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ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け

12/25(木)07:40～09:40

当時のインディーズ映画の雄・山川直人監督の商業映画デビュー作。三上博史、原田芳雄ら魅力的な俳優陣を迎えた、１９８０年代感と遊び心に満ちた快作。原案は高橋源一郎。 ８ｍｍ・１６ｍｍのフィルムで作品を作るインディーズ映画の世界で注目を浴びていた山川監督が商業映画デビュー。最先端カルチャーをイメージアップに活用していた当時のパルコが共同製作・配給したこともあり、特別出演的に当時の文化人・芸能人がふんだんに登場。また実在する有名人や他の作品のキャラクターの名前を登場人物名に拝借しているのも、山川監督のカルチャー愛を感じさせる。時代も舞台も分からない不思議な世界だがキャストやセットなど目を凝らして見れば見るほど発見があり、日本映画好きは必見だ。 モニュメントバレーの荒野で乗っていた馬に逃げられたガンマンのビリィは、気が付くと“スローターハウス”という酒場にいて、そこで給料なしで雇ってもらうことに。そこでは詩人の中島みゆきがウエートレスをするなど個性的な面々が働いていたが、彼らはギャング陣からの襲撃から店を守るために雇われた用心棒たちだった。やがて店ではバンド、ＺＥＬＤＡのライブが開かれることになり、ビリィは怪しい客がいないか探そうとする。