セレクト5presents 俺の5チャンネル

第67回 テリー伊藤(職業:演出家/年齢:67歳/家族構成:妻/スカパー!歴:20年)

スカパー!にはテレビ本来の魅力がある

演出家として「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」「浅草橋ヤング洋品店」など、伝説的なヒット番組を手掛け、また、タレントとしても数多くの番組に出演しているテリー伊藤さん。作り手として、出演者として、テレビの表も裏も知り尽くしている彼は、スカパー!をどのように楽しんでいるのだろうか?

――スカパー!に加入したのはいつごろですか?

テリー伊藤「開局してすぐに加入しました。理由は映画が見たかったから。みなさんもそうだと思うんですけど、忙しく仕事をしているとなかなか劇場には行けないですよね。それで見逃してしまった映画が多くなってしまったのと、もう一度見たい映画もたくさんあったので、スカパー!ならそういう映画が全部見られるなと思ったんですよ。加入した当初は“チャンネルNECO”で日活の古い映画をずっと見ていましたね。まあ、今もそうなんだけど(笑)。芦川いづみさんの特集をやっていたんだよね。“日本のオードリー・ヘプバーン”と呼ばれた女優さんで、僕の初恋の人なんだ(笑)。石原裕次郎さんと共演したことで人気を獲得したんだけど、それ以前の出演作品も放送していたんですよ。あとは“日本映画専門チャンネル”で加山雄三さんの『若大将シリーズ』とかね。そういえば、3月には『特集 いまこそ植木等!』の放送があったね。すごく楽しみにしていて、録画して見ました。洋画だと古いハリウッドの映画や、パニック映画が好きなんだけど『ポセイドン・アドベンチャー』や『ダイ・ハード』シリーズなんかはスカパー!で改めて見直しましたね。海外ドラマだと、今は“スーパー!ドラマTV”の『刑事コロンボ』を楽しみにしていますよ。昔の作品を見ていると、気づくことも多いんです。例えばファッションなんて、この時代の不良はこんな格好をしていたんだとか、このころには、こういうジャケットが流行っていたんだなんてことも見ることができる。そういう楽しみもあるんですよ」。

――他にご覧になっているジャンルはありますか?

「車が好きなんで、ドキュメンタリー系のチャンネルで放送している自動車再生モノも大好きですよ! “ディスカバリーチャンネル”の『名車再生!クラシックカー・ディーラーズ』とかね。古い車が修復されていくのは本当に興味深いですよ。あとはスポーツ。野球が好きなので、それはもちろんだけど、例えばスキーとか地上波ではなかなか中継がないスポーツ、特に海外の試合が見られるのはうれしいですね」。

――テリーさんが手掛けた「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」は“日テレプラス”で放送になっていますが、ご自身の番組を見直すことはありますか?

テリー伊藤「一切見ないです。それを見ちゃうと家に帰ってからも仕事モードになってしまうんですよ(笑)。それに、そもそも過去の自分の番組に興味がないんです。同じように地上波もあまり見ないです。やっぱり仕事になっちゃうから。ずっと現場にいる気分になってしまうんだよね。でも、スカパー!だとそういうことがあまりない。と言いつつ、3割くらいは仕事モードで見ているけど(笑)。たまに嫉妬するような作品に出合うことがあるんです。例えば、音楽チャンネルも好きでよく見ているんですけど、先日“MTV”で『歴代グラミー賞受賞作品特集』という番組をやっていて、受賞曲のミュージック・ビデオを一挙に放送していたんだけど、a-haの『テイク・オン・ミー』が流れたんですよ。実写とイラストが絶妙にシンクロする映像で、'80年代の作品だけど、当時、僕はものすごく衝撃を受けたからね。今見てもやっぱりスゴくて、勉強になるなあなんて思いましたよ。それから映画だとコーエン兄弟の『ファーゴ』。空気感というのかな、映像からそういうものを感じるんですよね。そういう表現には、作り手としてやっぱりジェラシーを感じちゃうよね。ビートルズの楽曲を使ったミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』も参考になるカット割りがたくさんありましたね。また、ファッションもすごくよくて、それも勉強になりました」。

――ちなみにテリーさんは出演者としても番組を作る側としても、地上波とスカパー!両方に関わっていらっしゃいますが、どんなところに違いを感じますか?

