なつかしき海の歌
09/20(日)12:00~13:20
テレビ局を舞台にした、山田太一の書き下ろし脚本によるドラマ。「4人の男女の人生」を、その一瞬に向かって多くの
人々が情熱やエネルギーを注ぎ込み、夜空に輝く一瞬の花火のように華やかだが儚くもある「テレビ番組の放送=On
Air(オンエア)」に重ね合わせる形で叙情的に描く。初回放送当時、あまり世の中に知れ渡っていなかったテレビ局の
裏側の事情を浮き彫りにしたことで話題となった。
ドラマのディレクターを加山雄三、アシスタントディレクター(AD)を吉田拓郎、報道のディレクターを香山美子、ドラマに
出演する新人女優を浅田美代子が演じた。1975年作品。
【ストーリー】
ネジバル共和国の大統領を乗せた専用機が墜落したニュースを受け、東洋テレビでは、報道ディレクターの稲村治子
(香山美子)が大統領へ単独インタビューを行った際の映像をもとに、報道特別番組を組むこととなった。治子にとって
は待ちに待ったチャンス到来である。しかし、その影響で長田徹夫(加山雄三)がディレクターをつとめたドラマ『なつか
しき海の歌』は放送中止に…。他部署への異動が決まっている長田にとって、この作品は制作現場での最後の仕事
だった。 そして、テレビ業界に嫌気がさし、この日限りで東洋テレビを退職するドラマのアシスタントディレクター・下沢元(吉田
拓郎)は、『なつかしき海の歌』に端役で出演していた新人女優の佐伯久恵(浅田美代子)と街で偶然出会う。女優に
なることに青春のすべてを賭けている久恵に、下沢はドラマの放送が中止になったことをなかなか告げることができな
い。やっと事情を話したものの、久恵のショックは思いのほか大きかった。深く悲しむ久恵を見た下沢は、報道特別番
組の放送を止めるべく、あることを思いつく…。