2022/12/14
メジャーデビュー10周年を迎えたwacci、「wacci Hall Tour 2022 ~Boost!~」を独占生中継!
メジャーデビュー10周年という節目の年を迎えているポップバンドwacci。「泣きっ面にワッチ」をキャッチフレーズに掲げ、聴き手の心に優しく寄り添い、日常生活の中における何気ない場面や些細な心の動きを丁寧にすくいとった音楽を、橋口洋平(Vo&Gt)、村中慧慈(Gt)、因幡始(Key)、小野裕基(Ba)、横山祐介(Dr)の5人は届け続けてきた。そんな彼らが9月からスタートさせている全国ホールツアー「wacci Hall Tour 2022 ~Boost!~」は、2023年1月7日(土)、神奈川県民ホールにてついにファイナルを迎える。WOWOWプラスでは、その模様を独占生中継することが決定した。このレポートでは、開幕2公演目にあたる愛知公演、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで行なわれたライブの模様をお届けする。開催中のツアーであるためネタバレは最小限に抑え、詳細な記述はあえて避けることとする。
彼らのデビュー記念日は、2012年にミニアルバム『ウィークリー・ウィークデイ』をリリースした11月7日。愛知公演はその前日にあたる11月6日というタイミングで行われた。初日の福岡公演から約2カ月が空いており、ほぼ初日のような心持ちであると笑った橋口。とはいえその期間には学園祭への出演も多かったことから、ワンマンライブをホームのように感じるともコメントし、ファンを温かく見つめた。ホールツアーに先立つ6、7月の2カ月にわたって開催していたライブハウスツアー(「wacci Live House Tour 2022~Reboot!~」)とは異なり、アコースティックアレンジも交えながら、終始穏やかなテンションでライブは展開。セットリストには新旧の楽曲が織り込まれており、恋が終わった後のほろ苦い心情を歌った「別の人の彼女になったよ」や、涙をそっと拭うような優しさに満ちた言葉とメロディーで聴き手の全てを肯定する「大丈夫」といった、代表曲の数々を惜しみなく披露。各地、その日、その会場でしか聴くことのできない日替わり曲も用意した。メンバー同士呼吸の合ったやり取りを繰り広げるMCには飾ったところが全くなく、楽曲同様、真っ直ぐで等身大。コロナ禍の不安な状況をそっと励ますように2021年3月に配信リリースされた「まばたき」からも、そのスタンスを感じ取ることができるのだった。
今年リリースし、人気ドラマの挿入歌に起用され話題となった11枚目のシングル「恋だろ」は、軽やかなマーチングドラムとピアノ、ストリングスに彩られたラブソング。性別や年齢や家柄や国籍、何もかも関係なくあらゆる障壁を乗り越えていく、"人を好きになる想い"の強さを綴った歌詞が心に訴え掛けてくる。橋口は「この歌が広がる、受け入れられる世の中って、すごい素敵な世の中だなって思います」と語り、慈しむように切々と歌唱。メンバーの演奏にも情感がこもり、エモーショナルなアンサンブルを生んでいた。コロナ禍の制約で歓声を上げることはできなかったものの、曲が終わるとひときわ大きな拍手が鳴り響き、オーディエンスの想いはひしひしと伝わってきた(※後日、日本レコード大賞 優秀作品賞の受賞が発表された)
記念すべきデビュー曲「会いにいくよ」は、wacciというバンドの方向性をある意味決定付けた、真っ直ぐで伝わりやすいラブソング。当時どのような気持ちで曲づくりに挑んだのかを明かしたMCからは、10周年というタイミングならではの感慨も伝わってくる。11月9日にリリースした5thアルバム『suits me! suits you!』からは、新曲「痛い」や「運命じゃない人」などを披露し、バンドの"今"の姿を示したwacci。ツアータイトルに冠した"Boost!"という言葉通り、ギアを一段上げてバンドとして増強し、11年目に突入していくwacciの次なる一歩を、WOWOWプラスの独占生中継でぜひ目撃してほしい。
文=大前多恵
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