21歳のテヒョン(TOMORROW X TOGETHER)、番組MCも「セクシーが溢れ出る」と驚嘆するアダルトなパフォーマンス

4月14日・15日の大阪公演を皮切りに、ワールドツアーの日本公演「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR IN JAPAN」を開催しているTOMORROW X TOGETHER。5月からはアメリカ公演を控える彼らだが、1月にリリースした5thミニアルバム「The Name Chapter: TEMPTATION」が「ビルボード200(米アルバムチャート)」で自身初の首位を獲得したことも記憶に新しく、着実に世界でその存在感を拡大させている。

そんなTOMORROW X TOGETHERにおいて、HUENINGKAI(ヒュニンカイ)に次ぐマンネラインでありながら、美しく安定した高音ボイスでグループを支えているのが、現在21歳のTAEHYUN(テヒョン)だ。

誰よりも冷静沈着でどこか達観したところがあり、"人生2回目"とも言われるテヒョンだが、2022年3月23日に韓国で放送された「ライブショー リムジンサービス」にソロで出演した際には、緊張した面持ちで、メンバーたちと居る時とは一味異なる顔を見せた。

シンガーソングライターのイ・ムジンがMCを務める「ライブショー リムジンサービス」は、KBSバラエティ番組のデジタル専門スタジオ「スタジオK」で配信されたコンテンツ。ゲストとして登場するアイドルたちが、自分の楽曲やカバー、イ・ムジンとのセッションなど生歌を披露するというトークライブ中心のバラエティ番組だ。

TOMORROW X TOGETHEのデビュー曲「ある日、頭からツノが生えた(CROWN)」を歌うイ・ムジンの弾き語りから幕を開けると、このオープニングに対し、歓声を上げながら笑顔で拍手するリアクションを見せたテヒョン。「マジでウェルカムされていると思いました」と感無量といった気持ちを素直な言葉で表現し、同じアーティストであるイ・ムジンへのリスペクトを覗かせた。

そんなテヒョン自身のパフォーマンスでは、Charlie Puth(チャーリー・プース)の「LA Girls」や練習生時代に初めてレコーディングしたというNathan Sykes(ネイサン・サイクス)の「Over And Over Again」といった思い出深い楽曲をチョイス。繊細で透き通るような高音や、囁くように言葉を紡ぐ低音まで、多彩な表現で優れたボーカル力を見せつけていく。

そんな美しい歌声もさることながら、際立っていたのが圧倒的なビジュアルだ。黒ジャケットスタイルに身を包んだこの日のテヒョンは、時折、目をつむりながら噛み締めるように歌唱するなど、どこかストイックで大人な雰囲気が漂う。色気が滲むそのアダルトなムードには、思わずイ・ムジンも「座って歌っているのにセクシーさが溢れ出ている」と感嘆するほどだった。

最後は、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)とDan+Shay(ダン・シェイ)の「10,000 Hours」をイ・ムジンとデュエット。「メンバー以外と歌うのは初めて」と語るなど、どこか緊張した面持ちだったが、曲が始まればそんな空気は微塵も感じさせず、ムジンと堂々と渡り合い、互いの歌声に耳を傾けながら歌い上げたテヒョン。共演者や音楽に対するひたむきで誠実な姿勢が自然と伝わってくるようで、「新たなテヒョンを見た」という新鮮な驚きを味わった。

番組内では、歌唱だけでなく、アイドルを夢見ることになったきっかけを語るなど、トークでも率直に自分を表現していたテヒョン。TOMORROW X TOGETHERのメンバーとしての一面だけでなく、自分のスタイルをしっかりと確立させた非常にクレバーな素顔がまた魅力的だった。

文＝HOMINIS編集部