「共助2」で再び話題のヒョンビンの熱演が光る！何度も映像化される「最もドラマティックな王」

世界的な大ヒットを記録した「愛の不時着」によってこれまで以上に注目度が高まったヒョンビン。最新主演作となる映画「共助2：インターナショナル」が韓国で9月に公開され、ロングヒットになるなど、40歳を迎えてもなおその人気は衰え知らずだ。

北朝鮮の肉体派刑事を演じた最新作からも分かる通り、端正なルックスに演技力、そしてアクションまでこなし、役者として高いポテンシャルを持っているヒョンビン。振り返るとそんな彼の魅力が詰まっていたのが、映画「王の涙 イ・サンの決断」だ。

李氏朝鮮22代国王の正祖ことイ・サンは、能力のある人材を積極的に登用するなど、それまでの朱子学的な考えから実学的な思想へと一気に舵を取り、ハングルを創始した世宗と並んで近代化に貢献した人物。高い人気を誇る王で、最近ではジュノ(2PM)が若き日のイ・サンを演じ、高い評価を集めたドラマ「赤い袖先」など、これまで多くの映像作品の題材になった。

また、イ・サンは朝鮮王朝史上最も波乱に満ちた人生を送ったとも言われる人物で、祖父であり先代の王である英祖によって父が謀殺されたという過去をはじめ、自身もその改革的な姿勢ゆえに暗殺のターゲットにされてきた。そんな実在の暗殺計画を題材にしたのが「王の涙 イ・サンの決断」だ。

英祖の死により25歳の若さで王となったイ・サンは、激化する宮廷での権力闘争が絶えず身の危険を感じていた。そして権力争いが極限に達したある日、ついに人生を揺るがす暗殺の危機に見舞われるが、王朝の陰謀に直面してもなお自らの信念を貫き通そうとする...。そんな若き王を偉大な王へと変えた運命の24時間にスポットが当てられていく。

本作でヒョンビンは涼しげでありながらも確かな決意を感じさせるような眼差しなど、端正なビジュアルやオーラを存分に活かして王のカリスマ性を体現。一方で、唯一信用できる家臣には柔らかな表情を浮かべ、心の平穏もさりげなく表現するなど、さすがの演技力で常に張り詰めた状況に置かれている王の心情を浮かび上がらせていく。

加えて、撮影の3ヶ月前から行ったというトレーニングによって鍛え上げられた背筋など肉体美も惜しげなく披露。そんな肉体を駆使した剣術に弓術、さらに馬術まで、ハードなアクションもこなし、あらゆる方面で完璧なイ・サンを作り上げた。

兵役後の復帰作に本作を選んだことからも分かるように、注目の役どころを全身全霊で演じたヒョンビン。2014年の作品とはいえ、現在の彼とも重なるようなポテンシャルの高さを感じることができるはずだ。

文＝HOMINIS編集部