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華優希が、『はいからさんが通る』のヒロイン・花村紅緒の魅力を語る!「紅緒の魅力はエネルギーを与えてくれるところだな、と感じていました」

2022/11/13

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宝塚歌劇の日本物だけを厳選して放送する、時代劇専門チャンネルの大人気企画「華麗なる宝塚歌劇の世界」。Season4も、熱烈な宝塚歌劇ファンとして知られるフリーアナウンサー・中井美穂と、ゲストのタカラジェンヌOGが当時の思い出を振り返る。11月28日(月)22:00の放送では、2017年に日本青年館ホールで上演された花組公演『はいからさんが通る』千秋楽のステージをピックアップ。ヒロイン・花村紅緒を演じた華優希をゲストに迎えたナビゲート番組も併せて放送する。今回、収録後の華にインタビューを行い、収録の感想や上演当時の思い出などについて語ってもらった。

番組で談笑する華優希と中井美穂
番組で談笑する華優希と中井美穂

――本日の収録のご感想をお聞かせください。
「まず中井さんと、久しぶりにお会いできたことがすごく嬉しかったです。いろいろなお話をさせていただいたのですが、こうして1つの作品をじっくり振り返ることはなかなかないですし、『時代劇専門チャンネル』という特別なチャンネルで、このような機会をいただけたのも嬉しかったです。当時の私の幸せだった思い出や、少尉を演じられた柚香光さんにキュンキュンした思い出など、そういうことを今、改めて思い出させていただけて貴重な時間になりました」

――2017年の初演と2020年の再演で、なにか違いはありましたか?
「今回、放送していただく初演の当時は、とにかくがむしゃらに『目の前にあるものしか見えない』という状態で突っ走っていたのですが、再演時には、学年を重ねることによって、猪突猛進的な勢いから変化しているな、というのは自分でも感じていました。紅緒というキャラクターを演じるにあたっては、演技としての技術はもちろん、走りぬけるパワーのようなものが大事だと思っていたので、それをトップ娘役という立場でどうやって両立させていくか、というのが難しいなと思っていました」

――華さんが思う、紅緒というキャラクターの魅力は?
「紅緒の魅力は、周りの空気を回してエネルギーを与えてくれるところだな、と感じていました。演じる上でもそのエネルギーを一番大事にしていましたし、今回、改めて初演の『はいからさんが通る』を観ても、やっぱり自分自身の『初めてヒロインを演じることができてうれしい、頑張るぞ』という気持ちと、紅緒の波乱万丈な人生でも、とにかく明るく元気に笑い飛ばして、前に進んでいくところに共通点を感じました。私にとって紅緒は、常に引っ張ってくれる存在だったんです」

――思い出に残っているお客様の反響はありますか?
「お手紙だったり、言葉でいただくものが思い出に残っているのはもちろんなのですが、この『はいからさんが通る』初演の初日から、オープニング・シーンの終わりにお客様がとっても大きな拍手をくださって。お客様からの『頑張ってね』『大丈夫だよ』といった温かな声が、拍手によって伝わってくる気がしました。もちろん、初舞台の時から温かい拍手をたくさんのお客様からいただいていたんですけど、この時は『大丈夫だから好きにやりなさい』とおっしゃっていただいている気がしました。だからこそ、あれだけ舞台で自由に駆け回ることができたので、お客様のパワーって、本当にすごいなぁと思いました」

――"顔芸"とも呼べる華さんの豊かな表情をしっかり観ることができるのも映像作品の魅力ですが、演出の小柳奈穂子先生からは表情に対しての演技指導はありましたか?
「先生からは、顔芸についてのご指導はなかったような気がします(笑)。でも、やっぱり紅緒を演じていたら、自然と...。原作では、ギャグマンガチックなタッチで描かれている紅緒の顔もあったので、そこを表現したいと思いながら演じていたんですけど、だんだん公演を重ねていくうちに、ちょっとエスカレートしていっちゃったなっていうところがあって(笑)。でも、そこで『自由にお芝居をする』という楽しさを知ることができたと思います」

――華さんが思う、娘役の魅力をお聞かせください。
「まず、男役の方がトップスターさんでいらっしゃるというのが、宝塚歌劇にしかない魅力だと感じています。そんなトップスターさんの魅力を相手役である娘役の目線を通してご覧になっているお客様も多いと思うので、その役割を担わせていただくのは、何ものにも代え難い幸せですね。もちろん役柄によって変わってくると思いますが、『男役さんのお隣で自分はどうあるべきか』を考える時間が、娘役をやっている方はみんな本当に大好きなのではないかなと。それが宝塚歌劇の娘役の魅力にもなっていると思います」

――今だからお話できる「花組あるあるネタ」をぜひお教えください。
「今思い付くものでは、宴会の余興でしょうか。他の組も同じだと思いますが、余興には結構命を懸けていて(笑)。公演前や後に真剣に余興の稽古をしていました。私は1回しかやっていないんですけれど、全身タイツは2着持っていましたよ。退団の時に全部、同期に譲ってきました(笑)」

――番組をご覧になる皆様へメッセージをお願いします。
「初演の『はいからさんが通る』を放送していただけるということで、いろいろと、今見返しても自分自身については、未熟な面がたくさんあるのですが、初演ならではの魅力がすごく詰まっていると思います。小柳先生が、原作ファンの方にも楽しんでいただけるように作ってくださった上に素晴らしいメンバーが揃ったこともあり、きっと多くの方に楽しんでいただける作品になっています。舞台でご覧になった方もまた、映像でより細かく楽しんでいただければと思いますので、ぜひお楽しみください!」

文=中村実香
ヘアメイク=尾曲いずみ
スタイリスト=杉山朱美

放送情報【スカパー!】

【華麗なる宝塚歌劇の世界 ~Season4~】 はいからさんが通る(’17年花組 日本青年館ホール・千秋楽)出演:柚香光/華優希 ほか ※前後解説付き ゲスト: 華優希
放送日時:2022年11月28日(月)22:00~ほか
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
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