【大映テレビ劇場】顔で笑って「二十八回目のお見合い」 第1回
10/01(火)04:00~04:50
永遠のスター・山口百恵の連ドラデビュー作。1973年に制作されたこのドラマで山口は、宇津井健と初の父娘役で共演し
ている。本作の共演がきっかけで、翌年の1974年には大映テレビドラマの名作“赤いシリーズ”第1弾の「赤い迷路」が制作
される。
百年あまり女系が続く鎌倉の外科病院を舞台に、院長に就任した有能な外科医とその家族、病院のスタッフ、そして患者
たちとの日常を描いたホームドラマ。
【ストーリー】
鎌倉にある、百年あまりも女系家族が続いている「花田外科病院」。代々婿養子が院長を務め、現在の院長・花田誠一郎
(松村達雄)も婿養子。養子という立場上、妻のきり(葦原邦子)、ひとり娘の秀子(倍賞美津子)、義妹の徳子(冨士眞奈
美)らにまるで頭が上がらず、先代から勤めている婦長・岩崎千代(初井言栄)をはじめ、看護婦や医師たちまでもが院長
を馬鹿にしている。誠一郎にとって味方は、花田家の主治医で後輩の内科医師の吉本(フランキー堺)と、お手伝い兼看
護婦見習い・内田久利子(川口晶)だけだった。
ドラマはある日、院長・誠一郎が脳溢血で倒れたところからはじまる。知らせを聞いて東京から駆けつけてきた山田大吉
(宇津井健)は、十年ほど前に妻と死別し、中学生の娘・悦子(山口百恵)とやもめを通している腕の良い外科医である。大
吉は亡き父の親友・誠一郎の援助のお蔭で外科医になった。大吉はその恩師のたっての頼みで院長代理を引き受けた。
妻のきりは世間知らずで、妹の徳子にのせられ、いいなりになっている。一人娘の秀子は男を男とも思わない大変なじゃ
じゃ馬娘。病院の経理担当責任者で事務長の徳子はケチのかたまりのようなオールドミス。医師の富田(橋本功)は徳子
にそそのかされ次代院長の座を狙っている。婦長の千代は、同じ病院に勤める外科医の息子・明夫(水谷豊)のために、
病院の実権を持つ徳子には決して逆らわない。これら数多い敵の中でも大吉にとっての最強の相手は、やはりもうけ第一
主義の徳子。看護婦の悠木ひな子(春川ますみ)をはじめ、鈴木初恵(紙じゅん)、渡辺桃子(青山美樹)らたちと明夫は大
吉の奮闘ぶりを面白半分で見守っている。この中で、はたして子連れの大吉は男の威厳を取り戻すべく、どこまで奮闘で
きるのか?