アリス・セルヴェタリスの出演・関連番組

キネッタ

01/24(土)05:30～07:15

「哀れなるものたち」などで今や広く知られるギリシャの鬼才Ｙ・ランティモス監督が、謎めいた行動に熱中する男女３人の姿を見つめた、単独監督による長編劇映画第１作。 ギリシャの首都アテネに生まれて同地の映画学校に学び、当初はダンスや音楽ビデオ、ＴＶコマーシャルなどを数多く手がけていた若き日のランティモス。そんな彼が２００１年、共同監督で長編劇映画監督デビューし、２００５年、本作でついに念願の単独監督デビュー。同国の海辺のリゾート地キネタを舞台に、ホテルで働く女性、カメラマンの男性、そして警察官の３人が何やら謎めいた奇妙な行動を繰り広げるさまを、同監督ならではのさめた視線で見つめ続け、一部で注目を集めた。日本では、２０２４年に初紹介。 海辺の町キネタ。ひげ面の男性が、事故で道の真ん中にひっくり返った車から１本のカセットテープを持ち去ると、その足で墓地へ出向き、とある墓に献花する。オフシーズン中の閑散としたリゾートホテルで働く女性が、まるで芝居のリハーサルのように、床に転がり、自分で自分の首を絞めながら悶絶するしぐさをする。そして警察官の中年男性。やがて彼ら３人は一堂に会し、映画カメラを回しながら、謎めいた儀式風の行動を繰り返す。

アルプス

01/24(土)07:15～09:00

愛する人を亡くした遺族のため、故人になり代わってその役を演じる、謎のサービス代行集団＜アルプス＞。彼らの不思議な行動を見つめた鬼才Ｙ・ランティモス監督の怪作。 「女王陛下のお気に入り」や「哀れなるものたち」などでそのエキセントリックな才気を発揮し、今やすっかり世界的な人気監督の座に躍り出た鬼才ランティモス。自国ギリシャの経済危機をきっかけに２０１１年、イギリスに移り住んだ彼が、その直前に完成させたギリシャ時代最後の長編監督作。愛する人を亡くした遺族のため、故人になり代わってその役を演じる一風変わったサービス代行業、その名も＜アルプス＞なる集団の構成メンバー、救急救命士や看護師、新体操選手らの行動を、同監督らしい視点でシニカルに描く。 救急救命士と看護師、新体操選手とそのコーチから成る、不思議な集団＜アルプス＞。彼らは、愛する人を亡くした遺族のため、故人になり代わってその役を演じては、遺族の喪失感を癒やす代行サービスを提供。彼らには、部外者にその存在を知られてはならない、厳しい守秘義務が課されていた。しかし、メンバーのひとりである看護師は、事故死したテニス選手の代役を演じるうち、次第に現実と演技の境界線があいまいになり……。