メインコンテンツに移動

2024/09/20

高橋藍、西田有志ら参戦!国内バレーボールの新トップリーグ「SVリーグ」や石川祐希が参戦する「イタリア セリエA」の見どころ

この記事を共有する

2024年10月に開幕する「大同生命SV.LEAGUE」は、日本バレーボールの新たなトップリーグ。従来のVリーグと異なる点としては、外国籍選手のオンザコート人数が拡大されたことが大きい。Vリーグの外国籍選手枠1名とアジア枠選手1名の最大2名から、外国籍選手枠2名とアジア枠1名の計3名となった。欧州をはじめ、海外のトップクラブで活躍した選手が日本で見られる機会が増えることも予想され、よりハイレベルなリーグになると期待される。そんな新生SVリーグと、世界最高峰リーグ「イタリア セリエA」の見どころを紹介する。

■イタリア帰りの高橋藍が加入したサントリーサンバーズ大阪に期待

男子の参戦チームは以下の通り。ヴォレアス北海道(北海道旭川市)、東京グレートベアーズ(東京都渋谷区)、VC長野トライデンツ(長野県松本市)、東レアローズ静岡(静岡県三島市)、ジェイテクトSTINGS愛知(愛知県岡崎市)、ウルフドッグス名古屋(愛知県稲沢市)、大阪ブルテオン(大阪府枚方市)、サントリーサンバーズ大阪(大阪府大阪市)、日本製鉄堺ブレイザーズ(大阪府堺市)、広島サンダーズ(広島県広島市)。

昨年のVリーグ制覇を達成したサントリーサンバーズ大阪には、新加入のミドルブロッカー・小野寺太志とアウトサイドヒッター・高橋藍(※「高」は正しくは「はしご高」)が2枚看板。特に世界最高峰のセリエAで準優勝という快挙を成し遂げた高橋の加入は好材料だ。ブロック、スパイクともに抜群の安定感を誇る小野寺の存在も大きな武器となるだろう。両選手の持ち味を活かすべく、セッター・大宅真樹の活躍にも期待したい。昨季はファイナルでサントリーに敗れて準優勝となった大阪ブルテオンも日本代表が多い。オポジットの西田有志はイタリアでもプレーし、日本代表の中心選手でもある。豪快なプレースタイルが魅力で、威力抜群のサーブでもファンを魅了。さらに主将を務めるミドルブロッカー・山内晶大、世界最高とも称されるリベロ・山本智大、今季新加入のアウトサイドヒッター・富田将馬らタレントが豊富だ。

ジェイテクトSTINGS愛知には日本代表の司令塔・関田誠大がいるが、フランスリーグ等で活躍したオポジットの宮浦健人が復帰。さらにミドルブロッカーの高橋健太郎(※「高」は正しくは「はしご高」)が加入した。華麗なトスワークと運動量を誇る関田が、点取り屋の宮浦や高橋をどう操るかに注目だ。また日本代表のリベロ・小川智大の加入も大きい。

37歳のベテランセッター、深津旭弘を擁する東京グレートベアーズにも注目。昨季加入した深津は、代表での経験も豊富で、パフォーマンスでもチームをけん引する。元日本代表キャプテンの柳田将洋は、昨季の総得点が日本人1位、アタック決定本数も日本人2位の実力者。SVリーグに対する意気込みも人一倍で、4月に行われたSVリーグの会見でもパネリストを務めた。



放送情報

SVリーグ 2024-25~男子~サントリーサンバーズ大阪 vs 大阪ブルテオン(10.14エディオンアリーナ大阪)
放送日時:2024年10月14日(月)13:00~
SVリーグ 2024-25~男子~大阪ブルテオン vs ウルフドッグス名古屋(10.26パナソニックアリーナ)
放送日時:2024年10月26日(土)13:00~
放送チャンネル:GAORA SPORTS
※放送スケジュールは変更になる場合がございます



■NECレッドロケッツ川崎に挑むのは、大阪マーヴェラスか埼玉上尾メディックスか

昨シーズン女子優勝 NECレッドロケッツ(C)SV.LEAGUE VLPR-2024-012

一方、女子は以下の14チームが参戦。アランマーレ山形(山形県天童市)、デンソーエアリービーズ(愛知県西尾市)、Astemoリヴァーレ茨城(茨城県ひたちなか市)、群馬グリーンウイングス(群馬県前橋市)、埼玉上尾メディックス(埼玉県上尾市)、NECレッドロケッツ川崎(神奈川県川崎市)、KUROBEアクアフェアリーズ(富山県黒部市)、PFUブルーキャッツ石川かほく(石川県かほく市)、クインシーズ刈谷(愛知県刈谷市)、東レアローズ滋賀(滋賀県大津市)、大阪マーヴェラス(大阪府大阪市)、ヴィクトリーナ姫路(兵庫県姫路市)、岡山シーガルズ(岡山県岡山市)、SAGA久光スプリングス(佐賀県鳥栖市)。

昨シーズン連覇を達成したNECレッドロケッツ川崎には、日本代表のミドルブロッカー・山田二千華が所属。引退した元キャプテン古賀紗理那にけん引されて成長を遂げ、ネーションズリーグのブラジル戦での活躍はファンに強烈な印象を残している。新リーグの初代女王を狙う上では山田の活躍が欠かせない。

