横山秀夫サスペンス「陰の季節7・清算」
06/23(月)08:40~10:20
横山秀夫原作・上川隆也主演「陰の季節」シリーズ第7弾。今回は、警察官の増員と定期異動、警察官の不倫疑惑といっ
た複雑に絡み合う難題に二渡が立ち向かう。警察官の人員増が議員の一存で決まってしまうことを、別の事件と関わりを
持たせることでより身近に感じさせたり、警察官の不倫が人事にいかに影響するのかを二渡の目線で描いている。
また、その不倫疑惑の対象が、かつての二渡の恋人だった。その状況に葛藤しながらも調査を進める二渡の姿も描かれ
ていく。果たして、元恋人の疑惑を晴らすことができるのか? 本作は15.0%の視聴率を記録した。
二渡(上川隆也)にとって、定期異動という最も忙しい季節がやってきた。ある日、二渡は大黒警務部長(高田純次)に呼
び出され、急な任務を言い渡される。犯罪の多様化かつ増加で慢性的に警察官が足りず、二渡の県警でも人員増を余儀
なくされている状態だ。しかし、大黒は人員増の要求書を県議会議員から県議に提出してもらうことを怠り、その不始末を
二渡に押しつけてきたのだ。かくして二渡は、県議会の治安常任委員長の矢村(石井愃一)の元へ、警察官増員の意見書
を提出してもらうよう要求しに向かった。
県議の元に到着した二渡は、思っていたとおり矢村に拒否される。諦めずに、再び頼もうと思いながら、二渡が家に戻ると
すぐに電話が鳴った。同期の丹羽(飯田基祐)からだった。内容はタレコミで、自分の所属する薬物特捜班の菊地班長(大
門正明)が、本部の女と不倫していると話し始めたのだ。地位についている妻子あるものが、本部の女性警察官と不倫と
あっては、ただならぬ事態である。二渡は丹羽と直接会って話を聞く。ところが、事の詳細を聞いた二渡は愕然とする。な
んと菊地の不倫相手は、かつて自分が結婚まで考えたことのある女性、警務部情報管理課の光浦多恵(南野陽子)だっ
た…。