西城秀樹と沢田研二、タイプの違う2人のスターが顔を揃えた「カックラキン大放送!!」豪華回
1975年から1986年まで放送された昭和を代表するお茶の間バラエティ番組「カックラキン大放送!!」。坂上二郎を中心とした「お笑いお茶の間劇場」、研ナオコが老婆に扮する「ナオコお婆ちゃんの縁側日記」、新御三家の一人、野口五郎がメインの「刑事ゴロンボ」など、ゲストを交えてのコントが定番となっていて、タレントやアイドルの違う一面が垣間見えるところも人気だった。
(C)NTV
そんな「カックラキン大放送!!」の1980年2月22日放送回(#202)には、西城秀樹が出演。この回の「お笑いお茶の間劇場」は、レギュラーメンバーで"下宿人"という役割の郷ひろみと野口五郎が出張のため不在で、「おじさん(坂上)とナオコさんが寂しがるから、2週間、この家にお邪魔しようと思います」と言って、西城が"売れっ子の人気歌手"という現実そのままの役で登場。さらに"ジュリー"こと沢田研二が初登場した回でもある。沢田もコントに加わり、大人気の沢田研二によく似た"クリーニング店"のケンちゃんという役どころでの出演となった。西城も沢田も当時の歌謡界のスーパースター。両雄揃い踏みの豪華な回だと言える。「カックラキン大放送!!」はコントももちろんだが、ゲストの歌が聴けるのも大きな魅力。この回では西城が「悲しき友情」、沢田が「TOKIO」を歌唱した。
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「TOKIO」は沢田が1980年元日にリリースした楽曲。派手な衣装とパフォーマンスでリリースごとに視聴者やファンを驚かせてきたが、「TOKIO」はそのスケール感も含めて、1つの極めた形と言える傑作となった。サウンドもスピード感と浮遊感が混在し、衣装ともシンクロした仕上がりになっていた。
「悲しき友情」は、1980年に発売された西城の31枚目のシングルで、恋のライバルに敗れ、自分は身を引き、街を出ていくという哀愁を感じる作品だが、サウンドと歌声には激しさや熱さがあり、西城らしさがしっかりと感じられる楽曲になっていた。
タイプは違えど、その時代を代表するスーパースター2人。「カックラキン大放送!!」のこの回でも、沢田は電飾の派手な衣装でパラシュートを背負って歌い、西城は胸元をはだけたシャツに白いジャケットを重ね、長いマフラーを首から垂らしてワイルド、かつセクシーに歌っている。
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珍しいコントも楽しみながら、その時代の空気を感じる2人の歌もぜひ味わってほしい。
文=田中隆信
放送情報【スカパー!】
カックラキン大放送!!【西城秀樹出演回】#202(1980/2/22 O.A.)カックラキン大放送!!
放送日時:2023年12月5日(火)20:25~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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