レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、ステフィン・カリーらスター選手が名を連ねる「NBAオールスターゲーム2025」

東京オリンピックにおける女子代表の銀メダル、沖縄などで開催されたワールドカップの男子代表の躍進を受け、日本国内でも注目度が高まっているバスケットボール。その世界最高峰リーグであるNBAの74回目のオールスターゲームが2月17日(月)(日本時間)にアメリカ・サンフランシスコで開催され、WOWOWライブで生中継される。スーパースターが集う夢の祭典、はたして今回はどんなハイライトシーンが生まれるだろうか。
■74回目のオールスターは4チームによるトーナメント方式を採用
今回は開催方式が変更され、東西カンファレンスから5人ずつのファン投票選出選手とリーグ推薦の14選手を、NBAレジェンドのチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズ他)ら3人によるドラフトで3チームに分け、そこに15日開催の「ライジングスターズ」で優勝したチームを加えた4チームがトーナメントを戦うというものだ。そのトーナメント3試合も通常の12分4クォーター制ではなく、40点に到達したチームが勝利という特別ルール。ライジングスターズの他、3ポイントコンテストやスラムダンクコンテスト、スキルズチャレンジが行われるのは例年通りだが、本戦がトーナメント形式となるのはこれまでにない試み。常に新鮮なエンターテイメントを提供し続けるNBAならではの、新しいオールスターの形だ。
■名場面を生み出してきたNBAオールスターゲーム
過去74回の歴史を重ねてきたとあって、印象に残るシーンは枚挙にいとまがないが、特に強烈なインパクトを残したのが1992年。このシーズンは開幕前にマジック・ジョンソン(ロサンゼルス・レイカーズ)の引退という衝撃的な出来事が起こったが、そのマジックがファン投票で選出され、オールスターに出場。しかも、25得点を挙げてMVPに選ばれ、ファンはその妙技に酔いしれた。
もう一つ挙げるとすれば、マイケル・ジョーダン(ワシントン・ウィザーズ)が「最後のオールスター」と明言して出場した2003年だ。結果的には史上初のダブルオーバータイムの末にWESTが勝利したものの、同点で迎えたオーバータイム残り4.8秒にジョーダンの劇的シュートが飛び出し、一旦はEASTが勝ち越すというしびれる展開。ジョーダンの勝負強さは最後まで健在だった。
■40歳のレブロン・ジェームズが21年連続スターター選出
NBAオールスターといえば、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の名前を挙げないわけにはいかない。21回目の出場は歴代最多。40歳となっても迫力満点のプレーは衰える気配がなく、史上最多タイとなる4度目のMVPを狙う。出場15回目のケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)と11回目のステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)も、オールスターには不可欠な存在だ。
他に注目したいのはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)とニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)。2人に共通しているのは211センチというサイズ、欧州産のオールラウンダーである点、そして先に挙げたジェームズらと同様にNBA王者とシーズンMVPの経験を持つ点だ。多彩なスキルもさることながら、チームを勝利に導くリーダーシップもオールスターで披露されることに期待したい。
文=吉川哲彦
放送情報
生中継!NBAオールスターゲーム2025
放送日時: 2月17日(月)9:30~
チャンネル: WOWOWライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります