ジュノ、テギョン、チャンソンら、2PMメンバーの目覚ましい活躍も...韓国デビューから17周年を迎えたグループの足跡

「テプン商事」や「CASHERO ～ヒーローは現金を持つ～」といった主演ドラマが続々控えているジュノや、Netflixシリーズ「ソウルメイト」で磯村勇斗と共に主演を務めるテギョンの俳優活動をはじめ、11月に日本3都市でのソロコンサートや初のフルアルバム発売を控えるチャンソンら、各々がソロプロジェクトで精力的に活動している2PMのメンバー達。

今年9月4日(木)には韓国デビュー17周年のアニバーサリーを迎えるが、それぞれの華々しい活躍を応援しつつも、"完全体カムバック"を待ちわびているファンは少なくないことだろう。

そんな特別な記念日に合わせ、＜2PM デビュー17周年記念SP －All Day Think of Only Hottest－＞と銘打った大特集がMnetにて放送されている。圧倒的な支持を誇るK-POPチャートショー「M COUNTDOWN」のカムバックステージやそのバックステージ映像、貴重なバラエティ出演回まで、2PMの輝かしい軌跡に浸れるプログラムが満載だ。

2021年当時、長い軍白期が明け、約5年ぶりの完全体カムバックが話題となった7枚目のフルアルバム「MUST」。"K-POP第2世代"を代表する2PMといえば、野性的で成熟した魅力を放ち、アクロバットも取り入れた力強いパフォーマンスのイメージが強い。だが、それとはひと味異なる洗練されたセクシーさを押し出し、当時"チャート逆走"というムーブメントを起こした代表曲「My House」(2015年)の世界観を彷彿とさせるのが、タイトル曲「Make it」だ。

タイトル曲「Make it」と、大人の色気たっぷりのタキシード風衣装に身を包んで披露した収録曲「OK or Not」のパフォーマンスが味わえるのが、本特集で9月に放送される「M COUNTDOWN #626」(韓国放送日：2021年7月1日)だ。

クラシックな時計が掛けられたセットも印象的な「Make it」のステージは、大人に成長したメンバーに漂う"余裕"感が、グルーヴィーかつアダルトな雰囲気の楽曲によく馴染む。それだけでも十分に魅力的だが、さらにこれまでのパワフルな"野獣アイドル"の要素も絶妙なバランスで融合させているところがすごい。激しいアクロバットではなく、シャツやジャケット姿でしなやかな体のラインや表情を通してセクシーさを表現している。

そんな「M COUNTDOWN #626」収録のビハインドが覗ける「M COUNTDOWN バックステージ 2PM出演回⑤(#400)」がまた必見だ。

5年ぶりとなったカムバックについて、「頑張って体重を落としたので筋肉がなくなってしまうかと...(笑)。メンバー全員が筋肉に気を使っています」と冗談めかして語るJun.Kをはじめ、舞台裏でスタンバイをしながら雑談をしたり、カムバックの心境について率直な想いを明かすメンバーたち。「Make it」の作詞・作曲をしたウヨンが「プロデューサーという肩書きは何だか照れくさい」と言いつつ、楽曲制作で意識した部分を具体的に話すシーンも注目だ。

リハーサル後のモニタリングでは、各々が真剣な顔つきで映像をチェック。チャンソンに「なんでこんなに難しい曲を作ったんですか？」と聞かれたウヨンが思わず笑ってしまうなど、長い付き合いだからこそのフランクな会話も微笑ましい。「MUST」の前作にあたる6thアルバム「GENTLEMEN'S GAME」のタイトル曲「Promise (I'll be)」を披露した際の裏側も、「M COUNTDOWN バックステージ 2PM出演回③(#222)・④(#223)」としてラインナップされているので、その"5年の月日"を経た成長ぶりもぜひ味わってほしい。

これらの音楽番組を通して彼らの軌跡を振り返るだけでなく、2PMの"現在"を象徴する個人の活躍ぶりも本特集では見逃せない。中でも、ジュノの俳優活動は目を見張るものがあり、朝鮮王朝第22代王・正祖の若かりし日を演じた時代劇「赤い袖先」の大ヒットを受けて出演した、韓国の国民的トークショー「ユ・クイズ ON THE BLOCK 2PM・ジュノ出演回(#159)」も興味深い。

「この番組にずっと出てみたかった」と喜ぶジュノは、「赤い袖先」出演後の変化や「百想芸術大賞」で人気賞を受賞したときの記憶を包み隠さずに明かしている。学生時代の知られざる思いや、俳優としてのキャリアを振り返る、その"本音"が詰まったトークは必見だ。

個々の輝きが増すごとに、2PMとしての"完全体"の光はさらに強くなる。それぞれの道での活躍を応援しながら、その輝きが再び一つになるときを、この特集を楽しみながら待ちたい。

文＝川倉由起子