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2024/07/01

麻雀人気沸騰中! 金太賢プロが第24回モンド杯を占う「注目の白鳥翔プロは攻撃・守備も良く、門前でも攻めて鳴いての仕掛けもできる。まさに『麻雀四刀流』の強さ」

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「モンド杯」開幕! 優勝候補筆頭は白鳥翔プロ  (C) 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.
「モンド杯」開幕! 優勝候補筆頭は白鳥翔プロ  (C) 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.

ここ数年、女性を含めた若い世代から一躍注目を集め始めている麻雀。その麻雀のプロ対局を、1997年から25年以上にわたって放送しているMONDO TVによるTV対局最高峰のリーグ戦「モンド麻雀プロリーグ24/25」が、7月16日(火)に開幕する。

1年を通して繰り広げられるプロ雀士による熱い戦いの中でも、最も長い歴史と伝統を誇るのが「モンド杯」。時代をリードする男性雀士12名が激突するこの対局シリーズの魅力、さらには注目の雀士を、番組解説を務める金太賢プロ(きむ・てひょん/日本プロ麻雀協会所属)に語ってもらった。

番組解説でおなじみの金太賢プロが今回のモンド杯を大胆予想
番組解説でおなじみの金太賢プロが今回のモンド杯を大胆予想

――――最近は、いろいろなところで麻雀対局を視聴できる時代になってきましたが、そういう中でも、25年以上も麻雀番組を放送し続けているMONDO TVの『モンド杯』という大会は、プロの皆さんにとって特別な存在なのでしょうか?

「そうですね。私が10代や20代の頃は、プロの放送対局を見ることができたのはMONDO TVぐらいしかなかったんですよ。ですから、そこで放送されていた『モンド杯』も憧れの存在でした。おそらく今の有名プロ雀士たちも、大半がこの『モンド杯』を若い頃に見てきたと思いますよ。今でもたまに、ネットで公開されている当時の対局映像を懐かしく見たりしますけど、昔はみんなタバコを吸いながら対局していたりして(笑)。つまり、そんなことが許されたぐらい古い時代から放送されている、歴史ある大会なんですよね」

――――『モンド杯』というのは、どういう大会なんでしょうか?

「今、麻雀プロが所属する団体というのが5つありまして、そこに所属するプロ雀士の数は、合わせて約3,000人います。彼らはそれぞれいろいろな場所で麻雀の対局をしているわけですが、その中から特に目立った実績を上げた若手雀士だけが出場できるのが、この『モンド杯』なんです。若手雀士の誰もが、この大会への出場を目指していると言っても過言ではないと思います。まあ、麻雀の場合、若手といっても40代が中心となるんですけどね」

――――40代と言うと、例えばスポーツの世界などでは、もう引退しているような年齢ですよね?

「そうですね。ただ、麻雀の世界には『40代最強説』というのがありまして。麻雀では、それまでに何千回、何万回も対局してきた知識や経験の蓄積というのが勝つための重要な要素なんですが、その蓄積が40代でピークを迎えるんです。同じ頭脳ゲームの囲碁・将棋の世界では、AIの発展のおかげで20歳前後の若い人でも勝てるようになりましたが、麻雀の世界はまだまだAIによる解析が進んでいないんですね。そもそも運の要素も強いゲームなので、コンピューターの導き出す答えだけでは勝てなくて、やっぱり長年の経験による読みの鋭さがものをいう。そこが麻雀の一番面白いところでもありますね」

――――だとすると、50代や60代のベテランの方がさらに勝てそうな気もしてきますが、そういうものでもないわけですよね?

「その世代は、技の熟練度は高まりますが、心理戦の要素も加わってきます。ですので、その両者のバランスが一番いいのが40代だといわれていますし、そういうピークの選手たちが集まるのが『モンド杯』です。去年、そこを勝ち抜いて、さらにその後の『モンド王座決定戦』も制して年間王座に輝いた白鳥翔プロなんかは、まさに今の3,000人の雀士の中でNo.1のプレーヤーだと思いますね」

解説者の金プロも絶賛する白鳥翔プロ
解説者の金プロも絶賛する白鳥翔プロ

(C) 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.

