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2023/01/22

菅井友香が考える愛を感じた瞬間「私は感謝の気持ちを皆様にお返しできたのかな」

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菅井友香
菅井友香

2022年11月に櫻坂46を卒業した菅井友香が主演を務める舞台「つかこうへい復活祭2023『新・幕末純情伝』」が、1月28日(土)より上演される。

同作品は、劇作家・つかこうへいが遺した名作の一つで、「新撰組の沖田総司が実は女性だった」という着想の基、描かれた愛の物語。歴代の沖田役には牧瀬里穂、広末涼子、石原さとみ、鈴木杏、桐谷美玲、松井玲奈という錚々たる女優が演じ、伝説ともいえる歴史を作ってきた。11代目として沖田総司を演じる菅井にとって、同作はグループ卒業後初の舞台で、つかこうへいの作品は舞台「飛龍伝2020」でヒロインの神林美智子を演じて以来、3年ぶりとなる。つかこうへい作品の二大ヒロインといわれる沖田総司と神林美智子の両方を演じたことがあるのは、長い歴史の中で広末と桐谷の2人だけで、菅井が3人目となる。

今回、菅井にインタビューを行い、卒業後第一弾の晴れ舞台となる同作品に懸ける思いや意気込み、「飛龍伝2020」出演時との意識の違い、役作りなどについて語ってもらった。

――卒業後初となる舞台出演に向けた意気込みは?

「長年愛され続けているつかこうへいさんの『新・幕末純情伝』。今回、櫻坂46を卒業したばかりのタイミングで、大好きな舞台に主演として立たせていただけるということに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。新しいカンパニーの皆さんと、この熱い作品をお届けできるよう気合が入っています!」

――広末さん、桐谷さんに続く、つか作品の二大ヒロインを演じることについての感想は?

「すごく光栄です。お二方のように自分もしっかりとこの作品を(後に)つなげていきたいという強い思いがあります」

――沖田総司をどのように演じようと思っていますか?

「沖田総司は女性だけど男性として育てられ、厳しい環境に身を置いて剣術の稽古に打ち込み、必死に戦いながら生きてきたという壮絶な人生を送っている人物。言葉の強さの裏にある気持ちをしっかりと見つけて、(真意を)考えながら演じられたらいいなと思っています」

――殺陣については?

「うまくできたら本当に迫力があって(観客に)楽しんでいただけるものが届けられると思います。私にとっては新たな挑戦となりますが、頑張りたいと思っています。体力面や体の丈夫さには自信があるのですが、相手との呼吸も大事だと思うので、そういったところは稽古を重ねてしっかりと作り上げていきたいです」

――グループ在籍中での舞台出演と卒業後での舞台出演で、心境に変化などはありますか?

「グループ在籍中はグループ活動と個人活動との両立がなかなか難しかったように思います。卒業後の今回は、自分だけに使える時間があるので、今まで以上に役のことをじっくりと考え、できる限り作品に向き合っていきたいと思っています」

――舞台「飛龍伝2020」の時は、「自分が舞台に出演することで一人でも多くの方にグループを知ってもらえたら」とおっしゃっていましたが、現在のお気持ちは?

「卒業しても一人のOGとして『私の活動を通してグループのことを知ってもらいたい』という気持ちは変わらないです。あとは、メンバーに対して『卒業してもこういう道があるんだ』ということを示していきたいと思っています」

――ファンの皆さんも、一人の女優としての菅井友香の芝居に期待も高まっていると思います。

「今回このタイミングで『新・幕末純情伝』の沖田総司に出合えて、演出の岡村(俊一)さんをはじめカンパニーの皆さんとご縁が合ってご一緒できることに、何か意味があると思っているので、今、このカンパニーだからこそできるものをお届けしたいです」

――卒業してから生活に変化などはありましたか?

「ありがたいことに卒業まで本当に目まぐるしい毎日を送らせていただいていたのですが、卒業してからは自由な時間があり、時間的にも精神的にも体力的にも、すごく余裕のある健康的な日々を送らせてもらっています(笑)」

――卒業後、OGで集まったりなどは?

「卒業生が『久しぶりに会おう』って声を掛けてくれて、一緒に水炊きのお店に行きました。ちょうど私の誕生日が近くて、メンバーがサプライズケーキでお祝いしてくれました。それぞれ"どんなふうに過ごしているか"とかいろいろ報告しあいました。現役のメンバーとも会って、行きたかったところに一緒に行ったりしました」

――この作品を経て、今後どのような女優になっていきたいですか?

「いろんな経験をして、いろんな感情を知って、それをしっかりと伝えられる振り幅の広い役者になれたらと思っています」

――同作品は「愛」を描いた作品ですが、ご自身の"「愛」を感じた瞬間"は?

「やっぱりグループ卒業の時はすごく感じました。ライブでセレモニーをしていただくにあたって、寝る間を惜しんでドレスを制作してくださった方、手紙を一生懸命準備してくれたメンバー、いろいろ動き回って準備してくださったスタッフの方々など、たくさんの方が『菅井の最後を見届けよう』と動いてくださり、本当に愛を感じました。また、会場に来てくださったファンの皆さんが最後にサプライズで客席を私のサイリウムカラーにしてくださり、すごく大きな愛を感じて...。それからも『私は感謝の気持ちを皆様にお返しできたのかな』と考えてしまいます」

――最後に観劇にいらっしゃる方、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「この作品は、新撰組をはじめ、日本が変わっていく激動の時代を必死に戦った人たちの愛や悔しさなど、いろんな感情やエネルギーがすさまじいスピードで入り乱れる、すごく熱い作品になっています。私自身、しっかりと心を開放して、魅力的な沖田総司を演じられるように誠心誠意向き合って頑張ります。ぜひ劇場に足を運んで、私たちカンパニーの熱い思いを受け取っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします」

文=原田健 撮影=中川容邦
衣装=popy-k

放送情報

つかこうへい復活祭2023「新・幕末純情伝」
【東京公演】
2023年1月28日(土)~2月12日(日)
東京・紀伊國屋ホール
【神戸公演】
2023年2月17日(金)~19日(日)
兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe

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