

韓国には、「スタートできたらもう半分は成功したようなものだ」ということわざがあります。スタートが切れたら、あとは努力で何とかなると思うので、真面目に前に進んでいってもらいたいですね。よく「真面目にやっていれば、いつか報われる」っていうじゃないですか。僕、正直、その言葉を信じていなかったんです。でも芸能界に入って、失敗や挫折を経験して、「もうダメかな」と思いながらもメンバー全員で腐らないでやっていたら、日本で光が見えてきた。頑張っていたら周りの人は見ていてくれるんだなと実感したんです。夢のために、1時間でも、1分でも、毎日思って努力したらチャンスは必ずやってきます。これ、絶対に。

ちなみに、ユナクさんが4月から始めようとしていることはありますか?

遅刻をしない……ではなく、遅刻しないように努力する、です。「しない」んじゃないですよ。努力する、です。この前、ソンジェくん(超新星)に言われてしまいました。「ユナクくんは、遅刻さえしなかったら完璧なのにな」って。今まではソンモくん(超新星)が電話で起こしてくれたりしてくれたのですが、軍隊に行ってしまったので……。一人で頑張ろうかなと。

最後に、ドラマを楽しみに待っている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

ドラマが成功して、僕が“ヨン様”のように「ユナさま」と呼ばれるくらい人気になったらいいですね(笑)というのは冗談で、漫画のファンの方も楽しめるような作品になっていると思いますので、たくさんの方に観ていただきたいです。よろしくお願いします。ワン!(笑)

インタビューのお供は、meijiのミルクプロテインと伝統製菓の『ひよこ』。『ひよこ』は、平埜さんからもらったものだとか。大切そうに持っている姿にシムクン(胸キュン)しました。