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2023/11/08

鞘師里保、今年を締めくくる3rdツアーファイナルで届けたファンへの感謝 新曲「Hi(gh) Life」を初披露

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鞘師里保のライブツアー「RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023 whynot?」のファイナル公演が、11月3日に東京・豊洲PITにて開催された。9月24日、東京・EX THEATER ROPPONGIで幕を開けた本ツアーは、北海道、大阪、愛知、宮城、福岡、広島の全国7都市で開催され、今年の集大成となるパフォーマンスを届けた。今回は3日の夜公演の模様をレポートする。

『RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023 whynot?』より
『RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023 whynot?』より

ダンサーが一人ひとりステージに現れると、セットの2階からクールな装いで登場した鞘師。本ツアーのタイトルにもある「whynot?」とつぶやき、昨年リリースされた3rdEP「UNISON」の収録曲「Stupid」では、お馴染みのダンサーのGENTARO、AYAKA、YUKINA、pikと息のあったフォーメーションダンスで会場のボルテージを上げていく。「Take a Breath」のイントロが流れると会場からは「HEY」の掛け声が響き渡り、一体感のあるステージを作り上げ、曲の終盤には「ツアーファイナル、みなさん盛り上がってますかー?」と問いかけた。

「Melancholic Blvd.」では鞘師だけがステージに残り、力強いパフォーマンスを披露した後は、「こんばんは〜!」と呼びかけると、会場からは大きな返事が戻ってくる。鞘師は「ここに全てを置いていかないと後悔してしまう。だから全てを出し切ろうと思うんですけど、みなさんにも同じように今日を楽しんでほしいです」と語った。「LAZER」では鞘師の伸びやかな歌声とレーザー光線がシンクロ。「BUTAI」では細かく刻まれるリズムに乗せて、鞘師はクールなパフォーマンスで魅了した。

ここからはステージ中央にDJセットが登場し、ダンサーがそれぞれソロダンスを披露した後に、「Simply Me」「Melt」ではダンサーが激しいダンスを交えながら、鞘師のツアーファイナルを盛り上げていく。赤と黒の衣装に着替えて再び登場した鞘師は「MERGE」「Go-by」「Find Me Out」「Baby Me」の4曲をメドレー形式で披露。曲中には鞘師の煽りに対して、観客もしっかりとペンライトで応えていたのが印象的だった。

「盛りだくさんでここまで続いてきましたけど、みなさん楽しんでもらえてますか?」と呼びかける鞘師。「最初のライブは2年ちょっと前にここのステージに立ちました、あの頃と比べたら成長できてるかなって思いながら、あの時はスタートのスタートだったからこうやってツアーをやってるなんてねっていう感じなんですよ。いろんな方にお力添えをいただいて、今ここに立っております!」と思い出を噛みしめるように話した。

「今のこの時期にぴったりな曲を用意しています」と話した後は、再びダンサーを呼び込んでダンスレッスンを行い次の新曲に備えた。新曲「ラッセ!」では事前にコールアンドレスポンスの練習の甲斐あって一体感のあるステージとなっていた。「DOOM PA」ではダンサーの背中を飛び越えるほか、背中合わせで絡むパフォーマンスを見せ、歌詞にもある前向きなメッセージを届けた。

MCでは「ここまで走ってきたんだなと本当にあっという間でした。今年の始めには秋冬くらいにツアーをやるという話はしていたんですけど、そこからこの時が来てしまったんだと思うと寂しいです。それまでの間に考えたこととかツアーをどうしていこうとか日々生活していく中でアイデアが生まれてツアーが出来上がっていくんですけど、ちゃんとみなさんと一日一日歩いてきたんだなって」と名残惜しそうに語った鞘師。「今回のツアーのタイトルは『whynot?』ということなんですけど、今までのツアーのタイトルとかアルバムのタイトルの決め方とは考え方を変えたんですね。今までだとパッと聞いてポジティブな意味のある言葉なんだろうなってわかってもらえるような思いを込めてつけたタイトルなんですけど、今回のタイトルには"not"が入っていて。この言葉には『なぜ駄目なの?』という直訳的な使い方があるんですけど、それ以外にももっと進んで『もちろんでしょ!』みたいなポジティブな言葉だったりするんですよ。そういうポジティブな要素を持っている言葉ということと、私がこれからいろんな歌を歌っていきたい、ライブももっと続けていきたい、みなさんとも会って一緒に同じ時間を過ごしたい、そういう機会を増やしていきたいという中で、見せたいものだとか聴いてもらいたい歌の幅が広がってきているんですよ。なので、もっとみなさんに新しい動向を見せていきたい」とツアータイトルに込められた意味、そして今後の目標を話すと、ピアニストの鈴木瑛子が登場し、「あの日約束したから」と「Winding Road」をピアノバージョンで披露。優しいピアノに乗せて鞘師の伸びやかな歌声が会場中に響き渡り、これまでのセットリストとは異なり会場は静寂に包まれる。観客も鞘師の歌声にじっくりと耳を傾けていた。

新曲のロックナンバー「DARK SIDE」で再び幕が開くと、新曲にも関わらず観客は鞘師の激しいダンスに呼応するようにペンライトを振り上げる。「アンコールありがとうございます」と感謝を述べた後は恒例のグッズ紹介のコーナーへ。「最後みんなでぶち上げて終わります。いいですか?」と呼びかけると、「WE THE ONES」を披露した。

アンコールが終わってもなお観客の声援は鳴り止まない。その声援に応えた鞘師が再度ステージ登場すると、「みなさんのおかげでファイナルを迎えることができました。ありがとうございます。みなさんに感謝の気持を込めてもう1曲新曲を歌います。新しい挑戦を見守っていきたいということで、始まりの1曲になるのではないかなと思います」とこの日が初披露となる新曲「Hi(gh) Life」をパフォーマンス。スマホのライトで照明を作ってほしいという呼びかけもあって、曲中はスマホのライトが点在する幻想的な空間となっていた。最後に「ツアーはこれで締めくくりになりますが、また新しい姿で日々を過ごして、進化した姿でまたみなさんにお会いできたらなと思います」と語り、ツアーの幕が下ろされた。

取材・文=川崎龍也

放送情報

RIHO SAYASHI 3rd LIVE TOUR 2023 whynot?
放送日時:2023年11月26日(日) 24:00~
チャンネル:TBSチャンネル1
「スカパー!番組配信」で11月10日(金) 20:15までアーカイブ視聴可能。
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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