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元女子日本代表・大林素子がバレーボール「大同生命SV.LEAGUE」のし烈なチャンピオンシップ争いの行方を占う

2025/02/20

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大林素子が新リーグ発足後の思いも明かす
大林素子が新リーグ発足後の思いも明かす

昨年10月に開幕したバレーボールの新リーグ「大同生命SV.LEAGUE」は、男子10チーム・女子14チームが4月13日(日)までのレギュラーシーズン44試合を戦い、5月にかけてチャンピオンシップが開催される。J SPORTSではリーグの注目試合を放送中で、現在し烈な首位争いが展開されている。チャンピオンシップ出場権を獲得できる8位争いも接戦で、シーズン最後まで目が離せない状況だ。シーズン終盤に向けての見どころを、元女子日本代表で、SVリーグPRアンバサダーを務めている大林素子に聞いた。

―――SVリーグが開幕してから現在までの率直な感想をお聞かせください。

「本当にいい形のスタートが切れたと思います。試合を見に来てくれるお客さんが多く、チケットが取れないというワードも久々に聞けました。2015年のワールドカップの頃に『石川祐希世代』が出始めて、石川祐希選手(パッラヴォーロ・ペルージャ)・柳田将洋選手(東京グレートベアーズ)・山内晶大選手(大阪ブルテオン)・髙橋健太郎選手(ジェイテクトSTINGS愛知)のNEXT4の時もそういう流れがあった。今回のSVリーグの開幕で、バレーボール界にそういった大きな波が再び来たなっていうのはうれしく思っていますね」

―――SVリーグは日本バレーボール界にどのような影響を与えているのでしょうか?

「SVリーグは日本のバレー界が再び世界の頂点に立つために、絶対に必要な改革でした。企業の理解や新たな体制がないと、世界では勝てないと感じていたので、ようやくここまで来てくれたなと。世界で金メダルを取るための場所ができたと思っています」

―――前半戦を終え、上位と下位チームに差が出ています。ここまでを振り返ってみていかがでしょうか?

「前半戦は五輪の日本代表として出場していた選手が多いチームや、コンディション的な問題などで、スタートダッシュを切れなかったチームもありました。しかも、今年はシーズンが長いので、いろいろなものを作りながら多くの試合を戦っていく必要があります。選手を固定することも大変ですし、休ませながら、そして若い選手の育成も行ったりと。前半戦を終えて上位と下位のチームに差はありますが、前半戦の成果が、ここから一気に発揮されてくるはず。後半戦は流れが変わって、強いチームとの差がより出てくるのかなと思っています」

―――チャンピオンシップ進出に向けて、各チームはどういった戦い方をしてくるのでしょうか?

「チャンピオンシップ進出に向けて、取りこぼしなどを考え始めますね。上位同士の戦いよりも自分たちより下の順位のチームとの試合は、より落とせなくなってきますし、順位を上げてきているチームを意識し始める時期に入ってきます。その中での選手の起用法や、何勝何敗というのをシビアに見ながら各チームが戦い始めると思います」

―――今シーズンは若手の活躍が目立ちます。これから日本代表を引っ張っていく、注目の選手を教えてください。

「男子は海外派遣されることが発表されましたが、現役高校生の川野琢磨選手(東京グレートベアーズ)に注目しています。彼はオポジットとアウトサイドヒッターのどちらでプレーするのかによりますが、サーブレシーブはやらせて欲しい。石川祐希選手、髙橋藍選手(サントリーサンバーズ大阪)レベルになれたら最強ですよね。石川選手よりも身長があるので、石川選手と西田有志選手(大阪ブルテオン)を合わせたような選手になれる素質を秘めていると思います。女子は古賀紗理那選手が引退して、次なるスター争いがし烈。代表で活躍しているアタッカーの和田由紀子選手(NECレッドロケッツ川崎)や林琴奈選手(大阪マーヴェラス)、新人の佐藤淑乃選手(NECレッドロケッツ川崎)が一番手になってくると思います。全員が可能性を持っているので、後半戦はそれぞれが魅せていく時間。女子は次に誰が出てくるのかを楽しみにしています」

―――女子では春高バレーで活躍した秋本美空選手が、ヴィクトリーナ姫路と契約しました。秋本選手に期待することを教えてください。

「守れる、打てる、上げられる。全てのプレーができる選手です。今まで日本にいなかったタイプの選手で、韓国で100年に1人の逸材と言われている元韓国代表のエース、キム・ヨンギョンさんになれる選手だと期待しています。今まで日本にいなかった選手になれるポテンシャルがあるので、このまま突き進んで欲しいですね!」

文=宮澤祐介 取材=J SPORTS 撮影=Keita Yamamoto



放送情報

大同生命SVリーグ 2024-25 男子 第17節 東京グレートベアーズ vs. 大阪ブルテオン
放送日時: 3月1日(土)20:00~
チャンネル: J SPORTS 3
※3月はJ SPORTS 1~3で、男子・女子17節~21節の試合をセレクト放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります



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