ATEEZが世界的な人気の高さを証明！MLB開幕戦の国家斉唱が絶賛された歌姫リナ・パークや、「江南スタイル」のPSYらが沸かせたスペシャルなUS公演

米国で最も権威のある音楽チャート・Billboard(ビルボード)を筆頭に、世界各国の主要音楽チャートを席巻して久しいK-POP。韓国アーティストが放つ音楽が世界で人気を博すようになって年月が経過した現在、国境を越えて多くのリスナーがその音楽に熱狂している。

そんな韓国のトップアーティストたちが集結し、昨年11月に米・プルデンシャル センター(ニュージャージー州)で開催された「不朽の名曲2 in US」が4月14日(日)に日本初放送される。韓国KBSで放送されている「不朽の名曲」は、韓国歌謡界で"伝説"と呼ばれる歌手の名曲をアイドルや人気歌手たちがカバーする音楽バラエティ番組。在米韓国人移民120周年を記念して企画された本公演では、滅多に見られない多彩なステージと感動で現地のファンを喜ばせた。

第1部には、MLB開幕戦(3月20日)で披露した国家斉唱が多方面から絶賛を浴びたアジアの歌姫リナ・パーク(パク・ジョンヒョン)を筆頭に、2012年に結成された韓国ロックバンド・JANNABI(ジャンナビ)、トロット歌手のYOUNGTAK(ヨンタク)、韓国でアイドル的な人気を誇った"第1世代"のグループ・god出身のキム・テウ...と、多彩なジャンルのアーティストと肩を並べて、"アチズ"の愛称で親しまれる8人組・ATEEZ(エイティーズ)が登場。ワールドツアーにも精力的で欧米人気の高いATEEZは、MCから名前が発表された途端に会場から「ATEEZ！」コールが沸き起こる。

現地の熱狂的な歓迎を受けてステージに登場したATEEZは、「ビルボード200(米アルバムチャート)」で2位を記録した「THE WORLD EP.2：OUTLAW」のタイトル曲「BOUNCY(K-HOT CHILLI PEPPERS)」からライブをスタート。メンバーの興奮が伝わる熱量のこもったパフォーマンスで圧倒し、観客もペンライトを激しく揺らして熱唱する。ネームボードなど応援アイテムを持参しているファンも多く、会場のボルテージはオープニングから最高潮だ。

その後、中毒性あふれる「Say My Name」は会場一体でサビのフレーズを繰り返し、「The Real」も終始パワフルかつダイナミックなステージを展開。"憑依型"と称されるアチズらしい華やかさと勢いのあるダンスパフォーマンスを見せつけた。

そして、スタジアムの熱狂をさらに盛り上げたのが、第2部の"トリ"で登場したPSYの圧巻のパフォーマンスだ。1曲目「Gentleman」から会場が絶叫で迎え、レーザーや火薬などの特殊効果も駆使したド派手なステージで熱狂の渦に巻き込んでいく。

BTS・SUGAとのコラボで大ヒットした「That That」(2022年)は大量の紙吹雪が舞う中でPSYがキレキレに踊ると客席も大ジャンプを繰り返してノリノリに。日本でも一大ブームを巻き起こした「GANGNAM STYLE(江南スタイル)」(2012年)が全ステージの最後に披露されると、会場が一体となって"乗馬ダンス"を踊り、「オッパ カンナムスタイル！」と叫んで気持ちはひとつに。世界的ヒットソングに会場は最高の盛り上がりに包まれた。

世界を席捲するK-POPだけでなく、多彩な韓国の音楽シーンの魅力を広くアピールした「不朽の名曲」のUS公演。この日の出演者それぞれが自身のヒット曲や"ここで披露したいナンバー"を届け、音楽の力を改めて知らしめた熱いステージが続いた。自分もその場にいるような臨場感のあるライブ映像にどっぷりと没入してほしい。

文＝川倉由起子