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2023/03/06

乃木坂46・田村真佑の舞台出演への不安を一掃した久保史緒里からの言葉

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乃木坂46・田村真佑
乃木坂46・田村真佑

乃木坂46・田村真佑が、3月17日(金)より東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される「オールナイトニッポン55周年記念公演 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より『たぶんこれ銀河鉄道の夜』 ~The Night of the Milky Way Train(right?)~」に出演する。

同舞台は、「ニッポン放送×ヨーロッパ企画・上田誠」のエンタメ舞台シリーズ第三弾で、宮沢賢治の不朽の名作「銀河鉄道の夜」をモチーフに、舞台を令和にしたSFファンタジーコメディを、ポエトリーラップなどを取り入れたポップな音楽劇として届ける。田村は、主人公の美容師アシスタント・ナオ(久保田紗友)と学生時代の同級生で同じ美容室で働く美容師アシスタント・レナを演じる。

地方に暮らす美容師アシスタントのナオは職場とプライベートで気分が落ち込み、「銀河鉄道の夜」のジョバンニのように裏山へ足を向ける。だが、ふと気が付くと「銀河ステーション、銀河ステーション」というアナウンスが流れる列車の中にいた。同じ車両には、ライブに行ったはずの同僚・レナや職場の先輩、有名なYouTuberなどが乗っており、混み合っていた。窓の外は宮沢賢治が描いた幻想的な風景が広がる一方、車内は乗車率が高く、ナオは「これは『銀河鉄道の夜』?」と困惑。そんな中、車掌がゲームの開催を宣言する。

今回、田村にインタビューを行い、出演を聞いた時の感想や意気込み、久保田の印象、稽古の様子、役作りなどについて語ってもらった。

――出演を聞いた時の感想は?

「舞台出演自体が2年半ぶりでしたし、私自身が演技に自信があるわけでもないので、まさか自分に舞台のお話が来るとは思っていなくて、とにかくびっくりしました。あとは、『私で大丈夫かな』という不安の方が大きかったです。前回やらせていただいた舞台は、乃木坂46のメンバーや乃木坂46のことをよく知ってくださっているキャストの方々と一緒だったので、皆さんに頼りながらやらせていただいたのですが、今回は自分一人で乃木坂46を背負ってグループの外に出てきているので、最初は不安な要素はたくさんありました」

――メンバーの皆さんの反応はいかがでしたか?

「一番最初に出演を伝えたのが3期生の久保史緒里さんなのですが、史緒里ちゃんは以前、舞台『夜は短し歩けよ乙女』(2021年)でヨーロッパ企画さんと一緒にやられていたので、どんな雰囲気なのかをお聞きしたんです。そうしたら、『めちゃめちゃ楽しいよ!上田さんはちょっとしたことでもめちゃめちゃ笑ってくれるし、キャストの人も優しいし、みんないい人だから心配しなくて大丈夫。緊張しないで』って教えてくれて、不安な気持ちが一気になくなりました!」

――稽古の様子を教えてください。

「最初から『まずは1回、台本とか関係なしにエチュードでやってみましょう』となって、私はエチュードをやったことがなかったので『大丈夫かな』って心配したんですけど、始まったら周りのキャストの方々が本当に面白くて!『私も何か言わないと』っていう意識はあるんですけど、もう素の田村真佑で笑ってしまっています...(笑)」

――久保田さんの印象は?

「私の方が年齢は1つ上なんですけど、『しっかりした女の子だな』っていう印象です。あと、お話させていただくと結構サバサバしていらっしゃって、見た目と違って男前なところがある方ですね。一方で、自分からいろんなキャストの方に話しかけたり、自分が歌うパートをずっと練習していたりと、とても真面目な方なんだなと思いました」

――レナとナオの友人であり同僚という親密な関係は築けそうですか?

「顔合わせの日に、紗友ちゃんの方から『真佑ちゃんって呼んでいい?』って声を掛けてくれて、私も『じゃあ、紗友ちゃんって呼ぶね。敬語は使わなくていいよ』ってお伝えしたんです。なので、今はお互いを『紗友ちゃん』『真佑ちゃん』と呼び合っていて、タメ口で話しているので、これからもっと仲良くなっていけるんじゃないかなと思っています」

――演じるレナの印象は?

