アンジェロ・バダラメンティの出演・関連番組

没後1年 デヴィッド・リンチ監督特集 ツイン・ピークス　ローラ・パーマー最期の７日間

01/12(月)23:15～01:35

２０２５年１月１５日に逝去したＤ・リンチ監督が企画などを務めた人気ドラマ「ツイン・ピークス」。その終了後、リンチ自身がメガホンを取って映画化し、公開当時話題に。 番組の起点になった“ローラ・パーマー殺人事件”に至る１週間を描くことを通じ、ピーカー（ＴＶ版のファン）にとって最大の謎がついに解き明かされるのか……という“特別編”が本作。映画単体として見ても、リンチはこれまで以上に一層ミステリアスでセクシーな、超カルトというべき独自の世界を展開。後にＴＶ「ＳＥＸ　ＡＮＤ　ＴＨＥ　ＣＩＴＹ」に出演するＫ・マクラクランなど番組おなじみのメンバーに加え、歌手Ｄ・ボウイ、ＴＶ「２４」のＫ・サザーランド、そしてリンチまでが続々と登場したのも見ものだ。 アメリカ北西部に位置するワシントン州の川でひとりの若い女性が殺され、ＦＢＩ捜査官クーパーが不穏な予感を感じてから１年後。州郊外の小さな田舎町ツイン・ピークスに住む美人高校生ローラは、表向きは高校中で人気がある学園のクイーンとして健康的な高校生活を送っていたが、その裏ではドラッグやセックスに溺れる毎日を過ごしていた。そんな彼女だが、自分が謎の男性ボブに取り付かれているという恐怖感に襲われていて……。

没後1年 デヴィッド・リンチ監督特集 ストレイト・ストーリー

01/14(水)23:30～01:30

鬼才・リンチ監督がいつもの作風から一転してシンプルで心温まる人間ドラマを構築。兄と再会すべく、芝刈り機に乗って出発した老男性の旅を描くヒューマンロードムービー。 長年仲たがいしたままの兄が病で倒れたと知り、彼と和解すべく時速わずか８ｋｍのおんぼろ芝刈り機に乗り、約５６０ｋｍも離れた土地に向かって旅に出た７３歳の老男性アルヴィン。実話をベースにアルヴィンののんびりとした旅路をじっくりと描写。主演は「グレイフォックス」のＲ・ファーンズワース。老男性役を人生の重みを感じさせながら味わい深く好演し、８０歳が近づいていたが第７２回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされるなど絶賛された。共演は「ワイルド・アット・ハート」のＨ・Ｄ・スタントン。 アイオワ州で娘ローズと２人で暮らす７３歳の老人アルヴィン・ストレイトは、ウィスコンシン州に住む７６歳の兄ライルが心臓発作で倒れたという連絡を受ける。ここ１０年来仲たがいしたまま話もしていなかった兄と和解すべく、アルヴィンは約５６０ｋｍも遠くに住む兄と再会せんと決意。ローズの反対を押し切って長年乗り慣れた、時速８ｋｍ以内でしか走れない古い乗用式芝刈り機に乗ってゆっくりと目的地に向かう。

没後1年 デヴィッド・リンチ監督特集 マルホランド・ドライブ

01/15(木)23:30～02:00

鬼才Ｄ・リンチ監督が独特の不条理な世界をより発展させた異色サスペンス。ロサンゼルスを舞台に、俳優志望の女性と記憶喪失の女性が繰り広げる悪夢のような出来事を描写。 リンチは当初「ツイン・ピークス（ＴＰ）」のようなドラマシリーズを企画し、その第１話として本作に着手。だがＴＶのレベルではない濃密さのため、「ＴＰ」の全米ＡＢＣネットワークが恐れをなし、結局フランスのＴＶ局の出資を得て追加場面を撮影し、やっと完成と相成ったという、いわくつきの作品。舞台となるロサンゼルスの上流社会の虚飾というスキャンダラスな題材を、リンチらしく先鋭的かつ官能的な映画空間に高めたのが見もの。リンチの代表作と呼ぶ声も多い快作だ。主演は本作が出世作となったＮ・ワッツ。 俳優になろうと叔母の俳優ルースを頼りにカナダからハリウッドへやって来たベティは、叔母から借りたアパートに記憶喪失の女性がいて驚く。女性はリタと名乗り、自動車事故で負傷したので部屋にいさせてほしいとベティに頼む。リタのバッグには大金と不思議な形の青い鍵があり、彼女が思い出せる言葉は“マルホランド・ドライブ”だけ。好奇心を覚えたベティは彼女の面倒をみるが、リタは直前、謎の男たちに命を狙われていて……。

没後1年 デヴィッド・リンチ監督特集 ブルーベルベット

01/16(金)23:10～01:15

鬼才Ｄ・リンチ監督が独自の耽美主義を貫いて描いた傑作サスペンス。故郷の田舎町で、人間の耳たぶを見つけた大学生。それを機に彼は暴力的で退廃的な人間模様を覗き込む。 楽曲：ブルー・ヴェルヴェット（ボビー・ヴィントン） カルト映画「イレイザーヘッド」で注目されたリンチが、その型破りな個性をフルに発揮させた代表作のひとつ。ボビー・ヴィントンによる１９６３年のヒット曲「ブルー・ヴェルヴェット」が流れる中、米国の平和な田舎町とミスマッチなセックスと暴力が、時ににじみ出て、時に噴出する。虫の群れをクローズアップした映像の数々などもリンチ・ワールド的な不協和音を連想させて圧倒的。俳優陣もそれぞれはまり役だが、中でもグロテスクすれすれの美を体現したＩ・ロッセリーニ、テンションが高いＤ・ホッパーが出色だ。 ノースカロライナ州の田舎町、ランバートン。大学生のジェフリーが急病の父親を見舞うために帰郷してくるが、彼は野原で人間の耳たぶがひとつ落ちているのを発見。刑事から聞いた情報に基づき、事件に関わっているらしい女性歌手ドロシーの部屋に興味本位から忍び込んでしまう。そこへ現われたギャングのフランクは、ドロシーに性的な関係を強要する。どうやらフランクはドロシーの家族を人質に取っているようだったが……。

没後1年 デヴィッド・リンチ監督特集 ロスト・ハイウェイ

01/18(日)23:00～01:20

カルトな鬼才Ｄ・リンチ監督による不条理スリラーの快作。何者かに自分と妻の寝姿が映るビデオテープを送りつけられるようになった男性が、常識を越えた奇妙な運命へ……。 自身が製作総指揮したＴＶドラマを映画化した「ツイン・ピークス　ローラ・パーマー最期の７日間」から５年の沈黙を破ってリンチ監督が放った、同監督らしい悪夢ムードにあふれる不条理スリラー。先が読めない物語、刺激的な映像とサウンド（知る人ぞ知る豪華メンバーが担当）の演出など、観客の感性に挑戦し続けるリンチ・ワールド。本作は集大成という声も高い、ファンならずとも必見の１本だ。出演は「インデペンデンス・デイ」のＢ・プルマン、ＴＶ「ミディアム　霊能者アリソン・デュボア」のＰ・アークエット。 サックス奏者フレッドは早朝、自宅のインターフォン越しに、ある男が“ディック・ロラントは死んだ”と語りかけるのを聞く。翌朝から彼と妻レネエのもとに、夫妻の生活を盗み撮りしたビデオテープが届くように。その後もフレッドは奇妙な経験をするが、やがてレネエは何者かに殺され、フレッドに犯行の疑いが掛かる。独房に入れられたフレッドだが、気付けばいつの間にかピートという青年になり代わっていて、釈放されるが……。