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2022/11/07

仲間由紀恵が凛とした雰囲気のくのいちを演じる!オダギリジョーとの許されざる恋の行方にも注目のアクション映画『SHINOBI』

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仲間由紀恵やオダギリジョーをはじめ、豪華キャスト陣による忍術バトルが展開する映画『SHINOBI』。山田風太郎の時代小説「甲賀忍法帖」を映画化した本作は、徳川家康の治世により天下太平の世となった江戸時代を舞台に、闇に生きる伊賀忍者と甲賀忍者の宿命の戦いと、許されぬ悲恋を描くアクションロマンスだ。

(C)2005 松竹/日本テレビ/衛星劇場/読売テレビ/読売新聞

時は1614年。400年に渡り、闇から闇へと生きていた伊賀忍者と甲賀忍者は、山奥の隠れ里でひっそりと暮らしていた。伊賀の当主の孫である朧(仲間由紀恵)と甲賀当主の跡継ぎである弦之介(オダギリジョー)は許されない恋と知りながらも相思相愛の仲だったが、弦之介は自身の宿命を受け入れられず、朧と共に生きる道を模索しようとしていた。そんな中で人ならざる術を操る忍の者たちを危険視した徳川家康らは、ある決定を下す。伊賀と甲賀から強者を5名ずつ選び出し、一族の存続をかけて戦わせるというのだ。一族を代表する5名に選ばれてしまった朧と弦之介は、里の者たちを束ねる当主という運命をも背負いながら戦いに身を投じることになる。

豪華キャストが個性派揃いの忍者たちを演じる中で、特に光っているのが伊賀の朧を演じた仲間由紀恵の好演だろう。朧は心優しいながらも恐るべき能力を持ち、敵対勢力にいる弦之介を愛しながらも、戦うことでしか生きられない忍の運命を受け入れていく女性として描かれている。物静かな佇まいで凛とした存在感を放つ彼女は息を飲むほどに美しい一方で、投手としての覚悟を宿していく彼女の瞳は、戦いを重ねるごとに少しずつ凄みを増していく。一本松のように真っすぐで柳のようにしなやかな朧の強さは、仲間の熱演あってこそ具現化できたと言えるだろう。

(C)2005 松竹/日本テレビ/衛星劇場/読売テレビ/読売新聞

オダギリジョーにとって本作の公開当時である2005年は、映画「血と骨」(2004年)や「メゾン・ド・ヒミコ」(2005年)などで映画賞を受賞し、俳優としての地位を着実に築いていた時期だ。現在では個性派俳優としての地位を確立し、独特の存在感でどんな役柄でもモノにする俳優となったオダギリだが、本作では正統派の主人公というべき役どころを演じている。戦国の世が終わりを告げ、忍者が"武器"としての役割を失っていく中で、朧を愛するがゆえに戦わない道を選ぼうとした弦之介は、ある意味で異端児といえるのかもしれない。オダギリはそんな弦之介をしっかりと演じつつ、甲賀忍者らしいアクションシーンも見せてくれている。

朧と弦之介の戦いは、日本の美しい山河を背景にした映像美の中で、当時としては最新のVFX技術を用いて描かれていく。互いの信念を貫いた2人の恋と戦いがどんな運命をたどるのか、その決着の瞬間までぜひ見届けてほしい。

文=本永真里奈

放送情報

SHINOBI
放送日時:2022年11月20日(日)17:00~
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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