土岐隼一が自身の楽曲による初のフルライブを開催し、ファンに感謝「僕の曲だけでライブができる」

声優・アーティストの土岐隼一が、10月2日に東京・なかのZERO大ホールで、初のフルライブ「土岐隼一 presents Good For LIVE!!」を開催。2022年5月に発売した1stフルアルバム「Good For」の楽曲をベースに、初めて自身の楽曲のみで構成したセットリストで会場を訪れたファンに歌声を届けた。
バンドメンバーの演奏で「Party Jacker」がスタートすると、リズムに合わせてハンドクラップする土岐がステージに登場。場内のペンライトが赤色で統一される中、ゴージャスな雰囲気のパーティーソングを歌い上げると、続けて「Nonfictional」「半端なDistance」のジャジーな楽曲でファンを盛り上げた。観客から拍手が送られる中、会場を見渡し「楽しんでいってください」と挨拶した土岐は、「真心に奏」をリアレンジバージョンで披露。曲調ががらりと変わると、リズム感溢れる音色に合わせて場内に歌声を響かせる。そのまま「all well and good」でムーディーなシティPOP調のおしゃれな雰囲気を作り上げると、続く「Mr,Innocence」ではエレキギターのサウンドが鳴り響き、場内のペンライトは白一色に。情感溢れるバラードをしっとりと聞かせ、声援の代わりに大きな拍手が沸き起こった。

土岐は「僕のことを応援してくださる方々は幅が広くて、70代の男性からお便りをいただくこともありました。今時っぽくない曲が多いんですけど、それを気に入ってくれている方々がいて、すごく嬉しく思います」と心から感謝。用意されたギターを手にして「初披露させて頂きます!」と宣言した「Time with You」の弾き語りは、ファンが温かく見守る中、ギターの音色と土岐の歌声が会場に伝わっていく。その繊細な音楽がファンの心をつかむと、最後の一音が鳴り響き客席からは盛大な拍手が送られた。それに答えるように「いつか皆様に視線を合わせながら歌えるように頑張ります」とさらなる成長を誓う場面も。
続くアコースティックコーナーではピアノとギターが奏でるハーモニーに包まれながら「明日の在処」「朗読~ワスレモノ」「Home」の3曲を披露。情感を込めながら歌声を響かせた土岐は「パフォーマンスをする機会が多くてライブに招待されると背伸びをしたくなりました。やってみたらまたひとつ出来ることが増えていくと思って、ギターにも挑戦して。まだまだなところはあるけれど次に繋がるようにはなったかな」と自信を覗かせた。

ライブ中盤は再びアップテンポな楽曲に戻り「Original Scenery」を歌唱。ステージが活気付くとハンドクラップで観客を巻き込み、ハイテンポな「Adolescence」で会場もヒートアップ。さらに、アルバムの表題曲「Good For」でファンの心を引き付けると、観客席の通路を横断。ステージに戻らず目の前で歌声を届けてファンを喜ばせると、壇上に戻った土岐は会場を見渡し「ビックリした~?」と茶目っ気混じりにひと言。ラジオへのお便りが多いことに触れ「恩返しソングとしてこの曲を大切にしています」と思いを明かした。
その後は、リアレンジバージョンの「約束のOverture」と土岐自身がやりたかったという「True Gazer」を力強いバンド演奏とともにエレキギターを披露。そして、本編ラストは明るくポップな「きっと、もっと」を笑顔で歌い上げた。アンコールでは、アニメのオープニングにも決定した新曲「Glorious World」を初披露。アップテンポながら力強い歌声で場内を包み込むと、会場から送られた大きな拍手に「僕の曲だけでライブができる。しかも、ギターの練習の時も藤代さん(G担当)に『初めて1曲練習する楽曲が自分のオリジナル楽曲ってすごいですよね』と言われて、改めて恵まれているなと思いました。本当に皆様の応援があるからこそ今の僕があります。今回のライブで皆様に"グッドフォー"な一時を過ごせてもらえていたら光栄です」と会場のファンに向けて熱いメッセージを送り、再び表題曲「Good For」を熱唱。盛大な拍手が送られると手を大きく振りながらステージを後にした。
取材・文=永田正雄
放送情報【スカパー!】
土岐隼一 presents Good For LIVE!! 舞台裏映像付き!!
放送日時:2022年10月30日(日)23:00~
チャンネル:TBSチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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