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2022/10/06

川井一仁、米家峰起、山本雅史が3年ぶりの日本GPの見どころを語る!

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写真左から 山本雅史、川井一仁、米家峰起
写真左から 山本雅史、川井一仁、米家峰起

「2022 FORMULA 1(R)『第18戦日本GP』」が10月7日(金)から3日間にわたって三重・鈴鹿サーキットで開催される。F1ファンのみならず多くの日本人が待ち望んでいた3年ぶりとなる日本GP。フジテレビNEXTでは9日(日)の決勝レースはもちろん、7日(金)、8日(土)のフリー走行・予選から8日(土)の前夜祭、9日(日)のドライバーズパレードまで生中継し、魅力をあますところなく伝える。

今回、レースを解説するモータースポーツジャーナリストの川井一仁、米家峰起、モータースポーツ解説者の山本雅史にインタビューを行い、日本GPの見どころや期待することなどを語ってもらった。

――F1ファンはもちろん、多くの日本人も待ち焦がれた3年ぶりの日本GPの開催ですが、率直な感想はいかがですか?

川井「俺たちよりはファンの皆さんの方が期待感はあるだろうね」

山本「僕は、個人的には去年はやってほしかったね。HONDAで現場にいたから。去年、実はモビリティランドの田中(薫)社長と一緒に鈴鹿でやるためにいろいろ頑張っていたという経緯もあって、そういった意味では去年ドライバーズチャンピオンを取れたものの、やっぱり鈴鹿でその走りを見せられなかったっていうのは残念だった。それもあいまって今年の開催はより楽しみです」

米家「僕も2020年、2021年は現場に行っていなくて、今年現場に行って久しぶりにF1を見て、(サーキットが)かつての姿に戻っているので、それがまた鈴鹿で見れるっていう、3年ぶりのファンの方の興奮はすごいんじゃないかなと思います。また、今年の車は今までと全然違うので、そのすごい走りも楽しみにしていただきたいなと思います」

川井「はっきり言って関係者は全員楽しみだよね。ドライバーもだし、この間取材した時に鈴鹿の意気込みを聞いたもん」

山本「あと、角田(裕毅)くんが日本人として(小林)可夢偉選手以来だから、凱旋で頑張ってほしいなって思いますね。なかなか車が厳しいけど...(苦笑)」

川井「まぁ、車は厳しいね。でも、F4に乗ってた時に2分ちょっとだったそうだから、それから比べると下手すると(1分)30秒切りますよね」

山本「F4の時は一人だけ抜けた速さを持っていたので、僕は鈴鹿の角田くんには本当に期待していますね。彼は鈴鹿に自信を持っているし、スクールも行ってたから走り慣れている場所だし、本当に楽しみですよね」

米家「去年の1年目の角田くんだとまだちょっと心配もあったけど、今年は安心して見ていられると思うので、2年目で良かったかもしれないですよね」

――レースはもちろん、前夜祭からドライバーズパレードまで生中継で放送するコンテンツをどう思われますか?

川井「いや、やんなきゃなんないでしょ!」

山本「3年ぶりだから3年間分ファンに詰め込んであげるっていうか、いろんな楽しさを届けないと。F1って毎年変わっているので、その変わった部分を(3年分)今年まとめて見せてあげた方がいいよね」

米家「レースって、『よーい、ドン』からフィニッシュまでじゃなく、それ以外のところも含めてレースのグランプリだから、日本GPだけでもテレビで現地の雰囲気を皆さんに見ていただけるっていうのはいいことですよね」

川井「日本のファンがラッキーなのは、鈴鹿が他の近代的なサーキットとは違って、自然の地形の中にレイアウトされていて、アンジュレーションがありハイスピードコーナーがあって、一つのミスが命取りになって週末を台無しにしかねないようなコースだから、見ていて本当に楽しいということ。"豪快"という言葉がふさわしい『F1がF1らしく走るサーキット』なので、それを生で見られるっていうのはいいことだよね」

――今年の日本GPの注目ポイントや見どころは?

