池　信孝の出演・関連番組

没後15年 鬼才・今 敏が残したアニメーション PERFECT BLUE

08/24(日)23:15～00:45

２０１０年８月２４日に急逝したアニメ監督、今　敏の初監督作品。アイドル歌手から俳優に転身したヒロインを襲うサイコキラーの恐怖を描いた。大友克洋の企画協力も話題。 企画協力に名を連ねる大友の製作総指揮作品「ＭＥＭＯＲＩＥＳ」の第１話「彼女の想いで」で脚色を担当した今 敏が監督デビュー。ヴェネチア国際映画祭正式出品など、海外でも知名度が高い本作。実際にありそうな事件をリアルに描くという、従来のアニメと一線を画した方法論がまずは見もの。現実的な題材とアニメという表現の相性は賛否両論分かれたが、アニメの表現力を高めようとしたその挑戦的姿勢は時代の一歩先を行き、今監督の才能を証明した。キャラクター原案を人気漫画家、江口寿史が担当したのも話題に。 アイドルグループ“チャム”から独立して俳優に転身した霧越未麻だが芸能界はそう甘くなく、連続ドラマの仕事で性的暴行を受ける役をいきなり演じさせられることに。そんな彼女の周囲で、脚本家やヘアヌードカメラマンが次々と何者かに殺される事件が発生。そんな悲劇に加えてネット上でも異常事態が続き、未麻は俳優に転身したことを後悔し出すなど精神が不安定になっていく。さらに何者かによる殺人事件はなおも続いていき……。

没後15年 鬼才・今 敏が残したアニメーション 千年女優

08/25(月)23:00～00:30

アニメ界の鬼才・今　敏監督による衝撃作。愛に生き、逢いに行く。初恋の男性の面影を追って女優となった千代子は、老いて半生を語るうちに、現実と虚構を混同させていく。 「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＢＬＵＥ」で世界的な注目を浴びたアニメ作家、今 敏監督の異色ファンタジー。戦中・戦後に活躍した伝説の女優であるヒロインが語る半生記は、やがて出演作の記憶と入り交じって時空を超えた展開を見せる。前作同様デフォルメを抑えた実写的映像と、現実と虚構を軽やかに飛び越えるイマジネーションは今監督ならでは。劇中の回想シーンは黒澤明監督の「蜘蛛巣城」など往年の名画をモデルにしたのも見どころ。文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門で「千と千尋の神隠し」と大賞を分け合った。 ３０年前、突然銀幕を去った大女優・藤原千代子に独占取材の約束を取りつけた番組制作会社の社長・立花は、千代子の屋敷を訪ねる。今も往年の面影を残す千代子は、関東大震災と重なった誕生日に始まる半生記を語り始める。女学生時代、彼女は偶然出会った活動家の男性に恋をする。彼が残した１本の鍵を思い出に、彼女は名も知らぬ彼を追って女優となった。千代子の記憶は次第に出演作の内容と入り交じり、時間も空間も超えていく。

没後15年 鬼才・今 敏が残したアニメーション パプリカ

08/27(水)23:10～00:45

鬼才、今　敏監督が筒井康隆の同名小説をアニメ映画化。他人の夢に入り込みセラピーする夢探偵パプリカが活躍する。第６３回ヴェネチア国際映画祭コンペティションに出品。 １９９３年に出版された原作を、「東京ゴッドファーザーズ」などでも知られる今監督が、「シグルイ」「Ｄｅｖｉｌ　Ｍａｙ　Ｃｒｙ」などのマッドハウス制作で映画化。リアルで深みがある人物描写に定評がある今監督が、本作では“夢”というモチーフを得てビジュアル的にも新境地を開いたと公開当時評判になった。中でも数々の人形や電化製品など、ありとあらゆるモノがパレードする鮮烈なイメージは、海外のマスコミからも絶賛の的。平沢進による音楽も作品世界にマッチしている。 精神医療研究所の若きサイコセラピスト千葉敦子は、最先端技術を精神医療の臨床に応用するのが仕事。最新サイコセラピー機器を用いた治療を行なうことがあり、彼女はクライアントの夢の中で外見も性格もまったく異なる少女パプリカに変身し、その人の心の秘密を探り出していく。ある日、敦子の同僚の科学者、時田が開発した新機器《ＤＣミニ》が３機盗まれる事件が発生。それは他人の人格を破壊する危険性のあるマシンだった……。