ファイナル準優勝の大阪マーヴェラスは、蓑輪幸(みのわ・さち/旧名=サンティアゴ・アライジャダフニ)が柱となる。昨シーズンはスパイク賞、ブロック賞、敢闘賞、ベスト6を受賞。今年に入って日本国籍を取得して、日本代表合宿にも参加した。195cmの長身を生かした破壊力あるスパイクは脅威だ。アウトサイドヒッターの林琴奈と田中瑞稀の存在も心強い。日本代表でもディフェンスと豊富な運動量で貢献してきた頼もしい選手だ。

埼玉上尾メディックスの司令塔、ベテランセッターの岩崎こよみも健在。攻撃的なトスワークに定評があり、特にアウトサイドヒッターの黒後愛を生かしている。佐賀県に移転したSAGA久光スプリングスには、ミドルブロッカーの荒木彩花、渡邊彩が所属。ケガから復帰して代表入りも果たした荒木と、今季移籍した渡邊。攻守の要となるポジションを担う2人の活躍が優勝への鍵となるだろう。東九州龍谷高校で荒木の1年先輩だった元日本代表の平山詩嫣も所属しているため、ミドルブロッカーの層が厚い。さらに、ヴィクトリーナ姫路にはアウトサイドヒッターの井上愛里沙と、宮部藍梨が所属。フランスリーグでプレーし、技巧派の点取り屋として活躍する井上、アメリカ留学で飛躍した宮部。2人の代表選手を中心に姫路は台風の目となるかもしれない。



放送情報

バレーボール 2024-25 SV.LEAGUE WOMEN 第1節 GAME1 NECレッドロケッツ川崎 vs 埼玉上尾メディックス
放送日時:2024年10月12日(土)14:00~
放送チャンネル:フジテレビNEXT ライブ・プレミアム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます



■日本の女子バレー界をけん引してきた古賀紗理那の勇姿を振り返る

また、日本代表のキャプテンとして活躍し、日本の女子バレー界をけん引してきたのが古賀紗理那だ。2024年7月に現役引退を表明し、惜しまれながらもコートに別れを告げることとなった。そんな古賀のVリーグ時代の好ゲームをプレイバック。2015年11月8日にウカルちゃんアリーナで開催された「NEC vs 日立」と、2023年3月12日にジップアリーナ岡山で行われた「NEC vs 岡山」の模様が「ありがとう古賀紗理那 Vリーグプレイバック」としてGAORA SPORTSで放送される。彼女の雄姿を目に焼き付けておこう!



放送情報

ありがとう古賀紗理那 Vリーグプレイバック NEC vs 日立(2015.11.8開催)/NEC vs 岡山(2023.3.12開催)
放送日時:2024年10月3日(木)12:00~
放送チャンネル:GAORA SPORTS
※放送スケジュールは変更になる場合がございます



■日本代表のキャプテン・石川祐希が参戦!世界最高峰のバレーボールリーグ「イタリア セリエA」

(C)Lega Pallavolo Serie A

世界最高峰とも称されるイタリアの一部リーグ・セリエAにも注目したい。レギュラーシーズンは9月~翌年の3月まで行われ、上位8チームによるプレーオフは3~4月。日本代表のキャプテン・石川祐希は、今季よりリーグ屈指の強豪ペルージャに移籍。昨季はリーグ戦だけでなくイタリア杯でも優勝した常勝軍団のペルージャには、イタリア代表として日本の前に立ちはだかったセッターのシモーネ・ジャネッリ、ミドルブロッカーのロベルト・ルッソや、ポーランド代表のカミル・セメニュクらが所属しており、今季も優勝候補の筆頭だ。ライバルとなるのは、昨季リーグ1位・プレーオフ4位のトレンティーノ、昨季3位のピアチェンツァ、同リーグ5位・プレーオフ準優勝のモンツァあたりか。リーグ屈指の強豪に移籍し、イタリアで10シーズン目を迎える石川のさらなる躍進に期待したい。



放送情報

バレーボール イタリア セリエA 24/25 第1節 ペルージャ(石川祐希所属)vsヴェローナ
放送日時:2024年9月30日(月)1:00~
バレーボール イタリア セリエA 24/25 第2節 パドバvsペルージャ(石川祐希所属)
放送日時:2024年10月7日(月)1:00~
バレーボール イタリア セリエA 24/25 第3節 モデナvsペルージャ(石川祐希所属)
放送日時:2024年10月14日(月)1:00~
放送チャンネル:フジテレビNEXT ライブ・プレミアム

バレーボール イタリア セリエA 24/25 第4節 ペルージャ(石川祐希所属)vsチステルナ(垂水優芽所属)
放送日時:2024年10月21日(月)1:00~
バレーボール イタリア セリエA 24/25 第5節 トレンティーノvsペルージャ(石川祐希所属)
放送日時:2024年10月28日(月)1:00~
放送チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます



文=渡辺敏樹

スポーツ総合の記事・インタビュー

more