セレクト5presents 俺の5チャンネル

第72回 三上丈晴(職業:月刊「ムー」編集長/年齢:48歳/家族構成:独身/スカパー!歴:21年)

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「ミナミの帝王」シリーズはすべての人が絶対に見るべきだと思っています

UFOや怪奇現象、陰謀論など、さまざまなオカルトを取り上げ、“世界の謎と不思議に挑戦する”スーパーミステリーマガジン、月刊「ムー」。その編集長を務める三上丈晴さんは、スカパー!や地上波でのテレビ番組出演も多く、その分野の論客としても知られている。そんな彼は、日ごろスカパー!をどのように楽しんでいるのだろうか?

――スカパー!に加入されたのはいつごろですか?

三上丈晴「20年以上前になると思いますね。スカパー!が開局してすぐだったんじゃないでしょうか。地上波だけだと、不満というと言い過ぎかもしれないですけど、見たいテーマの番組が少なかったんですよね。スカパー!には海外の専門チャンネルがたくさんあって、これは加入して見なくてはと思ったんです。そのころから“ディスカバリーチャンネル”や“アニマルプラネット”をよく見ています。最近だと“ファミリー劇場”で、'70~'80年代に放送された『木曜スペシャル』を見ています。なかでもUFO分野のレジェンド、矢追純一さんの番組はいま見てもすごく面白いです。あれって、まだビデオが普及していなかった時代の番組なんですよね。ビデオの普及後であれば、録画して保存してある番組もあるんですけど、それ以前のものだと、スカパー!以外で見る術がない。アニメやドラマ、映画であればソフト化されることもありますけど、『木曜スペシャル』のようなドキュメンタリーやバラエティーは、なかなかソフト化されることがない。そういう番組が見られるのはすごくありがたいですね」。

――現在、スカパー!でご覧になっているのは、やはりオカルト関連の番組が多いですか?

「半分くらいかな。実は、土日の夕方によく見ているのは“チャンネルNECO”です。『ミナミの帝王』シリーズが大好きなんですよ。あの作品には、建前ではないリアルな現実が描かれている気がするんです。ダメな人間が借金を重ねてしまい、普通ならばそれを取り立てて終わりなんですけど、その借金には実はやむにやまれぬ事情があって、主人公はそれをちゃんと汲み取ってあげる。物語としても、そういう人情味があって好きなんですよね。すべての人が絶対に見るべきだと思っています。そういう意味では、『鬼平犯科帳』のような時代劇に近いのかもしれません。例えば『鬼平犯科帳』のあるエピソードでは、最後に悪人が捕まるんだけど、鬼平が悪人の腕を斬ってしまう。それで『これでもう悪事は働けないだろう? 朝までにこの町から出ていきな!』って言うんですよ。これは『ミナミの帝王』に通じるものがありますよね」。

――ご自身でもスカパー!の“エンタメ~テレ”の『超ムーの世界R』や、地上波の番組にも出演されていますが、スカパー!と地上波の違いを感じることはありますか?

三上丈晴「おかげさまで、『超ムーの世界』シリーズはDVD化もされていて、こちらも好評をいただいております。それはさておき、地上波では、やはりコンプライアンスという部分で、デリケートさを感じますね。もちろん雑誌でも表現については、慎重になりますけど、それ以上かもしれません。それから、例えばその真偽や有無を問うようなテーマを取り上げ紹介する場合は、必ず肯定派と否定派を用意していますね。あくまでもUFOや超常現象などを押しつけるものではないという、いわば“但し書き”が必要なんでしょう。こういう説がある、こういうことを研究している人がいる、という切り口ですよね。これは、どちらが良い悪いということではなく、間口の広い地上波、コアなスカパー!という対象の違いによるものだと思います」。



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海外のオカルト系ドキュメンタリーは本当にしっかり作られています

――それでは5チャンネルを選んでいただけますか?

「まずはオカルトを取り上げたドキュメンタリー番組を放送しているチャンネルがいいですね。海外のドキュメンタリーは本当にしっかりと作られていて、見応えがあります。オカルトを扱った番組でも、研究者に丁寧に取材をしたり、現地で綿密に調査をしたりと、しっかりと作っていて驚かされます。オカルトのようなテーマって、ちょっと茶化されがちですよね。特に日本ではそういう傾向にあるんですが、オカルトって茶化すとしらけてしまうんですよ。かといって、オーバーというか真面目にやり過ぎるのもよくない。ほどよい距離感をとるのが難しいと思うんですが、海外の番組は、そこがしっかりしていると思います。なかでも“ディスカバリーチャンネル”は、最新の情報を取り上げる番組が多くて、すごいなと思います。ということで1つ目は“ディスカバリーチャンネル”にします」。

――ご自身の専門分野を扱った番組を放送しているチャンネルがまず選ばれました。2つ目はどうしましょうか?

