セレクト5presents 俺の5チャンネル

第69回 水木一郎(職業:歌手/年齢:69歳/家族構成:5人家族/スカパー!歴:15年)

主題歌を歌った作品をスカパー!で見直すと新たな発見がある

アニメや特撮の主題歌を数多く歌い、アニメソング・シンガーのパイオニアとして知られる水木一郎さん。多くのファンや後輩歌手から“アニキ”と慕われ、“アニソンの帝王”と呼ばれる彼が選ぶ5チャンネルには、アニメ、そしてアニソンへの熱い思いがあふれていた。

――スカパー!に加入したのはいつごろですか?

水木一郎「15年くらい前になるかなあ。最初は野球やゴルフといった好きなスポーツを見たいなと思ったんですよ。特に野球は、中日ドラゴンズの応援歌『燃えよドラゴンズ!』を歌っていて、ナゴヤドームでは僕の歌が流れるんですよ。その場面がスカパー!で見られたりするとうれしいです(笑)」。

――スポーツの他に、スカパー!でよく見ているジャンルは何ですか?

「映画ですね。洋画が多いかな。“ザ・シネマ”や“ムービープラス”をよく見ていますね。実はね、ホラー映画、ゾンビ映画が大好きなんです。ゲームでも『バイオハザード』シリーズが好きで…なんだろう、恐怖を味わいたいのかな(笑)。番組表でホラー映画を見つけると、必ず録画しますね。もちろん、昔の名作なども好きですよ。『慕情』『シャレード』『シェルブールの雨傘』『ゴッドファーザー』など、音楽が素晴らしい映画は特に好きですね。ドキュメンタリー系のチャンネルもよく見ています。災害や異常気象を扱ったドキュメンタリーや、“アニマルプラネット”で動物のドキュメンタリーとかね。アフリカの大自然を捉えた番組なんて、見応えがあっていいよね。あとはニュースチャンネルを必ずチェックしています。中でも“BBCワールドニュース”は、英語に慣れるために見ていることが多いですね。内容がよくわからないこともあるんだけど(笑)、ちょっとでもヒアリングが向上するかなと思ってね」。

――スカパー!では、水木さんが主題歌を歌われたアニメや特撮もたくさん放送していますが、ご自身でご覧になることはありますか?

水木一郎「見ますよ。特に“東映チャンネル”は『仮面ライダー』シリーズや『アクマイザー3』など、僕が主題歌を歌った番組が多く放送されているので、番組表などで見つけると、見てみようと思いますね。改めて見てみると、なんだか感慨深いんですよね。『超電磁ロボ コン・バトラーV』では、思わず涙腺が緩んでしまったよ。大将軍ガルーダという悪役が登場するんだけど、彼はいわば主人公・葵豹馬にとっての好敵手なんですよ。2人は時代が違えば仲間になっていたかもしれなかった。そんな運命のめぐり合わせみたいなものも考えさせられました。そんなふうに、スカパー!で見直してみると当時は気づかなかった発見がありますね」。

――音楽番組はいかがですか?

「“キッズステーション”の『アニぱら音楽館』は毎回チェックしています。あとは、'50~'60年代の音楽を特集していると見ますね。歌手としてデビューすることを夢見ていた10代のころに聴いた音楽…ジャズもアメリカンポップスも、いま改めて聴いても少しも古くなくて良いんですよ。でも、自分がデビューしたころのヒット曲はあまり聴きたくない。辛かったことを思い出してしまうから(笑)。僕はジャズが大好きで、ジャズを歌っていたんですよ。でも、当時はジャズでは食えなかったんで、歌謡曲の歌手としてデビューしたんです。でもなかなかヒットに恵まれなくて。そんなときに偶然、アニソンに出合った。そのおかげで今があるんで、そうじゃなかったらどうなっていただろうってよく考えます。アニソンに出合い歌い続けていく中で、アニソンの素晴らしさを知り、これを広めていきたいという思いが生まれたんですよね。アニソンは世代も国境も越えて愛されています。イタリアでは『鋼鉄ジーグ』をベースにした映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』が作られて、主題歌は僕が歌った曲のカバーですし、韓国では、『アストロガンガー』の主題歌がカバーされて、人気ドラマの主題歌になっているんです。日本のアニソンが、海外のドラマや映画、しかもアニメではなく一般の作品の主題歌になるなんて、すごいことだと思います。日本のアニメは世界に認知され、根づいているんだと実感しますね。主題歌を歌った僕にも、すごく敬意を払ってくれるし、どの国でも日本語で大合唱になるんです。そして自分自身、今でも新しい番組の主題歌を歌い続けている。続けてきてよかったと思いますね。若いころに努力したことが実を結んだというか、1つのジャンルを作ることができたのかなと思います」。



僕の歌が3世代で愛されているのはスカパー!のおかげ

――それでは5チャンネルを選んでいただけますか?

