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2024/03/29

大泉洋と佐々木蔵之助の演技の違いがコンビの魅力を引き立てる「アフタースクール」

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バラエティ、ドラマ、映画、舞台、歌手、声優と場所を選ばず、マルチに活躍中の大泉洋。高い演技力とひょうきんなキャラクターが相まって、今では国民的人気者の1人に数えられている。そんな大泉が主演を務める6月14日公開予定の映画「ディア・ファミリー」は、実力派女優の有村架純との再共演が実現するなど、今年の要注目作品になりそうだ。

映画「アフタースクール」主演の大泉洋
映画「アフタースクール」主演の大泉洋

(C)2008「アフタースクール」製作委員会

コミカルな演技からシリアスな演技まで難なくこなす高い演技力で、これまでに多くの作品で主演を務めてきた大泉。そんな過去の名作の中でも高い評価を得る「アフタースクール」(2008年公開)が、4月14日(日)にTBSチャンネル1で放送される。

デビュー作「運命じゃない人」で2005年のカンヌ映画祭・批評家週間において4賞、国内映画賞を8賞受賞した内田けんじ監督が脚本を手がけ、佐々木蔵之助、堺雅人、常盤貴子ら豪華なキャストが揃う本作。大泉が演じたのは、母校の西森沢中学校で教鞭をとるお人好しの神野良太郎だ。

(C)2008「アフタースクール」製作委員会

彼がローンで購入した高級外車を中学時代の同級生で一流企業に務めるエリートサラリーマン・木村一樹(堺雅人)に貸した翌日、西森沢中学校にかつての同級生・島崎を名乗る探偵の北沢雅之(佐々木蔵之助)が現れる。北沢から木村とある女性が写る写真を見せられ、2人が姿を消したことを聞かされた神野は、強引に木村探しへと巻き込まれるというのが物語のあらすじだ。

コンビを組むことになった北沢は人を疑うことを知らない神野とは正反対で、仕事が早い一方、他人を全く信じていない人物。木村探しでも手段を選ばず、木村の行方を追っていく。

ちぐはぐな2人だけに木村探しにおいて息は全く息が合っていないが、面白いのが大泉と佐々木の演技の違いだ。神野を演劇育ちのオーバーな演技で表現する大泉と、スマートに北沢を表現する佐々木。この対照的な2人の演技の違いによって神野と北沢のコントラストが一層際立ち、コンビの魅力がより引き出されているのだ。

そんな2人の木村探しだが、なぜか次々と木村につながる手がかりを順調につかんでいく。そして、いよいよ木村まであと一歩に近づいたところで物語は急展開を迎え、思わぬ方向へと進んでいく。冒頭の伏線を回収し、いい意味で期待を裏切って迎えるクライマックスで、内田監督の手腕をまざまざと見せつけられる。

中学校を卒業し、それぞれが違う人生を経験した大人たちに訪れたアフタースクール(放課後)。衝撃の結末を思いっきり楽しんでほしい。

文=安藤康之

放送情報

映画「アフタースクール」
放送日時:4月14日(日)4:10~
放送チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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