“顔の天才”から“タフガイ”まで韓国ドラマをリードするイケメンたち

2021/3/31 公開

チャウヌ

今の世の中、外見のことをあれこれ言うのは、はばかられたりもするのだけれど、それでもやっぱりドラマを見る大きな楽しみの一つはイケメンを見ること、と声を上げたい。ただ、その定義は多種多様だし、人の好みは千差万別。100万人がかっこいいと口をそろえても自分には響かない、ということもある。今回紹介する3作品の出演者たちは主役を含めて文句なくイケメンばかりだと思うのだが、果たして皆さんはどう感じるだろう。

まず、「女神降臨(原題)」は容姿にコンプレックスのあるヒロイン、ジュギョンがメイクの力で美女になって繰り広げるラブコメディ。この主人公スホを最強のイケメン、チャウヌ(ASTRO)が務めている。彼は“顔の天才”という言葉を生んだだけあって、まぶしいほどに美しい。有無を言わさぬ圧倒的なビジュアルは好き嫌いを超えていると思う。ちなみにこのドラマには、もう一人ファン・イニョプという新鋭イケメンも登場し、ヒロインを巡ってスホと争うソジュンを演じて早くも人気上昇中だ。

キム・ミョンス

そんなチャウヌにも負けない、イケメン演技ドルの先輩格にINFINITE出身のキム・ミョンス(エル)がいる。人を惑わすようなミステリアスな雰囲気が見る者の心をつかんで離さない。現在は兵役中の彼が入隊直前に主演したドラマが時代劇「暗行御史:朝鮮秘密捜査団(原題)」だ。朝鮮時代の秘密捜査官とも言える暗行御史に任命された主人公イギョム役で、華麗なアクションやコメディ演技にも挑戦、さまざまな顔を披露している。これまで多くのドラマで経験を積んできた彼は演技ドルから脱し、キム・ミョンスとして本格的に俳優の道を歩み出している。

クォン・サンウ

彼ら二人にとっては大先輩にあたるクォン・サンウも第一線で活躍中。破天荒な弁護士テヨン役で主演した最新作「飛べ小川の竜(原題)」では、デビュー20周年を迎えてなお衰えない輝きを見ることができる。彼の場合は近寄りがたいキラキラなイケメンというよりは、学校の憧れの先輩といった感じの親しみやすさが魅力。パッキリ割れた腹筋をはじめ、鍛えられた肉体美でも知られている。40代半ばとなっても、変わらぬ若さとやんちゃな持ち味を保ち続け、少年のような繊細さや危うさを感じさせるのがすごいところだ。そして、テヨンの相棒となる記者サムス役で、イケメン俳優の代表的存在であるチョン・ウソンが途中合流。当初サムスを演じていたペ・ソンウから彼に交代した時は、破格の変貌ぶりに「一夜にして変身した」「寝て起きたらイケメンに!」と視聴者の間で話題になったというが、それも無理はない。

チェ・ミンス

こうして見るとイケメンが人気となるのはいつの時代も同じだが、それでも支持されるタイプには多少の違いがあるようだ。90年代の人気スター、チェ・ミンスはキラキラではなく、“タフガイ”と称される男臭さで多くの女性をとりこにした。1995年に放送され、不朽の名作と語り継がれる「砂時計」はそんな彼の人気を決定づけた作品。民主化闘争に揺れる社会で必死に生きる男の姿を情熱的に演じている。このドラマでは寡黙なボディガード役を務めたイ・ジョンジェにも注目が集まった。「飛べ小川の竜」にはチョン・ウソンの盟友として知られる彼も特別出演。それぞれを見比べて、いろいろなタイプのイケメンを楽しみたい。

文:小田香
写真:マイデイリー

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