山本「ドライバーズチャンピオンを日本GPで決めてもらうと、日本のファンは3年ぶりにチャンピオンを目の前で見られるし、そういった意味で見どころの一つがレッドブルのマックス・フェルスタッペンのチャンピオン獲得の可能性。あともう一つは、角田くんの凱旋。米家さんが言ったように、2年目の今年は安心感をもって臨めるので、地元で慣れたサーキットをいいかたちで攻めてくれるんじゃないかなと。ただ、さっき川井さんも言ったように、僕も何回か走ったことがあるんですけど、F1だと速過ぎて休むところがないんですよね。そういった意味では、角田くんがF4とは速度域が違うF1マシンをどう走らせるかっていうのもポイントじゃないですかね」

米家「今年の車はバトルができる、前の車をフォローできるっていうのが一つの売りで、特に鈴鹿のセクター1、S字とかでも、前の車に付いていけるんじゃないかと、今まで以上にバトルができるんじゃないかと言われているので、今までは鈴鹿ってどうしても決勝がパレードっぽくなっちゃうところがあったんですけど、今年は結構いろんなところでバトルが見られるんじゃないかな」

川井「ちょっと期待し過ぎなところもあるんだけど、特性とするとこの前のオランダGPに近いような接戦になってくれたらいいかなと思う。レッドブルが速いというだけじゃなく、『フェラーリも来ました。メルセデスも来ました!』くらいの感覚になってくれたらいいかなと」

――F1に詳しくない方も「ここを見れば楽しめる」というポイントを教えて下さい。

川井「あまり難しく考えないで、今のグラウンドエフェクトカーを生で見るのは、多分ほとんどの人が初めてだろうから、その車が走るのを見て楽しんでもらった方がいいんじゃないかなって思うね」

山本「F1ってシートが20席しかないんですよ。だから、20人のドライバーの顔と名前を覚えてF1を見るだけで全然入っていけるんじゃないかなって思う。世界でモータースポーツをやっているすごく多い人口の中で、10チーム20台しかない世界の頂点レースなので、世界トップクラスのドライバーの顔と名前とゼッケンを覚えて見たら必ずハマってもらえると思います」

米家「ドライバーとかチームのSNSをフォローして、彼らが今リアルタイムでどういうことをやっているかっていうのを知ると、車の外でやってることと、実際その人がコースに出てきて走っているのを見比べて、それらをリンクさせることによっていろんな見え方がしてくるんじゃないかなと思いますね。また、セッション以外もやりますから、それも観ていただいて、いろんな角度からF1を見ると楽しめるんじゃないかなと思います」

――個人的に楽しみにしているところは?

山本「僕は今レッドブルと契約しているから、もちろんレッドブルに勝ってほしいんだけど、いちF1ファンとしてはレッドブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴6台のバトルをしてほしいね。そこにアルファタウリの角田とか(ピエール・)ガスリーとか、日本で走っていた人たちが絡んでくるとより面白い!そういうレースを見たいですね」

川井「鈴鹿って、基本的には抜けないサーキットであって戦略的なレースになりがちなんだけど、ちょっとここ最近、メルセデスが『えっ?』っていうような戦略をとってくるんで、今回はどんな出方でくるのかちょっと楽しみかな」

米家「個人的には日本人ドライバーの活躍!2002年(佐藤)琢磨選手、2012年(小林)可夢偉選手と10年ごとに何か起きていますから、今年(2022年)は角田選手が何か起こしてほしいなと思ってます」

文=原田健

放送情報

2022 FORMULA 1(R)
第18戦日本GP FORMULA 1 HONDA JAPANESE GRAND PRIX 2022
放送日時:2022年10月7日(金)11:50~、14:50~
     2022年10月8日(土)11:50~、14:50~
     2022年10月9日(日)12:00~、13:15~
チャンネル:フジテレビNEXT ライブ・プレミアム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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