2022/10/26
森高千里のライブから垣間見えるエンターテイナーとしての気概
音楽活動のほか、音楽番組のMC、ラジオDJなどさまざまなシーンで活躍し続ける森高千里。多彩な能力を持つ森高だが、彼女の魅力を最も味わえるのはやはりライブであろう。
森高といえば1986年に「第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト」でグランプリを受賞して芸能界デビュー。翌年には映画「あいつに恋して」でヒロインを務めるなど女優、タレント活動と並行して音楽活動も行っていたが、1988年に体調を崩したことをきっかけに音楽活動に専念する。1989年に南沙織の楽曲をリメイクした「17才」のヒットで一気に知名度を上げ、1992年に代表曲となる「私がオバさんになっても」をリリース、同年のNHK紅白歌合戦に初出場するなど評価をされる。
そんな森高にとって人生の転機となったコンサートツアーが1992年に行われた「森高千里 CONCERT TOUR'92『LIVE ROCK ALIVE』」だ。同コンサートでは、女性アーティストとして精気あふれ勢いのある森高が見られるほか、エンターテイナーとしての気概を感じることができる。
「コンサートの夜」「RHYTHMとBASS」で始まったコンサートはスタートから大いに盛り上がるのだが、MCでの「今日はビデオ(の撮影)が入っています。ビデオが入っているということは、皆さんの声も入るということですから、皆さんのノリを結構期待しています(笑)。お願いしますね!」というコメントで、会場はさらにヒートアップ。アーティストという面だけでなくエンターテイナーとしての才能ものぞかせる。
また、「酔わせてよ今夜だけ」では和装、「わかりました」ではノースリーブのシャツにホットパンツ、ギターをステージで初披露した「ROCK ALIVE」ではシースルーの袖が印象的なミニスカドレスなど、全9着の衣装替えがありショーとしての演出が満載。楽曲、セットリストといった音楽的な要素だけでなく、衣装も楽しませるツールの一つとして存分に活用したショーアップ精神は、彼女の「人を楽しませるプロ」としての矜持を感じさせる。言わずもがな彼女のストロングポイントである美脚も満載だ。
「曲を楽しんでもらう」という枠を超え、「コンサートというイベントを楽しんでもらう」というエンターテイナーとしての気概にあふれる姿を、ポップで軽妙なメロディと個性的でキャッチーな詞からなる曲と共に堪能していただきたい。
文=原田健
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