松下洸平の真っ直ぐな目が学校医・牧野先生の真摯さと優しさを体現!「放課後カルテ」

「自分の体と心を大切に扱うのは、基本だが案外難しい。無理や我慢はせず、人に頼ることを恐れず、これからも健康でいてほしい」
松下洸平が、ぶっきらぼうながらも心の奥にはしっかりと優しさを携えた学校医を演じたのが、ドラマ「放課後カルテ」だ。

(C)日生マユ/講談社 (C)NTV
小児科医の牧野(松下)は、ある事情を抱えて、小学校の保健室に学校医として赴任することになる。着任早々、「保健室にはなるべく来ないでもらいたい」と言い放ち、口も態度も悪い牧野。6年生の担任教諭・篠谷(森川葵)に注意されてしまうこともしばしば。しかし、その観察眼は優れており、児童たちの異変を誰よりも早く見抜き、子どもたちの病気も心も救っていく。
■牧野先生の厳しさと優しさを松下洸平が繊細な表現で演じる

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本作で松下が演じる牧野は、一見すると無愛想で、児童たちからも怖がられる学校医の牧野。しかし、彼には医師としての誠意と優しさが確かにある。子どもたちの些細な異変にも気付き、周囲の教員やクラスメイトたちが受け流してしまうようなことも、牧野は真摯に受け止める。そして、子どもたちがクラスメイトの病気に気付かずに当人をからかったり責めたりしてしまった時には、「周囲の人間が病気を知らないことで、知らず知らずのうちに当人を追い詰める。今、おまえたちがやっていることがそうだ」と児童たちに厳しく語りかける。そんな誠実さがある牧野だからこそ、児童の病状や心に寄り添い、病気との向き合い方を説いていくことができる。

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そんな牧野を、松下は真っ直ぐな目で演じる。これまで松下が演じてきた爽やかで心優しい青年、というような役柄とは一線を画しているかもしれない牧野というキャラクターも、これまで通り実にナチュラルに演じている。そして、牧野の冷静な性格、そんな中で病状に直面した際の医師としての必死さや熱さといった、牧野の相反する面も、松下は細やかな演技で表現。一見すると表情もセリフ回しも大きくは変わらない。しかし、"ぶっきらぼう"ではなく"真剣な眼差しを携えた表情"に、クールな口調から確かな熱のこもった声色に、というような非常に繊細な演じ分けによって、牧野の真摯さを体現している。児童たちやその周りの大人たちとの関わりの中で見せる牧野の厳しさの奥にしっかりと優しさがあることを感じられるのは、松下の繊細な感情表現があるからこそで、松下の演技の力量を改めて感じさせられる。
■児童たちとの関わりの中で牧野も過去と向き合い、成長していく

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そして、児童たちとの関わりの中で、牧野の中にも徐々に変化が。医師としての厳しさや誠実さは一貫して変わらないが、どうすれば児童たちが保健室に来やすくなるか、学校医を頼りやすくなるのかと考え始めるようになる。物語が進むと牧野の苦い過去も描かれ、児童たちとの関わりの中で自身の過去とも向き合うようになっていく。そんな牧野の成長は時に愛おしく、時に胸を打たれ、見守りたくなるひたむきさがある。

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児童たちのことを、決して子ども扱いはせずに1人の人間として扱う。そして、病気の怖さや命の尊さを真っ直ぐに問いかける。そんな牧野の姿に、心を打たれる場面も多い本作。牧野を取り巻く児童たちを演じた小さな俳優たちの瑞々しくも熱い演技も、物語の深みを増す要素の1つになっている。

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松下の持ち味であるナチュラルな演技、そして彼自身の資質とも言える誠実さと優しさを体現するような真っ直ぐな目。そこから生み出された牧野先生の魅力に溢れ、豊かな人間ドラマに仕上がっている作品だ。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
放課後カルテ
放送日時:2025年5月17日(土)10:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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