――――今年の『モンド杯』も一番の注目は白鳥プロということでしょうか?

「はい。もう、圧倒的に白鳥さんですね。去年の勝ち方が、とにかく見事過ぎる内容でした。実は白鳥さんは、まだ30代後半なんですよ。ですから、ここからまさにピークの40代を迎えるわけで。そういう意味では、今回出場している他の11名のプロよりも一枚上のレベルにいますし、『モンド杯』の歴代の優勝者たちの中でも、ちょっと抜けているんじゃないかと思いますね」

――――白鳥プロの強さとは、どういう部分なんでしょうか?

「麻雀の打ち方でいえば、何でもできるタイプです。攻撃もいいし、守備もいい。門前でも攻めるし、鳴いての仕掛けもできる。全てがハイレベルなんですよ。メジャーリーガーの大谷翔平は二刀流ですけど、白鳥翔は『麻雀四刀流』みたいな感じです(笑)。数年前までは、肝心なところでの勝負弱さを見せることもありましたが、今ではそういうこともなくなってますね。もはや手が付けられないほどの強さになってきていると思います」

――――では、今年は「打倒・白鳥」が大きなテーマですね

「そうなんですよ。出場するプロ選手たちもそう思っているし、今年の出場メンバーの選び方を見ると多分、番組を制作しているMONDO TVのスタッフたちもそう思ってるんじゃないかと(笑)」

(写真一番上)HIRO柴田プロ (写真上)平賀聡彦プロ
(写真一番上)HIRO柴田プロ (写真上)平賀聡彦プロ

(C) 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.

――――その「打倒・白鳥」の一番手になりそうな選手は誰でしょう?

「まずは、白鳥さんと同じ日本プロ麻雀連盟に所属していて、自団体の大会で圧倒的な成績を残しているHIRO柴田さん。実は『モンド杯』は初出場らしいですが、今まで出ていなかったのが不思議なぐらいの強い選手です。それから平賀聡彦さんも、これまた白鳥さんを倒すために選ばれたと思われる一人ですね。平賀さんという方は、とてもイレギュラーな麻雀を打ち、読みを駆使して戦う白鳥さんにとっては、一番やりにくい相手ですよ。その他のメンバーを見ても、白鳥さんの独走をどの雀士が阻止するかが見所になってくると感じていますが、それでも今の白鳥さんなら勝ち抜けてしまう気がしますね」

カジュアルな装いも際立つ長村大プロ
カジュアルな装いも際立つ長村大プロ

(C) 2024 Warner Bros. Discovery, Inc. or its subsidiaries and affiliates. All rights reserved.

――――白鳥プロは、麻雀の内容はもちろん、衣装などのビジュアル面でも楽しませてくれる選手ですよね

「そうですね。昔は雀士といえば、みんな同じような黒いスーツにネクタイをして打ってましたけどね。その頃は、まだ麻雀といえばギャンブルのイメージが染み付いていたんですが、最近は『見る雀』という言葉まで出てきています。自分では麻雀は打てないけど、麻雀の対局を見るのは好き、という方たちのことなんです。そういうファンが、特に若い女性を中心に増えてきたことで、男性のプロもみんな見た目にも気を使うようになってきてまして(笑)。今は白鳥さんだけじゃなく、例えば今回も出場する長村大さんなんかも、毎回凝った衣装で登場しますから。そういう部分も楽しみにしてくださる方がどんどん増えて、もっともっと幅広い世代に麻雀人気が広まってくれたらうれしいですね」

取材・文=八木賢太郎



放送情報

モンド麻雀プロリーグ24/25 第24回モンド杯
予選 第1戦:井出康平×柴田吉和×チャレンジマッチB卓勝者×渡辺史哉
放送日時:7月16日(火)23:00~ ※毎週(火)23:00放送
チャンネル:MONDO TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります



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