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2022/12/17

女優デビュー30周年を迎えた内田有紀のみずみずしい演技を「踊る大捜査線」番外編で堪能!

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「踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル~」に出演する内田有紀と織田裕二
「踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル~」に出演する内田有紀と織田裕二

ボーイッシュなショートヘア、ハッキリした印象的な目元とスリムなフェイスライン。フレッシュな生命力を身体中に溢れさせ、1990年代に歌やドラマ、映画やCMで大活躍したアイドルといえば内田有紀だ。

内田が女優デビューしたのは1992年のドラマ「その時、ハートは盗まれた」。その後もドラマ「ひとつ屋根の下」や「時をかける少女」など次々と話題作に出演。また映画「花より男子」(1995年公開)で主演を務めるなど、絶大な人気を誇っていた。

内田自身、女優という仕事が合っているようで、若い頃の対談番組では「(女優が)好きなんですよ。生きている価値があるような気がするんですよね」と語るほど。一時期芸能界から離れたこともあったが、演技力に磨きをかけ続け、女優デビューから30周年となる2022年にはドラマ「未来への10カウント」や「君の花になる」などに出演し、高い評価を得ている。

そんな内田の若き日の姿を堪能できるのが、人気ドラマ「踊る大捜査線」シリーズの「踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル」(1998年放送)だ。内田は、父が刑事であったことから自身も刑事に憧れる、ちょっとドジな新人の婦人警官で主人公の篠原夏美を演じている。

警察学校を卒業した夏美は、湾岸署の交通課に配属される。新人である夏美の指導担当になったのは、署長さえも恐れる巡査部長・桑野冴子(渡辺えり子)。規則に厳しく口うるさい桑野の指導にストレスを感じつつも、夏美は日々勤務に励む。

新人婦人警官という設定とも相まって、夏美を演じる内田の演技はとてもみずみずしく画面に映る。警察学校の指導員との会話では未来への希望に満ちた笑顔を見せ、桑野との初対面の時の不安を覚えたような視線の移し方も印象的だ。ミニパトで車酔いしたり、検問で再会した短大時代の友人に唇を尖らせて怒る姿も、コメディシーンの多い本作によく合っている。

事故を起こした女性のことで桑野とやり取りする場面ではハッキリとものを言い、交通指導で訪れた小学校での生徒との会話では子供に目線を合わせるお姉さんとなる。そういったさまざまなシーンで、内田の持ち味である活発さや率直な性格、生き生きとした表情が活きている。内田が夏美という人物を演じると同時に、夏美を通して内田有紀、その人としての魅力が伝わってくる、そう言ってもいいだろう。

物語は、夏美がそれとは知らず偶然凶悪犯と遭遇したところから急展開。内田の演技にも気迫がこもっていく。「ルールから外れることは、間違いばかりじゃない」という思いが爆発し雨の中で桑野と言い合いをするシーンでは、信念に満ちた目でまっすぐに相手を見つめる。クライマックスでミニパトを発進させる時に「止めてやる」とつぶやく表情は、緊張感に溢れ、使命に燃える姿を見せてくれる。

デビューから30年経ち、歳と経験を重ねた今もなお、努力し、経験を重ね、演技を磨き続ける女優・内田有紀。これからもその演技力で多くの感動を与えてくれるであろう彼女の若き日の姿を、ぜひ本作で見てみてほしい。

文=堀慎二郎

放送情報

踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル~
放送日時:2023年1月9日(月)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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