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08/19(水)23:00~01:30
千葉真一の本格的な時代劇進出の始まりとなる一作であり、そして深作欣二が初めて時代劇のメガホンを撮った作品である。千葉の初主演作「風来坊探偵」以来の黄金タッグである深作×千葉ペアだが、千葉真一を最も美しく、雄々しく、魅力的に撮ることの出来る映画監督は深作欣二と言って差し支えないだろう。本作にもその魅力が存分に迸っている。千葉真一の“良さ”の一つとしてまず挙げたいのがその「眼」だ。ハヤテや茜を見つめる優しい眼差し、敵を射抜くような鋭い眼差し、激情を内に秘めた瞳の力強さ。本作ではその眼を存分に堪能することができる。かつ、十兵衛は隻眼の剣士であり、片目が失われることによって、残された一つの目がかえってその妖力を増している。豪華俳優陣が火花を散らす群像劇でありながら、千葉が画面に現れた瞬間に視線をさらってしまう……、時代劇スターとしての魅力が一気に開花した記念碑的な一作である。 元和九年五月十一日、二代将軍・徳川秀忠が江戸城大奥にて死去した。それは死因の謎と共に世継問題をも絡み、大奥をはじめ全国諸藩の大名を巻きこむ波乱の幕開けであった。三代将軍の座は長男・家光(松方弘樹)が継ぐべきはずのものであったが、亡き秀忠は次男・忠長(西郷輝彦)を溺愛、正室・於江与も、また時の天皇後水尾帝の妃となっていた長女・和子も、次期将軍には忠長をと切望しており両派は激しく対立する。凄絶なる政権争いの波紋は、朝廷、天下諸候旗本、百姓にまで広がり、天下にその権力を示さんとする柳生但馬守(萬屋錦之介)の陰謀は、一族存続のため玄信斉(丹波哲郎)との武道の意地を賭けた死斗にはじまり、嫡男・十兵衛(千葉真一)との骨肉の争いへと展開していく。
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