ザ・サスペンス「山之内家の惨劇」
05/31(金)08:40~10:20
古都・鎌倉を舞台にした檜山良昭の長篇歴史ミステリーの初のテレビドラマ化。物語は鶴ヶ岡八幡宮の大銀杏の根元で、
首のない死体が発見されたことから端を発する。被害者は、屈指の財閥・山之内家の当主で奇しくも源実朝が甥の公暁に
殺された同じ日、同じ場所、同じ殺され方だった。さらに調べていくと、被害者の兄も、伊豆・修禅寺で殺された源頼家と同
じ方法で殺されていたのだ。七百数十年を経て、源家の怨霊が山之内家に降りかかったのか!?山之内家の複雑な血
の繋がりがまき起した計画的な惨劇か!?悲惨な源家一族の歴史を現代に移し変えての怪奇と恐怖のエンターテイメン
ト作品。監督は、映画「駅」などでお馴染みの降旗康男。次々に起こる惨劇の謎を解く2人の刑事に、松村達雄、名高達郎
が扮している。
【ストーリー】
鎌倉・鶴ヶ岡八幡宮で首のない死体が発見された。被害者は湘南地方で数々のレジャー施設を掌握する山之内観光開発
社長・山之内清彦(佐古雅誉)。鎌倉署の権藤警部(松村達雄)と部下の梅津刑事(名高達郎)は、清彦が鎌倉幕府史の
研究に深く没頭していたことを重く見て捜査の的にしぼるが、彼の著書から清彦の死が、奇しくも源実朝が甥の公暁に殺
害された同じ日、同じ場所で、しかも同じ殺され方だったことに戦慄する。山之内観光は、清彦の父・一馬が興したが、そ
の死後、長男の雄太郎が後を継いでいた。だが実際の経営は一馬夫人・富美子(木暮実千代)の手で切り盛りされてい
た。そして、その背景には富美子の実兄・滝沢(鈴木瑞穂)や専務の板垣(根上淳)などの力があった。雄太郎の死後、次
男の清彦が社長に就任したが、雄太郎の長男・達彦(長谷川裕二)が清彦を恨み「父の会社を返せ」などと言っていたこと
を、権藤が清彦の妻・佐知子(古館ゆき)から聞き出した。そういえば雄太郎も、伊豆・修禅寺で殺害された源頼家と、同じ
場所で死んでいたのだ。