三上丈晴「2つ目も同じ理由で“ヒストリーチャンネル”にします。しっかりと歴史を考証する番組と、UFOの番組の放送が同時にあったりして、興味深いチャンネルですね。なかでも『古代の宇宙人』シリーズはいいですね。冷静に考えると『古代の宇宙人』ってむちゃくちゃなタイトルだと思うし(笑)、ネッシーの伝説と宇宙人を関連づけたりして、ちょっと無理があるかなと思う部分もあるんですけど、でも全体的には本当にしっかり作られていて、見ていると引き込まれます。そういえば4月に、日本の遺跡を取材するということで、『古代の宇宙人』に出演しているジョルジョ・ツォカロスと撮影チームが来日したんです。去年、彼が来日したときに『古代の宇宙人』のイベントに一緒に出演したんですが、そのときに『今度は日本を取り上げてくれ』って言ったんですよ。そうしたら本当に来たんです(笑)。それで、私も取材に同行して、兵庫の石の宝殿や、奈良の石舞台古墳などを巡りました。それらの遺跡の製造に、宇宙人の技術が使われているに違いないという視点で調査していくんですが、それらは実際どうやって作られたのか未だに解明されておらず、神話とも密接に関わっているものなんですね。神々が作ったとされているけれど、では、神々とは一体なんなんだってことになりますよね。もしかしたら宇宙人かもしれない…。番組がどう仕上がっているのか楽しみです。もちろん日本でも放送される予定ですよ」。

――さあ、あと3つです。

「私の土日の夕方の友とも言える“チャンネルNECO”を入れましょう。『ミナミの帝王』シリーズは、どの作品も、もう10回以上は繰り返し見ていると思うんですけど、それでも見てしまう(笑)。それに、昭和の喜劇映画なんかもやっていたりして、そういう作品もよく見ていますね。それから、先ほど『鬼平犯科帳』の話をしましたが、時代劇も大好きなので、“時代劇専門チャンネル”も入れましょう。特にアラカンこと嵐寛寿郎や、『眠狂四郎』シリーズの市川雷蔵が出演している昭和の時代劇はいいですよ。雷蔵だと『濡れ髪三度笠』がいいですねえ。かつての時代劇スターや映画スターというのは、本当に二枚目なんですよね。彼らを見ていると、こういう人がスターなんだなと強く感じます。それに喜劇からシリアスな作品まで、幅広い役が似合うんですよね。また、彼らが主演しているコメディー風の時代劇って、主人公はチャラチャラしているんだけど、最後に締めるところは締めて、ハッピーエンドで終わる。そういった作品を見ていると『人生、これでいいじゃん、あんまり深刻に考えてもしょうがない』っていう気分になれますね(笑)。それに、安心して見ていられるから、ついつい何度も見てしまうんですよ」。

――三上さんの休日を充実させる2チャンネル選ばれましたね。いよいよあと1つです。

三上丈晴「これもやっぱり日曜日に見ていることが多い“アニマルプラネット”にします。『猫ヘルパー~猫のしつけ教えます~』シリーズが大好きなんですよ。坊主頭で両腕には刺青が入ったゴツい男性ヘルパーが、問題のある猫を調教していくんですけど、よく見ています(笑)。いまは飼っていませんが、昔は猫を飼っていたのでね。それから、モンスター系というか、世界の巨大魚などを追ったドキュメンタリーも好きです。ネッシーや雪男などのUMA(未確認生物)と通じるものがあると思いますね」。

――無事、5チャンネルが決まりました。やはり専門分野のオカルトにまつわるチャンネルが多くなりましたね。

「当たり前のことだと思うんですが、物事にはすべて表と裏がある。表だけでなく、裏側の視点からも物事を見ていくことが大事だと思うんです。そういった物事の裏側にあるのが、オカルトなのではないでしょうか。世の中では毎日、本当にいろいろなことが起きています。そういった事象に対して、子どもは純粋な気持ちから“なぜ?”と我々にたずねます。しかし、それに対して、果たして大人はしっかり答えることができているのか。ニュースなどを見ていても、その単純でいて核心をついてくる“なぜ”の答えには触れていないことが多い。そこで立ち止まり、答えに触れていないのは何故なのかと考え、別の視点から物事を見てみることが大切だと思います。それに気付かせてくれるのが、オカルトなんだと思いますね」。

――なるほど。物事を一面的にとらえるのではなく、オカルトのようにさまざまな角度からとらえ、考えていくことが重要なのかもしれませんね。今日は貴重なお話をありがとうございました!

※記載内容は2017年6月現在のもので、変更になる場合がございます。

取材・構成/竹内伸一

profile

'68・9・9生まれ。
青森県出身。乙女座。B型。'91年に学習研究社(当時)に入社し、同年「ムー」編集部に配属。'05年に5代目編集長に就任。「ムー」とのコラボレートで、識者がオカルトについて語り合う「超ムーの世界R」(エンタメ~テレ)をはじめ、「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系)などテレビ番組への出演も数多い。
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