「山河令」のチャン・ジャーハンが印象を一変!フランス・ボルドーで繰り広げる不器用な「大人の恋模様」
「陳情令」(2019年)と並び、2021年最大のヒットとなった中国発のブロマンス時代劇「山河令」(2020年)で知られるチャン・ジャーハン。現在31歳の彼は、もともと「ハンシュク~皇帝の女傳」(2015年)や「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」(2015年)、「如意芳霏~夢紡ぐ恋の道~」(2020年)などで演技力を高く評価されてきた実力派だ。
端正なビジュアルとも相まって時代劇でのイメージが強いジャーハンだが、「山河令」でブレイクする数年前。現代ラブロマンス「マイ・ヒーリング・ガーデン~僕の恋する葡萄園~」(2018年)では、その印象を覆すキャラクターを演じている。
(C) BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.
サブタイトルに"葡萄園"とある通り、物語の舞台となるのはフランス・ボルドーにあるワイナリー。ジャーハン演じる中国一大企業・四海グループの社長ジャン・ミンは、ワイナリーを遺産相続するためフランスを訪れるが、かの地で植物を学ぶ学生のルオ・シー(ジャン・ルオナン)と最悪の出会いを果たす。
しかも何の因果か、ルオ・シーがワイナリーのもう一人の相続人と分かり、事態は一気に複雑に...。ジャン・ミンはルオ・シーに相続放棄させようと躍起になる一方、心の奥底ではルオ・シーに感情を揺さぶられていく。
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純粋にワイナリーの葡萄の木を愛するルオ・シーは、ワイナリーを金儲けの道具としか見ようとしないジャン・ミンに反発。何とか引き止めたいジャン・ミンは「君がそばにいると頭痛が収まるから、そばにいてくれ」と不器用かつ強引に引き留めようとするが、それが裏目に出て2人はすれ違ってばかり。
何とか歩み寄ろうとするジャン・ミンに対して、ルオ・シーは磁石が反発するように離れてしまう。前半は、不器用なジャン・ミンと頑固なルオ・シーの丁々発止のやり取りが楽しい。
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だがストーリーが進むにつれ、辛い境遇で本当の自分を捨て、偽りの日々を送るしかなかったジャン・ミンの心の傷が露わになっていく。将来も結婚相手も決められ、がんじがらめに縛られた世界で生きてきたジャン・ミン。ジャーハンの繊細な演技によってその苦しみが際立ち、見る者の胸を締め付ける。
やがて2人は、思いを通わせ合うようになる。ルオ・シーをそばに置くため、ジャン・ミンはすべてを諦める準備を進める。だがルオ・シーのそばには、彼女を一途に思い続ける幼なじみタオ・ルンの存在も。孤独な世界に生きるジャン・ミンと、ルオ・シーに真っすぐ想いをぶつけるタオ・ルン。これ以上ない純真な三角関係は、胸キュン必至だ。
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古装劇とは打って変わって、爽やかな短髪にスタイルの良さが際立つジャーハンのスーツ姿が堪らない。そして、癒しのオーラをまとったヒロイン、ルオ・シーに抜擢されたのは、「唐天遠のステキな災難~Love Is All~」(2020年)の人気若手女優ジャン・ルオナン。彼女の持つ柔らかい雰囲気は、今作のテーマである"ヒーリング"そのものだ。
一方、恋敵のタオ・ルンを演じるのは、台湾のアイドルグループ・SpeXial(スペシャル)の元メンバーで俳優のライリー・ワン。また、政略結婚ながらジャン・ミンに片想いするピュアな財閥令嬢リウ・ウェンナーを、「愛しい僕のラッキーガール」(2019年)のチェン・ハオランが演じている。
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彼らの恋模様を彩る、本作のもう1人の主役と言うべきロケーションが、フランス・ボルドーの緑豊かな田園風景。石造りの邸宅をはじめ、石畳の街並みやルオ・シーがアルバイトするカフェなど、フランスらしいおしゃれな舞台がロマンチックな気分を高めてくれる。ジャーハンはじめ若手演技派が織り成す"熟成された赤ワイン"のようにビターな大人の恋の物語に酔いしれてみては?
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文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
マイ・ヒーリング・ガーデン~僕の恋する葡萄園~
放送日時:2023年2月1日(水)21:00~
※毎週(月)~(金)21:00~
チャンネル:女性チャンネル♪LaLa TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
こちら
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