2024/01/19
アジアを沸かせるジョン・ヨンファ(CNBLUE)、ギャップあふれる脳科学者役で魅了する異色のブロマンス
韓国ロックバンド・CNBLUEとして精力的な音楽活動を行う一方で、ソロミュージシャンとして約6年ぶりの2ndアルバム「YOUR CITY」を引っ提げたアジアツアーが大成功を収めたジョン・ヨンファ。1月11日からは、その日本公演となる「2024 JUNG YONG HWA SOLO TOUR IN JAPAN"Your City"」をスタートさせており、ヨンファによる熱のこもったライブが日本の"BOICE(CNBLUEのファン)"の期待を集めている。
CNBLUEのフロントマンとして10年以上に渡って活躍しながら、俳優としても着実にキャリアを積み重ねているヨンファ。そんな彼が演じる脳科学者シン・ハルと、お人好しの刑事クム・ミョンセ(チャ・テヒョン)がタッグを組み、事件を解決していくサスペンスコメディ「ブレインズ ~頭脳共助~」が、1月20日(土)よりKNTVにてテレビ初放送される。
シン・ハルは韓国の脳科学界を代表する若き天才学者だったが、傲慢さが仇となり懲戒免職に。その元凶となったのが刑事のミョンセで、汚名を返上し学会に返り咲こうと画策するハルは警察の捜査に協力する。たびたび衝突を繰り返しながらも"共助"して事件を解決に導く2人。頭脳も性格も年齢も異なる凸凹コンビの丁々発止のやり取りが面白く、2人の掛け合いに引き込まれていく。
例えば第1話の後半、酒に酔ったミョンセがハルの違法行為をバラし揉み合うシーンでは、早口でまくし立てるような両者の長ゼリフに圧倒される。出会って間もない2人の一歩も引かない真っ向勝負はもちろん、絶妙な間合いや些細な表情の変化で、それぞれのユニークなキャラがくっきりと際立ってくるあたりはさすがだ。
ハルは自信家で弁も立つ天才肌のキャラクターだが、窮地に陥るとあからさまに動揺し、とっさに証拠書類を燃やしてしまう...といった失態もしばしば。常に不敵な笑みを湛えていてスマートな印象のハルが取り乱す様は、ヨンファとのギャップもあり、思わずニヤニヤさせられること必至。最初は近寄りがたかった堅物に対し、見ているこちらも徐々に親近感が芽生えてくる。
第2話以降は、いがみ合う2人ならではのブロマンスが加速。テンポのいい"口撃"の応酬に加え、コミカルで時にチャーミングなミョンセvsそれに振り回される冷徹なハルという構図が絶妙なおかしみを生み、気付けばそのコンビネーションの虜に...。思春期の一人娘と暮らしているというバツイチ男・ミョンセの悲哀を、コミカルに表現したチャ・テヒョンとの"バディ"も好相性。回を重ねるごとに味わいが増すハルというキャラクターを、ヨンファが迷いなく痛快に演じているところも特筆すべき点だ。
ステージの上の"アーティスト"とはガラッと異なる姿が楽しめるヨンファの最新ドラマ「ブレインズ ~頭脳共助~」。彼がまた新たなアプローチで俳優としての魅力を開拓した、ついクセになるコメディ演技に触れてみてはいかがだろうか。
文=川倉由起子
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