「不滅の恋人」のチュ・サンウク、「僕の演技人生において記憶に残る作品」と語った「太宗 イ・バンウォン」の役作り

高麗末期から朝鮮建国と激動の時代に尽力し、後に"第3代王・太宗(テジョン)"として君臨したイ・バンウォン。彼の人物像に新たな視点を交え、その波乱万丈な生涯を描き出した本格時代劇が、KNTVにて10月9日(日)より放送される「太宗イ・バンウォン(原題)」だ。
父との対立や兄弟の殺害など冷酷な顔を持ちながらも、自らの信念を貫いてきたイ・バンウォンを演じるのが、「善徳女王」(2009年)や「不滅の恋人」(2018年)などの大ヒット時代劇でも知られるチュ・サンウクだ。これまで数多くの名優たちが演じてきたイ・バンウォンというキャラクターにどのようにアプローチしたのか?その役作りに込めた思いをインタビューで語ってくれた。

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――「太宗イ・バンウォン(原題)」に出演を決めたきっかけは?
「イ・バンウォンという人物はダイナミックな人生を生きました。ドラマや映画に何度も登場したポピュラーな人物ですが、今回の作品は今までとは違う観点で、彼の人間的な姿や、本当の権威を描いていること、そしてそのイ・バンウォンというキャラクターに魅力を感じて出演を決めました」
――韓国ドラマで今までに沢山の方がイ・バンウォンを演じられました。役作りで特に意識した点は?
「これまではイ・バンウォンの断面的な部分を多く見せていたと思います。イ・バンウォンといえばカリスマがあり、すごく怖い人物というイメージが強いですが、僕は人間味のあるイ・バンウォンを見せることにこだわりました」
――役柄とご自身で似ている点、異なる点は?
「イ・バンウォンは決定的な瞬間の選択が重要となります。しかも早く決断する"決断力"が僕と似ていると思います。違う部分を挙げるとしたら、僕はもともと野心があまり多い方ではないと思うのですが、イ・バンウォンは欲が強く、すごい人物だと思います」

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――韓国の公共放送局・KBSが5年ぶりに手がける本格時代劇の主演という大役ですね。どのようなお気持ちでしたか?
「KBSが5年ぶりに取り組んだ時代劇なのでとても意味のある作品です。今後、正統派の時代劇制作にも大きく関わってくるので期待が大きかったですし、その分僕もプレッシャーはありました。僕の演技人生において記憶に残る作品になりましたから、個人的にはすごく光栄なことです」
――撮影中、一番大変だったことは?
「一番大変だったのはセリフを覚えること...それに尽きます。とにかくセリフが長いです(笑)。王様になってからは、便殿(※注)で座ったままずっと話します。前にいる臣下たちが代わっても、ひたすら話をするシーンなので。特別な方法はなくひたすら覚えることが続きましたが、楽しく撮影をしていました」
※注)執務室のこと

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――イ・バンウォンは野心家で冷徹なイメージですが、実際に演じてどんな人物だと理解しましたか?
「イ・バンウォンは孤独で、辛い人生だったと思います。見方によっては、全てを手に入れて、天下を取った人物ですが、なぜあんなに辛い人生を選んだのかと思うほど死ぬ瞬間まで孤独な人物だったと思います。でも歴史に記録されていない部分ではきっと楽しい瞬間も多かったのではないかと思います」
――今回の演技で一人の人間として「太宗イ・バンウォン」役を演じたと好評を得ていましたが、ご自分の演技を評価するなら(10点満点で)何点ですか?
「難しいですね、難しい...。でも7点以上はあげたいです。僕個人としてはよく頑張ったと思います。それに正統派の時代劇ならではのトーンがあり戸惑った部分も少しありましたが、撮影を進めるうちに良くなっていったので、9点でしょうか(笑)」

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――(家族も国家も大事という)イ・バンウォンのように、ご自身が実生活で家族と仕事の両立で大事にしていることは?
「家族のために最善を尽くします。当たり前のことですね」
――今作がご自身に残したものは?
「今後どんな作品に出会い、僕の演技人生がどうなるかは分かりませんが、後で振り返った時、とても意味のある作品だったと思うはずです。新たな演技人生が広がりそうな作品に出合えたと思います」

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――今後の俳優としての目標は?
「年末に何らかの賞が1つ欲しいなと個人的に小さな望みを抱いています(笑)」
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
太宗イ・バンウォン(原題) 第1話無料先行放送
放送日時:2022年9月28日(水)21:15~
※レギュラー放送は10月9日(日)より※毎週(日)20:00~(2話連続放送)
「太宗イ・バンウォン」インタビューSP
放送日時:2022年10月6日(木)22:00~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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