「地上波もスカパー!も、ものを作る上では違いはないと思うんです。スカパー!は自由に番組作りができると思われているかもしれないけど、スカパー!にだってコンプライアンスがちゃんとあるわけで、その中でやっているという意味では同じ。新聞に例えるなら、一般紙と夕刊紙の違いかな。政治でもスポーツでも、夕刊紙の方が本質をついたことを書いているってことも多いですよね。夕刊紙には風俗記事もあって、それを読むと、世間のリアルな状況が見えてきたりもしますし。それからスカパー!の方が、フットワークが軽いですよね。地上波はどこも組織が大きくなりすぎてしまって、小回りがきかなくなっているもどかしさがある。本来、テレビはインディペンデント的な要素を持っていたと思うし、フットワークも軽かった。そういう意味ではスカパー!のチャンネルの方が、テレビ本来の魅力があるのかもしれないですね」。



スカパー!の趣味性の高い番組から日本の新しい文化が生まれる

――それでは5チャンネルを選んでいただけますか?

テリー伊藤「まずは映画のチャンネルがいいですね。やっぱり昔の日活作品が見られる“チャンネルNECO”だね。それから、洋画が見られるチャンネルもほしいですね。どのチャンネルもよく見ているんだけど、1つ選ぶとすれば“ザ・シネマ”がいいですね。隠れた名作や未ソフト化の映画の放送もあったりして、とても見応えがあるんですよ。今は都内と鎌倉に家があって、いつもは東京にいるんだけど、休みになると鎌倉で過ごすんですよ。それで、東京と鎌倉で見る番組を変えているんです。例えば映画だと、東京ではエンターテインメント性の強いもの、鎌倉ではちょっとマニアックな作品や文芸作品といった、じっくり見たい映画、というようにわけていますね。あと東京ではスポーツを見ていることも多いかな。ということで、“日テレジータス”も入れましょう。僕は野球、特に読売ジャイアンツが大好きなので、試合の中継があるこのチャンネルは外せないですね。でもさ、“日テレジータス”をはじめとするスカパー!の野球中継って革命を起こしたと思わない? 先日もオープン戦を見ていたんだけど、台湾出身の新人リャオ・レンレイ投手が登板してたんですよ。昔はね、新人選手なんて新聞でしか情報が得られなかったわけですよ。もちろん動く姿なんて、なかなか見られなかった。でも、スカパー!では、キャンプ中継も2軍の試合の中継もあって、新人選手のプレーがいち早く見られたりするからね。それにさ、キャンプ中継がいいよね。あれをダラダラ見ているのが大好き(笑)。なんだか環境音楽を聴いているみたいで、眺めているだけで心地良い」。

――早くも3つのチャンネルが決まりました。あと2つはどうしましょうか?

テリー伊藤「“ミュージック・エア”にしましょう。音楽チャンネルもよく見るんですけど、“ミュージック・エア”は昔の映像が見られたりドキュメンタリーも充実していますよね。そういえば、“ミュージック・エア”でボブ・ディランの特集を見たんですけど、彼のような偉大なミュージシャンも壁にぶつかった時期があったんだなと、改めて気づかされて興味深かったですね。そして、最後はやっぱり“MONDO TV”。僕はここで『テリー伊藤と訳あり女』という番組をやっているんですが、先日は、母親が弟と関係を持ってしまって、いたたまれなくなって北海道から東京に出てきて風俗で働いているという女性に話を聞いたんです。こういう女性を地上波で取り上げるなら、報道として番組を作らないといけないわけですよ。でも、“MONDO TV”の僕の番組なら、そういうふうにはならない。彼女の場合は、特殊な家庭環境で育ったんですけど、でもそれも今の日本の一面なんですよ。そういう部分を、報道やドキュメンタリーという切り口ではなく伝えることができるというのは、興味深い番組だと自負していますよ。“MONDO TV”が良い例だと思うけど、スカパー!には趣味性の高い番組が多いですよね。そういう中から、日本の新しい文化が生まれるんじゃないかと思いますね」。

――無事に5チャンネルが決まりました。日本のテレビに関する興味深いお話もうかがうことができて、今日は本当にありがとうございました!

※記載内容は2017年4月現在のもので、変更になる場合がございます。

取材・構成/竹内伸一

profile

'49・12・27生まれ。
東京都出身。山羊座。O型。大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」('85~'96年)、「ねるとん紅鯨団」('87~'94年)などを手がけ、独立後も多数のテレビ番組やCMを演出。タレントとしても活躍し、「サンデー・ジャポン」「ビビット」(ともにTBS系)、「テリー伊藤の今夜も傾奇流!」(BSフジ)などに出演中。

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