桜田通ら、若き日の実力派俳優達の活躍が眩しい！ミュージカル『テニスの王子様』Advancement Match 六角 feat. 氷帝学園

大人気少年漫画「テニスの王子様」を舞台化し、一大ムーブメントを起こしたミュージカル『テニスの王子様』。2.5次元ミュージカルの元祖としても高く評価され、初演となる2003年から、長きにわたり愛されているシリーズだ。その中から、2006年に上演された青学(せいがく)3代目キャストによる「ミュージカル『テニスの王子様』Advancement Match 六角 feat. 氷帝学園」が9月7日(木)に日本映画専門チャンネルにて放送される。

主人公の越前リョーマを当時14歳の桜田通が、チームメートの菊丸英二を瀬戸康史がフレッシュに演じている。さらに、ライバル校・氷帝学園のメンバーとして斎藤工も出演。現在、多くのドラマや映画で活躍する実力派俳優たちの若さはじける熱演に注目だ。

テニスの名門校・青春学園中等部、通称・青学(せいがく)に、アメリカJr.大会で4年連続優勝の経験を持つ天才テニス少年・越前リョーマが入学してくる。圧倒的な強さとセンスで、リョーマは異例の1年生レギュラーとして活躍。関東大会初戦で前年度の都大会優勝校・氷帝学園中等部と対戦することに。激戦の末、試合は2勝2敗、1ノーゲームという白熱の展開に。部長の手塚から「青学(せいがく)の柱になれ」と部を託されたリョーマは、勝敗を懸けた大切な補欠試合で覚醒。氷帝を降し、勝利を収めた。しかし、氷帝の部長・跡部との激闘の末に肩を痛めてしまった手塚は、怪我の治療のため戦線を離脱する。続く、準決勝の対戦相手は、全国レベルの実力を持つ千葉の六角中学校。１年生部長の葵をはじめ、高い動体視力を持つ佐伯ら強豪揃いの六角中に、部長不在の青学(せいがく)はどのような戦いを見せるのか――。

オープニングから青学(せいがく)メンバー総出演で、テニスラケットを持って歌い踊る迫力満点のパフォーマンス。忠実に再現されたキャラクターのビジュアル、漫画から飛び出したかのように目の前で繰り広げられる圧巻のステージにワクワクが止まらない！中でも、当時現役中学生だった桜田の演じるリョーマは存在感抜群。物語同様に先輩たちに囲まれながら、カリスマ性のある新人ルーキーを魅力たっぷりに演じている。互いの力を認め合う部長・手塚との男の約束、氷帝学園戦で見せたリミッターを外した本気の試合、リョーマならではのキメ台詞...。名シーンの数々を見事に体現してみせた。

今や一大ジャンルとしてファンを掴んでいる2.5次元舞台の礎を築いたミュージカル『テニスの王子様』は、俳優たちの情熱がステージいっぱいにあふれる圧巻の名作。熱い演技で俳優たちがしのぎを削り合う本シリーズが、若手俳優の登竜門と呼ばれていることも納得だ。時代を超えてなお色褪せない、ミュージカル『テニスの王子様』の世界をこの機会に一度、体感してみてほしい。

文＝鳥取えり