恋ノチカラ(全11話) #1 第1話「女30歳さようなら終身雇用!!これはあなたの物語」 <出演> 深津絵里/堤真一/矢田亜希子/坂口憲二/猫背椿/菅原禄弥/志賀廣太郎/西村雅彦 ほか
07/16(水)12:10~13:10
女30歳さようなら終身雇用!!
諦めかけていた恋愛や仕事を取り戻していく、これはあなたの物語
“アメリカの女性が太り過ぎでドアに挟まり、部屋から出られなくなった揚げ句の救出劇がありました”―その夜、TVから伝えられるニュースを見ていた本宮籐子(深津絵里)は、ドキリとなって今、現在の我が身をながめていた。ワイン片手にポテトチップスをバリバリと頬張る何とも緊張感のない姿・・・。恋人もいない、仕事にもやる気の失われた30歳OLの現実だった。翌日、アルコール臭を残して出社してきた籐子を同僚で同じく三十路突入仲間の須田真季(猫背椿)がとがめながら近付いてきた。二人が百回も禁酒宣言を破ったことを言い合っているところに、若い後輩OLたちがワイワイとやってきた。その話題の中心は、貫井功太郎(堤真一)。ユニバーサル社のクリエティブ制作課に所属するその男は、今年も自身が手掛けたCMで賞を獲ったという。広告業界の誰もがナンバー1と認めるやり手社員を女子社員たちは放っておくはずがない。これでも元クリエイティブにいた籐子は、自分にもそういう時があったかもしれない・・・と思いながら、庶務課の仕事に走りまわるのだった。
次の日も、またその次の日も、同じような日々が繰り返されていくのかと思っていた。この日の朝だって洗面所の鏡に向かう籐子は眉のひとつも満足に整えられず、どんよりした気分で出社してきた。だが、その時思いがけないニュースが籐子の耳に入ってきた。貫井が会社を辞めて独立するという。上司と衝突し、自分のやり方を貫きたいと考えた揚げ句の独立宣言。だが、周囲はそれはいつあってもおかしくない事態だと思っていた。「あれだけ実力のある人物ならば」と。確かにそれは籐子も思った。だが、しかし!貫井の独立が自分の身にも関わってくるとは全く思っていなかった・・・。その日、木村壮吾(坂口憲二)という聞き覚えのない男性から電話をもらい、会う約束をした籐子は、そこで「・・・僕は貫井さんと共に新しい事務所を立ち上げることになりました。そこでぜひ本宮さんに来ていただければと思いまして・・・」と切り出されたのだ。“嘘ッ!!”我が耳を疑った。だが籐子は、それが貫井のたっての希望だと壮吾から聞かされ、すっかりその気になるのだった。「人生諦めるのはまだ早すぎます!もう一度頑張って下さい」。同居する倉持春菜(矢田亜希子)も背中を押してくれた。引きとめるかもしれないと思った上司の佐藤(長谷川初範)はすんなりと辞表を受けとってくれた。心機一転、自分の新たな可能性を求め『貫井企画』に行く!そして、希望に満ちた『貫井企画』のドアを叩いたのだが、籐子はそこで貫井から驚愕の一言を聞くことになった。「誰?・・・違う。俺は秘書課の宮本曜子ならと思っていたんだ・・・すまないが、そういうことだから」。人間違いされた上に即刻クビ!?だがすべて投げ出してきた籐子は引きさがらず、翌日もきちんと出社「責任は取ってもらいます」と迫ったのだ。憧れていた貫井の冷たい一面を見せられ、失望と怒りに燃えた籐子が見せる女の意地!だが、この新会社に対するしがみつきも及ばなくなる事態が起こる・・・