水木一郎「まずは映画のチャンネルがいいな。そういえば昨年、“ムービープラス”で『特集:ゾンビ・パラダイス』っていうゾンビ映画の集中放送をやっていたよね。あれは良かったな。これは録画しておかなきゃって思ったよ。それから、ゾンビが人間の女の子に恋をする映画『ウォーム・ボディーズ』も、このチャンネルで見ました。大好きなホラー映画、ゾンビ映画をたくさん放送しているので、1つ目は“ムービープラス”にしましょう。もちろん、名作映画も多いしね。それと、ゾンビといえば『ウォーキング・デッド』シリーズは外せないので、2つ目は“FOX”ですね。このドラマもハラハラドキドキして本当に面白い。それから“FOX”といえば、『アメリカン・アイドル』シリーズが大好きなんだ。『君は歌手にはなれないから帰りなさい!』なんて審査員が辛辣なことをズバズバ言ったりして、日本のオーディション番組とは全然違うよね。日本だと審査員も相手を傷つけないように発言するからね。ただ、逆に考えると、当の審査員自身は、そんな偉そうに言えるほど歌がうまいのかなって思ったりもするね(笑)。まあ、そんなことも思いながら、いろいろな見方で番組を楽しんでいます(笑)」。

――ゾンビ映画をきっかけに2つのチャンネルが決まりました。3つ目はどうしましょうか?

「“ヒストリーチャンネル”です。戦記モノの番組をよく見ていますね。それから城が好きなので『司馬遼太郎と城を歩く』なども見ます。『この造りの城だと、自分だったら本丸まで攻めこめないな』なんて想像しながら見るのが楽しいんだ。城にはロマンを感じるんだよね。もともと、戦国時代が好きなんです。仕事で日本全国いろいろなところに行きますけど、その地元の武将や大名、城について必ず調べるようにしています。それで、帰ってくると、昔のゲームの『信長の野望・覇王伝』を、訪れた先の武将を主人公にしてプレーするんです(笑)。訪れた先のファンのみなさんへの感謝の気持ちを表すつもりでね。あと、“ヒストリーチャンネル”では『眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ』もよく見ていますね。大昔のジュークボックスが新品みたいによみがえったりして、その過程を見るのが非常に興味深いです」。

――さあ、あと2つとなりました。

水木一郎「最後の2つは、僕が主題歌を歌ったアニメを数多く放送している“キッズステーション”と“アニマックス”にします。コンサートでは30~40年前の歌も歌うんですけど、今の子どもたちも一緒に歌ってくれるんですよ。リアルタイムでは知らないはずなのになぜだろうと思ったら、スカパー!で放送しているからなんです。お父さん、お母さんたちは、子どものころに見ていたから、もちろん知っていて、親子で楽しんでくれる。さらにその上の世代、子どもたちからすると、おじいちゃん、おばあちゃんの世代は、自分の子どもが小さいころに見ていたので、やっぱり覚えているんです。当時はアニメや特撮は子どもが見るものとされていたので、親は子どもに『テレビでマンガばっかり見ているんじゃない!』って怒ったものでした。でも時が経ち、今では、おじいちゃん、おばあちゃんは『このアニメ、子どもが小さいころによく見ていたな』なんて、僕の歌う主題歌を聴いて懐かしく思うみたいですね。それでそのうちに僕のファンになっちゃうんです(笑)。だから、3世代で僕のファンですと言ってくれる人が多いんですよ。これは本当にスカパー!のおかげだと思っています。それにね、アニソンには世界中のあらゆる音楽の要素が詰まっているんです。ジャズもロックも演歌もすべて入っている。そこが魅力だと思うんだよね。だから僕は“ここ”で歌っていればいいんですよ、だって何でもできるんだから(笑)。昔は『この曲の歌詞が大人向けだったら大ヒットするのに』なんて思ったこともあったんだよ。でも、今考えるとこれでいいんだよね。アニソンの歌詞には夢があるし、人類愛や地球愛とでもいうのかな、普遍的な大きな愛を歌ったものが多いと思うんだけど、だからこそ子どもたちの心をつかむことができるし、大人にだって響くものがある。引きこもりだった子から『水木さんの歌を聴いて勇気づけられて、駅まで行くことができました』なんて手紙をいただいたこともありますし、僕自身、歌っていて勇気づけられることがありますよ」。

――5チャンネルが決まりました。水木さんが充実したスカパー!ライフをおくっていることがうかがえる5チャンネルになったのではないでしょうか。また、アニソンに対する熱い思いもお聞かせいただき、今日は本当にありがとうございました!

※記載内容は2017年5月現在のもので、変更になる場合がございます。

取材・構成/竹内伸一

profile

'48・1・7生まれ。
東京都出身。山羊座。O型。'68年に歌手デビュー。'71年にアニメ「原始少年リュウ」の主題歌を歌い、以降「マジンガーZ」「バビル2世」「がんばれロボコン」など数々のアニメや特撮の主題歌を担当。現在は「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」(テレビ東京系)の主題歌を歌う。8/11金~13日に東京、8/20日に大阪で開催のライブ「ANIME JAPAN FES 2017“夏の陣”」に出演。

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