4年ぶりのファンミも大盛況！イ・ジュンギが「アゲイン・マイ・ライフ～巨悪に挑む検事～」で証明した40代とは思えない美貌と肉体美

今年5月、約4年ぶりとなる来日ファンミーティング「2023 LEE JOON GI SPLENDOR Family Day：僕たちの花火」をパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催したイ・ジュンギ。高いレベルの歌とダンス、そしてドラマの撮影秘話などを語った"2時間"は大盛況。ジュンギの美しいビジュアルも含め、全方位の魅力でファンの胸をときめかせ続けている。

映画「王の男」(2005年)や「イルジメ～一枝梅」(2008年)など、かつては麗しい美貌が際立つ時代劇のイメージが強かったが、近年では「無法弁護士～最高のパートナー～」(2018年)、「悪の花」(2020年)などシリアスな現代劇が続いている。年齢を重ねるにつれ、深みを増す表現で異彩を放つ中、過酷な運命に立ち向かう主人公を演じた「アゲイン・マイ・ライフ～巨悪に挑む検事～」(2022年)もまた彼の新たな代表作だ。

韓国で大ヒットした主演作「アゲイン・マイ・ライフ～巨悪に挑む検事～」(7月21日(金)よりKNTVにてTV初放送)は、人気作家イ・ヘナルのWEB小説が原作の壮大な復讐劇。社会の絶対悪である政界の大物を追い詰めた矢先、無念の死を遂げた熱血刑事のキム・ヒウ(イ・ジュンギ)が、死の淵で"事件の黒幕に罪を償わせること"を条件に、2度目の人生が与えられることから始まるストーリー。

そして、最初の人生でやり残したことや失敗した原因を探り、試行錯誤しながら悪に立ち向かうヒウや周りの仲間たちの奮闘が描かれていく。

人生をリスタートし、"絶対悪"へと再び立ち向かうヒウの命懸けの復讐劇では、緊迫感あふれるアクションが目を引く。

アクション俳優としても高い評価を得るジュンギの真骨頂とも言うべきダイナミックなシーンが満載で、アラフォーとは思えない走り込みやシャドーボクシングは序の口。激しい立ち回りを見せる乱闘シーンもスタントは一切なく、スマートなスーツ姿のまま強敵とも互角にやり合う壮絶で華麗なアクションは圧巻だ。どれだけ動き回ってもどこか冷静に見える、その余裕さえ湛えたパフォーマンスは見ていて爽快で、血生臭くなりがちな復讐劇の中にも、どこか不思議な高揚感をもたらしている。

また、劇中ではヒウの若かりし高校時代も演じているジュンギ。底辺の高校生という不遇なスタートからやり直し、進学に向けて猛勉強したり、アルバイトでお金を稼いだりといった場面もフレッシュかつ繊細な表情演技で、厳しい現実をリアルに体現している。現代とは髪型を変えているせいもあるだろうが、実年齢が信じられないほどシャープに削ぎ落された輪郭や尖ったアゴ、元々の童顔とも相まって、あどけない10代に見えるから驚きだ。

振り幅のある演技を見せてきたジュンギの充実したキャリアの中でも、様々なチャレンジが盛り込まれた「アゲイン・マイ・ライフ～巨悪に挑む検事～」。次回作として、壮大なファンタジー大作「アラムンの剣：アスダル年代記」も控えており、今後も成熟した演技でファンの目を楽しませてくれそうだ。

文＝川倉由紀子