Da-iCEが国内男性ダンスボーカルグループとして初出演！歴史あるMTV Unpluggedで示した新たな一面

今年発売の新EP『REVERSi』を提げて全4都市7公演のツアーを7月、8月に行ったDa-iCE。チケットは完売となり入場人数上限が拡張されるなど大きな成功を収めたが、そのツアー終了直後となる8月25日には、ツアー最終公演の場となった神奈川・ぴあアリーナMMで「MTV Unplugged: Da-iCE」に出演した。

MTV Unpluggedは、1989年にNYで初めて実施されて以来、エリック・クラプトン、ニルヴァーナ、宇多田ヒカルら国内外の100組を超えるトップアーティストが名を連ねてきたMTV伝統のアコースティックライブ。Da-iCEは国内の男性ダンスボーカルグループとして初出演を飾った。

"プラグを抜いた"というUnpluggedの意味の通り、アコースティックなサウンドに合わせて落ち着いた魅力を放ったDa-iCEの5人。ジャケットスタイルのシックな衣装に身を包み、舞台下からせり上がる形で登場すると、オシャレなサウンドが特徴的なオープニング曲「FAKE ME FAKE ME OUT」では、バンドの艶っぽい演奏に合わせて大人のオーラをアピール。余裕を感じさえるパフォーマンスでこれまでとは一味違うライブの空気感を客席に提示していった。

メロウなナンバー「リグレット」では、花村想太と大野雄大の2人のボーカルが椅子に座って丁寧なハーモニーを紡ぎ出す。工藤大輝、岩岡徹、和田颯のパフォーマーの3人はその美しい歌声に合わせ、それぞれ椅子、洋服、傘といったアイテムを取り入れた、男女の別れの物語を想起させるような表情豊かなダンスで楽曲の世界観を表現した。

貴重なアコースティックライブということで、しばらくボーカルの2人だけが椅子に座りながら歌う流れに。「こんなに2人で歌うのはカラオケくらいだ」と照れる花村と大野だが、サブスクで1億回再生突破し、日本レコード大賞も受賞した人気曲「CITRUS」では、アコースティックギターの伴奏から徐々に様々な楽器が加わっていくバンドサウンドに合わせてパワフルかつエモーショナルな歌声で客席を包み込んでいく。

また、MTV Unpluggedの特徴でもあるカバー曲には、清水翔太の人気バラード曲である「花束のかわりにメロディーを」をチョイス。透明感のある優しい高音を響かせるなど楽曲の柔らかな雰囲気を活かしつつも、見事に自分たちの歌声に染め上げ、圧倒的な歌唱力で観客を魅了した。

バラードを中心に、2人で5曲をしっとりと歌い上げた後はパフォーマーの3人が再びステージに登場。それまでのゆったりとした空気とは異なり、「amp」「イチタスイチ」といったアップテンポな楽曲を立て続けに披露し、クライマックスへ向けて会場を盛り上げていく。

この日の最後の1曲として披露された「Melody」は、5人全員が椅子に腰掛けながら歌唱する貴重なパフォーマンスに。ボーカルの2人はもちろん、工藤、岩岡、和田の3人も見事な美声を披露するなど、5人揃っての真っ直ぐで感動的な歌声を響かせ、特別な一夜を締めくくった。

シンプルなサウンドや演出だからこそ際立つ歌声とダンスの表現力、さらにオーディエンスとの親密な距離感など、改めてライブ巧者であることを証明してみせDa-iCE。大人の余裕を感じさせる表情など新たな一面も覗かせ、11年目を迎えるにふさわしいライブとなった。

文＝HOMINIS編集部

【セットリスト】
FAKE ME FAKE ME OUT
Found it
BET
リグレット
CITRUS
TOKI (acoustic ver.)
花束のかわりにメロディーを
恋しくて、今も
Promise
amp
イチタスイチ
BACK TO BACK
Clap and Clap
Melody
※放送楽曲は未定となります