[字]さとうきび畑の唄(平成15年度文化庁芸術祭大賞受賞作品)
08/15(金)21:00~23:20
名曲「さとうきび畑」をモチーフにしたスペシャルドラマ。第二次世界大戦下の沖縄で必死に生きた家族の姿を描き最高視
聴率32.2%を記録した不朽の名作だ。笑顔の絶えぬ幸せな家族に迫る戦争という大きな波。その波に翻弄されながら
も、希望を捨てず家族を守ろうとする父親役を、明石家さんまが熱演する。そのほか、黒木瞳、仲間由紀恵、坂口憲二、上
戸彩、オダギリジョーなど超豪華な顔ぶれがそろった。物語の舞台は日本で唯一の地上戦が行われた第二次世界大戦下
の沖縄。いつも明るくユーモアを忘れない父と、聡明で美しい母。そして、そんな両親に育てられた5人の子供たちが、ある
日突然戦争という波にのまれ、次第に追い詰められていく姿を描いている。主人公の「私は人を殺すために生まれてきた
んじゃない」という心からの叫びは、戦争の無益さ、平和の尊さを教えてくれる。遊川和彦の最高傑作の脚本、森山良子の
時を超えた名曲、そして最高の役者陣が描いた記憶に残る名作ドラマ。平成15年度文化庁芸術祭大賞受賞作品。
【ストーリー】
那覇で小さな写真館を営む平山幸一(明石家さんま)は、写真を撮りにくる人たちの幸せそうな笑顔を見ているだけで嬉し
くなってしまう、人の良い男だ。恋女房の美知子(黒木瞳)とは駆け落ちして結婚。学校の先生をしている紀子(仲間由紀
恵)との結婚が決まった長男・勇(坂口憲二)を筆頭に、次男・昇(勝地涼)、長女・美枝(上戸彩)など5人の子供に恵まれ、
今また美知子のお腹には6人目の命が宿っていた。
しかし、昭和19年6月、サイパンの日本軍が玉砕し、米軍の沖縄上陸が現実味を帯びてからは、その幸せな一家にも戦争
の暗い影が忍び寄る。まず結婚直後の勇に召集令状が届き、昇は通信兵に志願、美枝も従軍看護婦として野戦病院に
派遣される。そんな中、戦況はますます悪化し、ついに47歳の幸一にも召集令状が届く。家族で過ごす最後の日、幸一は
出征していく子供たちに命の大切さを説く。