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新垣結衣と生田斗真の共演で一青窈の名曲を映像化!土井裕泰監督が描くラブストーリー「ハナミズキ」

2025/09/30

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2004年にリリースされてロングヒットを続ける一青窈の名曲をモチーフに、新垣結衣と生田斗真の共演で映像化したラブストーリー、映画「ハナミズキ」。2010年に公開された本作は、「いま、会いにゆきます」「花束みたいな恋をした」など数々の名作を生み出してきた土井裕泰が監督を務めた。

新垣結衣と生田斗真の共演で、一青窈の名曲を原案に描き出すラブストーリー
新垣結衣と生田斗真の共演で、一青窈の名曲を原案に描き出すラブストーリー

(C)2010映画「ハナミズキ」製作委員会

北海道の漁師町で、漁師である父の手伝いをしながら水産高校に通う康平(生田)は、ある日、教習所に向かう電車の中で高校生の紗枝に出会う。その後、2人が乗っていた電車は止まってしまい、大学の推薦試験を受ける予定だった紗枝は途方に暮れる...。康平はなんとか紗枝を助けようと仮免許で車を運転するという無茶をするが、事故を起こして警察へ連れられ、高校も停学になる事態に。その後、推薦が他の人に決まって気弱になっていた紗枝だったが、母・良子(薬師丸ひろ子)と康平の励ましもあって、一般受験に挑戦することを決意。この出会いをきっかけに恋に落ちた康平と紗枝。共に過ごす時間の中で、紗枝は亡き父の思い出を康平に語り、2人は"いつか紗枝が生まれたカナダに行ってみたい"と夢を見る。そして時は経ち、志望校に合格した紗枝は東京に行くことになって、2人の遠距離恋愛が始まる。しかし、離れて最初のクリスマスの日、東京にやって来た康平は、偶然紗枝が大学の先輩・北見(向井理)と親しげにしているところを目撃してしまい...。

■新垣結衣と生田斗真が描き出す真っすぐなラブストーリー

(C)2010映画「ハナミズキ」製作委員会

新垣が演じる紗枝は、康平と出会った当初は、英語の勉強をするために東京の大学への進学を目指す高校生。そんな夢見る紗枝を新垣が可憐な雰囲気で演じており、その可愛らしさには康平が彼女に一目惚れすることにも納得だ。その後、物語の中で紗枝は高校生から大学生へ、そして大人へと成長していくのだが、その変化も新垣がナチュラルに体現。外見の変化だけではなく、心の成熟も表現している。康平とのすれ違いや、上手くいかない就職活動の中でも、紗枝は誰かに感情を激しくぶつけることはないが、それでもきちんと恋に傷ついたり、夢と現実の間で揺れ動いたりしている。そんな紗枝の表面ではなく内面の奥深くに灯るような感情を、新垣は静かに映し出している。静かに涙を流しながらも康平を責めたりせず、自分の夢のために困難な道に進むことも出来る。新垣が演じる紗枝からは、可愛さだけではなく、凛とした強さを感じる。

一方の生田は、不器用だが真っすぐな熱のある康平を演じる。幼い頃から家業である漁師を継ぐことが夢だった康平は地元に残ることを選び、紗枝とは遠距離恋愛に。しかし、もちろん紗枝への想いも強いので、康平にとってこの遠距離恋愛は決して容易いものではない。東京で忙しく過ごす紗枝とのすれ違いに焦り、嫉妬し、想いをうまく伝えられず...どこまでも不器用なのだが、その分、一途で誠実なのだ。そんな康平の粗削りな情熱を、生田がリアリズム的に体現。新垣演じる紗枝とは対照的に、激しい感情を抑えられずにいる康平の幼さと真っすぐさを表現している。

一見すると対照的ですれ違っているように見える2人だが、心の中にある想いは同じ。長い年月を経て形を変えながらも確かに存在する互いへの気持ちを描き出す新垣と生田の姿は、ハナミズキの花言葉でもある"永続性"を体現しているようで、切なくも胸を打つ。

長い年月の中で相手を想い合う2人の不器用なラブストーリー。切なくも愛おしい恋の結末を、その目で確かめてほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

ハナミズキ
放送日時:2025年10月12日(日)14:15~、10月26日(日)0:40~ほか
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
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