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北村匠海、真っすぐな瞳の中に揺れる動揺...印象的なまなざしの演技で弁護士を熱演!長谷川博己主演「アンチヒーロー」

2025/09/18

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連続テレビ小説「あんぱん」で、遅咲きの漫画家・柳井嵩を演じている北村匠海。「あんぱん」は今田美桜がヒロインを務める、朝ドラの定番ジャンルともいえる"女房もの" で、国民的キャラクター「アンパンマン」を生み出したやなせたかしとその妻・暢(今田)をモデルに、戦前、戦中、戦後の激動の時代を乗り越えながら、苦悩の日々の中でも夢を忘れなかった夫婦が「アンパンマン」に辿り着くまでの波乱万丈の人生を描いている。

今回が朝ドラ初出演の北村。その演技力は周知の通りで、これまで演じてきた役柄も高校生から新人刑事、闇落ち公務員...と幅広い。そんな中で北村が弁護士を演じたのが、長谷川博己主演の日曜劇場「アンチヒーロー」(2024年)だ。

長谷川博己がアンチな弁護士を演じた「アンチヒーロー」
長谷川博己がアンチな弁護士を演じた「アンチヒーロー」

明墨法律事務所の明墨正樹(長谷川)は、被疑者が犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取る弁護士。そんな"ヒーローとは言い難いアンチな弁護士"の事務所には、弁護士の赤峰柊斗(北村)、紫ノ宮飛鳥(堀田真由)、パラリーガルの白木凛(大島優子)、青山憲治(林泰文)が在籍している。同事務所に入所したばかりの赤峰は、明墨の悪徳とも言える仕事ぶりに戸惑い、当初は反発も見せる。しかし、不信感を抱きつつも、 "明墨が何のために犯罪者を無罪にするのか"を見極めるために事務所で働き続けることを決める。やがて、明墨が無罪を勝ち取ってきた事件は、すべて12年前に起こった"一家殺人事件"に繋がっていく...。

■弁護士・赤峰の青さや真っすぐさを北村匠海が熱演

本作で北村が演じている赤峰は、正義感の強い弁護士。かつて所属していた弁護士事務所で、権力による圧力が原因となって傷害事件の被疑者の無罪を証明できなかったことを今でも悔やみ、いつかは解決したいと思っている。そんな事情もあって、"罪を犯した人間でも無罪にする"というような明墨のやり方には不信感を募らせるものの、一方で明墨が事件関係者たちの不正を暴いていることも事実。明墨の行動は正義なのか悪なのか、彼の近くで働き続けることで答えを見つけようと決意するのだ。

そんな赤峰の若手弁護士ならではの青臭さを、北村はしっかりと体現している。赤峰は明墨が冤罪事件を解決したのを見て彼に憧れ、明墨法律事務所の門を叩き、晴れて同事務所の一員となったわけだが、すぐに"殺人犯をも無罪にする"という明墨のやり方を知ることになる。明墨が無罪に導いた被疑者が釈放後すぐに犯罪の証拠を隠蔽する場面を目の当たりにした時には、赤峰の瞳の奥に動揺に揺れ、サッと血の気が引いていくのがわかる。しかし、その後すぐさま明墨のもとに走り、物怖じもせずに正義について問うという、芯の太さも持ち合わせている。赤峰と明墨が対峙する時の北村と長谷川の間に流れる緊迫した空気には、思わず息を呑んでしまうことだろう。

北村の眼差しの演技は印象的で、その力強さからは赤峰の弁護士としての使命感や真っすぐさが、一方でその揺らぎからは赤峰の青さや危うさが伝わってくる。赤峰の中にある強さと未熟さを北村が絶妙なバランスで演じているからこそ、赤峰の存在は視聴者視点でも身近に感じられ、作品の世界に引き込んでくれる役割を果たしている。そして、そんな赤峰が明墨法律事務所で働くことによって弁護士として成長を遂げ、チームの立派な一員としてハマっていく姿にも注目だ。

正義感が強いがゆえに行動力も凄まじく、それによって明墨の身辺や過去を探る赤峰。そんな彼の視点を通して、とある事件の存在と明墨の過去が徐々に明かされていく。長谷川は持ち前の独特な空気感で明墨を演じており、ダークヒーローとして鮮烈な存在感を放っている。明墨と赤峰、一見すると異なる種類の正義感を持ち合わせる2人。

"アンチな弁護士"明墨の真の目的は何なのか。長谷川と北村の共演にも注目しながら、その結末を見届けてほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

アンチヒーロー
放送日時:2025年9月20日(土)11:00~全話一挙放送
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
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