「美しい彼」そのままの八木勇征の完璧なビジュアル！世界でも高く評価された「ひらきよ」の尊い関係性

デビュー4周年を目前に控え、11月からは全国ツアー「FANTASTICS LIVE TOUR 2022 "FAN FAN STEP"」をスタートさせるなど、加速度的にその人気を高めているダンス＆ボーカルグループ、FANTASTICS from EXILE TRIBE。中島颯太と共にツインボーカルの一翼を担う八木勇征は、"顔面最強"とも言われる抜群のビジュアルで俳優としても活躍中。その顔と名前を広く知らしめた作品が、2021年の大ヒットドラマ「美しい彼」だ。

「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞した小説家・凪良ゆうによるBL小説を実写ドラマ化した本作は、青春の爽やかさや儚さ、切なさを表現した美しい映像が評判を呼び、原作ファンのみならず、国内外のドラマファン魅了。その美しい物語世界の主人公となるのが、思うように言葉が発せない吃音症を持つ無口な高校3年生・平良一成(萩原利久)と、スクールカーストの頂点に君臨する美しい同級生・清居奏(八木)だ。

高校3年生の春、同じクラスになった清居をひと目見た瞬間、その美しさに強烈に惹かれ、恋に堕ちた平良。クールで美しい清居を心の中で"王(キング)"と崇め、嬉々として使いっぱしりを担うようになる。そんな平良を冷たく突き放し続けた清居だったが、次第にその関係性が変化していく...。クラスの底辺で"ぼっち"な平良と、カリスマ的魅力を持つ清居――対極な2人の不思議な繋がりが美しい映像と共に綴られる。

冒頭から強く目を引くのは、「美しい彼」というタイトルを裏切らない清居の圧倒的な美しさだ。

教室の窓に降り注ぐ朝の光に照らされた清居、放課後の木漏れ日を浴びて目を細める清居、手持ち花火の火にぼんやり照らされ微かにほほ笑む清居...。平良の目というファインダーを通して描かれる清居は、いつも気高く、神々しいほどに輝いている。

そんな清居を底辺から崇め、同じ空間で時を過ごせることに、ただただ喜びを感じる平良。「触れたい、キスしたい」といった俗っぽい感情を排除し、キモがられてもウザがられても、ひたすら清居に忠誠を尽くす。「こんなに美しいもの、ほかに知らない」。その究極にプラトニックな感情を、萩原がオーラを消し去ってリアルに演じている。

やがて、絶対に交わるはずのなかったその関係が、少しずつ変化する。クラスのカーストが些細なことで移り変わり、平良と清居が2人で過ごす時間が増えていく。

それでもキングと自分を同列に見ることなど考えもせず、崇拝のような感情を抱き続ける平良。「清居が自分に影響を及ぼすことはあっても、その逆はあり得ない」と思い込み、彼の感情の揺らぎには一切目を向けない。ドラマ後半、視点が180度変わり、平良の目を通して描かれ続けたクールな清居の"本当の感情"がもう一度、出会いのシーンから描き直されていく構成も見事だ。

実写によって具現化された、美しく尊い"ひらきよ"コンビのもどかしい恋の行方は、「BLアワード2022」のBEST映像部門1位や「第16回ギャラクシー賞」マイベストTV賞グランプリを受賞するなど高い評価を受けた。

さらに、配信サイトなどを通して海外にも轟いたその人気を裏付けるように、八木自身も今年、アジア最大級のドラマ国際コンクール「第17回ソウルドラマアワード」でアジアスター賞を受賞。9月22日に韓国ソウルで行われた授賞式にも登壇してファンを沸かせ、Twitterで「#美しい彼」や「#八木勇征」「#萩原利久」がトレンド入りなど、大いに話題を呼んだ。

そうした大反響を受け、すでに続編の映画化も決定している「美しい彼」。ドラマ版で一旦区切りを迎えた"ひらきよ"コンビの関係が、その後どう発展していくのか？そんな妄想を膨らませつつ、映画公開を前に改めて2人が辿ったいびつな恋路を振り返ってみたい。

文＝酒寄美智子