「キャラクター的には、ナオからも先輩からも好かれていてすごく人当たりが良く、そんな中でも人間味があふれていて、ちゃんと自分の見え方を気にしているちょっと繊細な女の子なんじゃないかなと思っているので、そういった内面の部分を理解してあげた上で、周りのみんなから愛されるような女の子にできればいいなと思っています」

――現時点での課題はありますか?

「コメディ作品ということで、コメディ感の強いところをいかに面白くできるかっていうのはすごく大事だと思っていて、『どうやって自分の中で面白いポイントを作っていこうかな』というのはありますね。『まだ本来の自分を出し切れていないな』って思うことが多いので、もっと開放的になっていけたらって感じているところです」

――レナとの共通点はありますか?

「いろんな人と分け隔てなく仲良くできるところは、乃木坂46になってからの私と似ているなと。レナは取り繕わなくてもすっと相手の懐に入っていける女の子で、自分で言うのは恥ずかしいんですけど、私もよく周りから『すぐ仲良くなるよね』って言ってもらうので似ているかなって」

――同期だけでなく先輩や後輩とも仲の良い印象がありますが、意識的に自分から距離を縮めてらっしゃるのですか?

「先輩方はもちろん尊敬しているので、ちゃんとする時はちゃんとするんですけど、ふざけられるタイミングというか、先輩から絡んできてくださった時は、絶対に遠慮せずに全力でふざけて返そうとは思っています。イジってきてくださったり、こっちからイジっても優しく返してくださる先輩ばかりなので、乃木坂46だからこそできる関係なんだと思います。

後輩に関しては、先輩方と仲良くなるのとは感覚が違って、向こうがこちらに遠慮している部分があったので、最初はちょっと難しいところもあったのですが、1年経って私のキャラクターに慣れたのか、一緒にふざけてくれるようになったので良かったなと思っています(笑)」

――「銀河鉄道」は自己犠牲の強い人が乗車できますが、乃木坂46の中で自分のことよりもグループのために尽くす「自己犠牲」の強いメンバーは?

「みんなそうだと思うんですけど、やっぱり1番は(取材時点では)キャプテンの秋元真夏さんですね。本当に毎日乃木坂46のことを考えてらっしゃって、今は特に自分の卒業コンサートのこともあるから大変だと思うのですが、すごく周りの私たちのことも見てくださっているんです。先日も真夏さんが4期生を集めてくれて、『こうしたら4期生はもっと良くなると思う』というお話をしてくださって、その言葉を聞いてから4期生全員の心が一つになって、通しのリハーサルでもスタッフさんに褒めていただけました!」

――秋元さん卒業後、ご自身的にはどのような面でグループに貢献していきたいと思いますか?

「真夏さんから『真佑はいつでも周りを明るくする力を持っていると思うから、大変だと思うけど、どんな時も明るい前向きなパワーを出し続けてほしい』って言ってもらえたので、大変な時もあるだろうけど乃木坂46のためにやっていかなきゃって思っています」

――最後に観劇にいらっしゃる方々、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』を題材にしているのですが、上田さんのお力でポップになってクスっと笑っちゃうような瞬間がちりばめられていますし、幻想的なシーンも多いので、原作ファンの方も『このシーンをこんな風に描くのか』ってびっくりされるような場面もあると思います。きっとたくさんの方に楽しんでいただける舞台になると思いますので、ぜひ皆さん楽しみに待っていてください!」

文=原田健 撮影=中川容邦
衣装=ADELLY(オフィスサプライズ)

放送情報

オールナイトニッポン55周年記念公演 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より『たぶんこれ銀河鉄道の夜』 ~The Night of the Milky Way Train(right?)~

■東京公演
2023年3月17日(金)~4月2日(日)
東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

■愛知公演
2023年4月8日(土)、9日(日)
愛知・ウインクあいち 大ホール

■高知公演
2023年4月11日(火)
高知・高知県立県民文化ホール・オレンジホール

■大阪公演
2023年4月15日(土)、16日(日)
大阪・サンケイホールブリーゼ

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