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2024/11/20

12月8日はジョン・レノンの命日...ドキュメンタリー5番組でミュージシャンとしての軌跡をたどる

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ジョン・レノンの軌跡に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:ザ・ドリーマー」 Provided by Entertain Me Productions LTD
ジョン・レノンの軌跡に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:ザ・ドリーマー」 Provided by Entertain Me Productions LTD

12月8日は、偉大なるミュージシャン、ジョン・レノンの命日。ビートルズのメンバーとして多くのヒット曲を生み出し、ソロ・アーティストとしてもメッセージ性の強い楽曲などで世界中の人たちを熱狂させた。そして今も彼の音楽は愛され続け、毎年12月になるとジョン・レノンの特集番組や関連番組が多く放送される。

今年も12月8日(日)に「ジョン・レノン命日特集」と題し、「ジョン・レノン:ザ・ドリーマー」「ジョン・レノン:ハード・トゥ・イマジン」「ジョン・レノン:愛こそはすべて」「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ハロー・フロム・リヴァプール」「ジョン・レノン:最期の一日」のドキュメンタリー5番組が、ミュージック・エアで放送される。

1940年10月9日にイギリスのリヴァプールで生まれたジョン・レノン。1957年に初めてのバンド「クオリーメン」を結成し、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソンが加わり、1960年に「ビートルズ」に改名した後、1962年にリンゴ・スターがメンバーとなり、同年10月にシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー。ここから快進撃が始まる。

ジョン・レノンとポール・マッカートニーの軌跡に迫るライブ&ドキュメンタリー。「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ハロー・フロム・リヴァプール」
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの軌跡に迫るライブ&ドキュメンタリー。「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ハロー・フロム・リヴァプール」

Provided by Entertain Me Productions LTD

この頃は、メンバー以外に作詞・作曲を行う人がいるのが当たり前だったが、ビートルズはメンバー自身が曲を作り演奏する"自作自演"というスタイルだった。もちろん、初期の頃はカバー曲もあるが、メインはオリジナル曲。メンバー全員が曲を作れてリードボーカルも取れるというのが彼らの強み。その中でもジョンとポールが中心となり、"レノン=マッカートニー"という共同名義で楽曲を制作した。楽曲のタイプは多岐に渡るが、ジョンの楽曲はロックンロールをルーツにしたものが多めで、歌声もポールの柔らかい声とは対照的にジョンは力強い声が特徴。

デビュー後、瞬く間に人気に火がつき、1963年にリリースした1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』は1日でレコーディングしたという伝説なエピソードがあるが、全英1位を獲得した。1964年には本格的なワールドツアーを行い、その多忙さをメンバー自身が風刺的に演じた映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」も大ヒット。人気は右肩上がりで1966年には初来日を果たし、日本武道館でライブを行った。武道館でライブを行ったのはビートルズが初。その後、多くのアーティストがライブを行い、今や"聖地"と呼ばれている。同年8月のサンフランシスコを最後に、ビートルズはライブ活動を終了した。

ジョン・レノンの軌跡に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:ハード・トゥ・イマジン」
ジョン・レノンの軌跡に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:ハード・トゥ・イマジン」

Provided by Entertain Me Productions LTD

過密なスケジュールにメンバーが疲弊していたこともあるが、ライブを休止する前から、例えば、逆再生した音を使って楽曲を作るなど、実験的なことも多く取り入れられ、ライブで再現するのが難しい曲が増えてきたということもある。ライブを休止したことで、より創作に時間を費やすことができ、1枚を通して一貫したテーマを持つ"世界初のコンセプト・アルバム(諸説あり)"と言われる『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』も生まれた。実験的でありながらも、成熟した音楽へと移行し、アルバム『ザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)』や『アビイ・ロード』『レット・イット・ビー』といった名作を作り上げ、1970年にビートルズは解散した。

オノ・ヨーコ、シンシア・などゆかりのある人物がジョン・レノンについて語るライブ&ドキュメンタリー「ジョン・レノン:愛こそはすべて」
オノ・ヨーコ、シンシア・などゆかりのある人物がジョン・レノンについて語るライブ&ドキュメンタリー「ジョン・レノン:愛こそはすべて」

Provided by VISION MUSIC, INC.

ビートルズ解散前からジョンは、オノ・ヨーコ(1969年に結婚)とアルバムを作っていたりしたが、1970年に初のソロアルバム『ジョンの魂』がリリースされた。「マザー(母)」「ラヴ(愛)」「ゴッド(神)」などありのままを赤裸々に表現する曲が多く、"ビートルズ"とは違う一面が垣間見えた。1971年には時代を超えるメッセージソング「イマジン」を収録したアルバム『イマジン』を発表。その後は『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』や『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』など、政治的なメッセージが込められた楽曲が多く聞ける作品をリリースし、1974年の『心の壁、愛の橋』では"人間臭さ"を感じさせるパーソナルな作品に立ち返って行った。「スタンド・バイ・ミー」などのカバーを含む『ロックン・ロール』のリリースなどを挟んで、1980年11月に、写真家・篠山紀信氏が撮影したジャケットも有名な『ダブル・ファンタジー』をリリース。「スターティング・オーヴァー」「ウーマン」などを収めたこの作品でジョンの新たなキャリアが始まるはずだったが、発売の翌月、12月8日にジョンは凶弾に倒れてしまった。

ジョン・レノンの最期の1 日に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:最期の一日」
ジョン・レノンの最期の1 日に迫るドキュメンタリー「ジョン・レノン:最期の一日」

Provided by Entertain Me Productions LTD

ビートルズ時代はルーツ的なロックンロールに始まり、実験的なことも試み、それまでになかった新しい音楽を作った。そして、ソロ活動では自己の内面を歌ったり、政治的メッセージ、平和へのメッセージを歌ったりし、家族への愛も含めた、普遍的なテーマを楽曲にしている。40年の人生の中でジョンが作り上げたものは計り知れないし、その楽曲を聴けば、今なお新たな発見がある。12月はジョンを思い出しながら、いろんな番組を見て、彼の思いから生まれた楽曲をより楽しんでもらいたい。

文=田中隆信



放送情報

ジョン・レノン:ザ・ドリーマー
放送日時: 12月8日(日)11:00~
ジョン・レノン:ハード・トゥ・イマジン
放送日時: 12月8日(日)12:01~
ジョン・レノン:愛こそはすべて
放送日時: 12月8日(日)13:00~
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ハロー・フロム・リヴァプール
放送日時: 12月8日(日)14:25~
ジョン・レノン:最期の一日
放送日時: 12月8日(日)15:30~
チャンネル: ミュージック・エア
※放送スケジュールは変更になる場合があります



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