小芝風花&中島健人(Sexy Zone)の変貌ぶりはキュンの連続!共感を呼ぶ「彼女はキレイだった」の世界観

連続ドラマ初主演を飾った「トクサツガガガ」(2019年)や、民放連続ドラマ初主演となった「妖怪シェアハウス」(2020年)など、次々と話題のドラマに出演する人気女優・小芝風花。現在放送中の「霊媒探偵・城塚翡翠」に続く新シリーズ「invert 城塚翡翠 倒叙集」では霊媒師の主人公を支えるパートナーという役柄に挑んでいるが、一風変わった世界観にも自然と溶け込む彼女は、不思議と人を惹きつけ、共感を呼び起こす独特な魅力の持ち主だ。
そんな彼女の"共感力"が存分に発揮された恋愛ドラマと言えば、「彼女はキレイだった」(2021年)。パク・ソジュン&ファン・ジョンウムによる韓国同名ドラマの日本リメイク版で、中島健人(Sexy Zone)演じるイケメンエリート・長谷部宗介を幼なじみに持つ、無職の残念女子・佐藤愛というキャラクターに挑んだ。
■オリジナルに忠実な日本版"カノキレ"の世界観とは?
小学生の頃、冴えない太っちょ少年だった宗介と、優等生の美少女だった愛。仲の良かった2人は、宗介の引っ越しによって離れ離れに。物語は17年後、ダサくて冴えないアラサー女子となった愛がカッコよく成長した宗介と再会するところから始まる。
イケメンすぎる宗介に気後れし、自分が幼なじみの愛だと名乗り出ることができずに親友の桐山梨沙(佐久間由衣)に"代役"を頼む。だがその直後、再就職先の雑誌「ザ・モスト」編集部で、副編集長に就任した宗介と再会してしまう。
心優しかった宗介は、ニューヨーク帰りの毒舌上司に変貌を遂げていた。愛が初恋相手とは気づかないまま、「プロ意識のない人間は必要ない」と冷たい言葉を浴びせる宗介。怒鳴られ、無視され、仕事を押し付けられ...。冷徹な仕事人間と化した宗介の言動の数々に、愛は心が折れそうになる。
だが、そんな宗介を少しずつ変えていくのは、やっぱり愛なのだ。前向きで笑顔を忘れず、どんな時も一生懸命な彼女の人柄に触れ、宗介は現在の愛に再び惹かれ始める。冷酷な毒舌上司から一転、頭の中が愛でいっぱいになっていく変貌ぶりはキュン必至だ。
そうした宗介の激変ぶりに説得力を持たせるのは、愛の人柄あればこそ。小芝自身から自然と滲み出る明るく前向きな雰囲気が、どんな境遇でもへこたれない"佐藤愛"と一体となって、共感を呼ぶ魅力的なヒロイン像を作り上げている。
■中島健人(Sexy Zone)や赤楚衛二らが織り成す複雑な四角関係

(C)MBC/CHO SUNGHEE/カンテレ/共同テレビ
そして、愛と宗介と並んでこの物語に欠かせないのが、「ザ・モスト」編集部の先輩記者・樋口拓也(赤楚衛二)と、愛の親友・梨沙が織り成す四角関係だ。
樋口は職場のムードメーカー的存在で、新人の愛にとっては頼もしい存在。一方の樋口は、宗介の無茶ぶりにもくじけず必死に食らいついていく愛を見守るうちに、恋心が芽生えていく。"チェリまほ"こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020年)で"こじらせ童貞"の安達清を演じた赤楚が、愛を見守る樋口を魅力たっぷりに演じている。
一方、愛のフリをしていた梨沙もまた、本当の宗介の素顔に触れるにつれ、徐々に惹かれていく。レストランマネージャーとしてバリバリ働くキャリア女子でありながら、愛との友情と宗介への想い、そんな板挟みで葛藤する複雑な女心を、佐久間由衣が繊細に表現した。

(C)MBC/CHO SUNGHEE/カンテレ/共同テレビ
複雑に絡み合う四角関係において、注目すべきは愛の成長ぶり。コンプレックスの塊だった序盤から、努力を重ねて自信を身につけ、ファッション誌編集者として成長していくうちに外見も洗練されていく。終盤、内面から輝く魅力の持ち主に脱皮した愛にはもう、残念女子の面影はない。
小芝風花演じる愛のキャラクターを中心に、人としての成長物語とリアルな恋愛模様、愛と梨沙との友情ストーリーなど、様々な角度から楽しめる本作。自分なりの視点でその世界観に浸ってみてほしい。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
彼女はキレイだった
放送日時:2022年12月18日(日)10:50~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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